犬はかぶを食べても大丈夫?かぶは犬にとっても万能野菜なのだ!

かぶ
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正月7日に健康を祈念して食べる「七草粥」。春の七草のひとつである「すずな」とはかぶのことである。一見、春が旬の野菜と思われがちだが、かぶの旬は年に2回あるのはご存知だろうか。

 

主に、3月~5月に出回る春ものは柔らかいのが特徴。一方、10月~1月の寒い時期に収穫のピークを迎える秋かぶは、春ものに比べ甘みと肉質が増して美味しいという。

 

クセがなく肉質が柔らかい「かぶ」。栄養価も高いというが、犬にとってはどうなのだろうか?

今回は、かぶにスポットをあて犬の相性と栄養や効能について紹介する。

 

 

かぶは犬にとっても万能野菜!

かぶの特徴的な成分として、βカロテンやビタミンCを豊富に含むことにある。

これらは、体の酸化を防ぐ効果が期待できる「抗酸化作用」をもつ重要な栄養だ。しかも、βカロテンは、ビタミンAが足りない時には変換されることでビタミンAの働きも担う存在でもある。特にかぶの葉の部分に多く含まれている。

 

また、かぶは他にも、消化酵素のアミラーゼも含んでいるため、食べた物の消化吸収をサポートしてくれる。

特にアミラーゼは炭水化物の一つであるデンプンの消化を行っている。かぶの根っこ部分には特に多く含まれているのが特徴だ。

 

一方、犬の健康を害するような成分は含まれていないので、犬に与えてもなんら問題ない食材である。

葉にも、根っこにも、体に必要な栄養が含まれている万能野菜のかぶ。上手に活用すれば、犬の健康にも大いに期待できる食材なのだ!

 

かぶに含まれる栄養と期待される効果

かぶ

βカロテン

βカロテンには抗酸化作用があり、ガンの予防老化予防に効果的と言われている。しかも、βカロテンは必要な量だけ体内でビタミンAに変換するという優れもの。ビタミンAは、視力を維持するには欠かすことのできない栄養素の一つ。

 

ビタミンC
 
犬は体内でビタミンCを合成できるが、だからといって摂取しなくてもいいわけではない。年齢と共にその能力は低下するので長期的に摂取したい栄養素の一つ。
 
ビタミンCの主な働きとして、活性酸素を無毒化する「抗酸化作用」が挙げられ、免疫力の向上、コラーゲンの生成を促すなど、身体の調子を整えるには欠かすことのできない栄養素なのである。
 
 
 

カルシウム

骨や歯を作るのに必要な栄養素。それなりのドックフードを与えていれば、カルシウムを不足することはないだろうが、手作り食がメインの場合は、どうしてもカルシウムが不足しがちになってしまう。

しかも、犬の年齢に応じて必要量も変化するのだから、手作り派の方は意識して摂取したい成分

 

アミラーゼ(別名:ジアスターゼ)

アミラーゼは炭水化物の一つであるデンプンを消化する酵素。胃腸薬にもよく使われる成分で消化を助けて栄養の吸収を促進してくれる働きや食欲不振の改善にも期待ができる。かぶの根の部分には特に多く含まれている。

 

イソチオシアネート

イソチオシアネートは、かぶをはじめとしたアブラナ科の野菜などに多く含まれており、口にした時に感じる辛み成分のもとでもある。代謝を高めてくれる他に、非常に優れた殺菌作用にも効果が期待できる。

 

カリウム

カリウムは、体に含まれている余計な塩分(ナトリウム)を排出する効果があることから、利尿作用血圧を下げる働きに期待ができる。

 

まずは与え方の基本をマスターしよう!

 

かぶは生でも加熱して与えてもOK!

かぶ 生かぶは、生でも加熱しても問題なく与えられる野菜であるため、効率よくビタミンも摂取するなら生で与えるのがオススメ。

調理の際は、犬が食べやすい大きさにカットするか、摺りおろして与えるようにしよう。

 

もちろん、加熱して与えてもOK。かぶは煮込むとすぐ柔らかくなるので消化にも適している。

とはいえ、かぶに含まれるビタミンCは熱には弱く加熱すると外へ逃げてしまう。そんな時は茹で汁も少々加えよう。外に出てしまった水分ごと与えれば、無駄なく摂取することが可能だ。

 

 

茎や葉の部分は細かく刻むのがベスト

かぶの葉 茎かぶは茎や葉っぱに至るまで栄養が豊富に含まれている。また、葉の部分はアクが少ないので下茹でせずとも炒めることができる優れものだ。

とはいえ、犬は肉食よりの雑食動物なため野菜の消化はあまり得意とはしない。

そのため、かぶの茎や葉を与える時は胃腸の負担にならないよう細かく刻んでから与えるのがベスト。せっかく愛犬に与えるのだから、消化不良で下痢や嘔吐になっては元も子もない。

 

犬に与える前に知っておきたい2つのポイント

かぶ

甲状腺に疾患のある犬は念のため注意

甲状腺は、甲状腺ホルモンという代謝を促すのに大切な物質を作って血液中に流してくれる重要な器官。

かぶのようなアブラナ科の野菜には「ゴイトロゲン」という成分が含まれており、甲状腺ホルモンをつくるのに必要な「ヨウ素」の吸収を妨げると言われている。

健康な犬であれば特に神経質になる必要もないが、もともと甲状腺に疾患のある犬は念のために注意する必要があるだろう。

 

食物アレルギーがないか様子を見守る

アレルギーの原因となるものをアレルゲンと呼ぶのだが、実は食べ物全てにアレルゲン要素があることは知っておきたいところ。初めて与える時は少量から与えて、痒がったり嘔吐したりしないか、愛犬の様子を見守ってあげるのも大切だ。

 

さいごに

かぶ

クセがなく肉質が柔らかいかぶ。

普段、調理に使うことの多い根の部分だけでなく、葉にも必要な栄養がたくさん含まれている万能野菜だったのだ。

かぶをまるまる食べる機会がない人もいるかもしれないが、葉っぱまで栄養豊富なかぶを活用しないのはもったいない。

寒い時期の貴重な栄養源であるかぶを上手に活用し、愛犬との健康的な食生活を叶えていただきたい。

 

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