【獣医師監修】犬は鮎を食べても大丈夫?塩焼きは?まずは知っておきたい鮎の与え方

犬 鮎 食べる 与える 塩焼き 大丈夫
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犬 鮎 食べる 与える 塩焼き 大丈夫

鮎は寿命が1年であることから「年魚」、香りが良いため「香魚」とも呼ばれている川魚の1種だ。

 

私たちが普段食べる魚は海で獲れた海水魚が主流だが、川魚は海水魚とはまた違った味わいを楽しむことができる。特に、旬の時期の鮎は何と言っても塩焼きが最高に美味だといえるだろう。

 

今や養殖物なら比較的リーズナブルに入手できるので、自宅でも簡単に味わえる鮎。もちろん、犬に鮎を与えても大丈夫なのだが、少しだけ気を付けなくてはならないポイントがある。

 

今回は、鮎の栄養、選び方、与える注意点などをご紹介しよう。

【獣医師監修】班目美紀

専門家 監修
麻布大学獣医学部獣医学科卒。現在は動物病院で小動物臨床獣医師として勤務。

 

鮎の栄養

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鮎には鉄分をはじめ、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルが非常に多く含まれているのが特徴だ。

また、ビタミン類もさまざまな種類が含まれており、中でもビタミンEの含有量は魚の中でもトップクラスを誇る。

他にも、体内での合成ができない必須アミノ酸10種類や、脳を活性化する働きを持つDHA、血流を良くするEPAなども幅広く含んでいる。川魚とはいえど鮎は栄養の宝庫なのだ。

 

 

さまざまなビタミンB群

シソには、ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン(B3)、葉酸、パントテン酸(B5)など、実に様々なビタミンB群を含んでいる。

ビタミンB群は基本的には炭水化物、脂肪、タンパク質の代謝に必要な成分である。つまり、人や犬にとっても生きるためのエネルギーを作るには欠かせない栄養素でもあるのだ。

 

 

ビタミンEは魚の中ではトップクラス

意外にも…と言ったら失礼かもしれないが、鮎に含まれるビタミンEの含有量は魚の中でもトップクラスを誇る。

ビタミンEは「若返りのビタミン」とも呼ばれ、アンチエイジング効果が期待できる栄養素である。

また、強力な抗酸化作用で活性酸素を無害化すると言われており、動脈硬化の予防に期待ができる。

 

 

ミネラルも豊富に含まれる

鮎には、カリウム、カルシウム、リン、鉄分、マグネシウムといった、実に様々な種類のミネラルを含んでいる。

基本的にミネラルは、「たんぱく質」「脂質」「炭水化物」の3大栄養素の機能をサポートしてくれる大切な成分。

犬の体調を整えるだけではなく、骨や歯など体の組織を構成する働きもあるので、犬の成長には欠かすことができないのだ。

 

鮎の選び方&与え方

鮎には優れた栄養価があることが分かったところで、次は良質な鮎の選び方、与え方をマスターしよう。

 

鮎の選び方

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天然物の鮎は目利きのいるスーパー、または魚屋に限られるため見かけるのは稀だが、養殖物なら冬場を除けば1年中販売されている。

養殖物なら比較的に入手しやすいので、店頭で選ぶ際には全体にハリがあり、目が澄んでいるかチェックしよう。

目が血走っていたり、濁っているものは避けた方がよい。また、感触を確かめることができれば腹の柔らかさを確認しておくのもいいだろう。

鮮度が落ちていると不自然に柔らかいので選ぶ時の参考にしよう。

 

 

鮎の基本処理

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鮎に限らず、川魚は海水魚と違い「血抜き」や「熟成」が不要な為、新鮮さが全てになる。

また、川魚は海水魚より寄生虫のリスクが上がるため生食は避けるべし。

養殖物でも餌の管理ができているものは「刺し身」として食べることもあるが、自宅で食べる場合は、基本的には確実に加熱したものを与えるようにしよう。

 

 

鮎の塩焼きは?

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鮎といえば塩焼き、塩焼きといえば鮎、というくらい鮎の中では王道料理。たっぷり塩が振られたアツアツの身は食すたびに「うまい」の一言に尽きるだろう。

もちろん、鮎の塩焼きを犬にお裾分けしてもOK。与え方のポイントとしては、ほぐした身の部分だけを与えるようにしよう。

 

ただし、鮎の塩焼きは焼き上がりの維持と表面に焦げ目が付かないよう、塩がたっぷりすりこまれている。特にヒレや尾の部分には火を通した時に焦げやすく崩れやすいので、たっぷり塗るようにすりこむのだとか。

犬に与えれば一発で塩分過多になってしまうので、塩味の多い尾ビレ、背ビレ、腹ビレもちろん、皮は与えないようにしよう。

 

 

骨や内臓は犬には与えない

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じっくり焼いた塩焼きなら骨まで食べる人もいるだろうが、基本的に犬に骨を与えるのは避けよう。

 

犬は人間と歯のつくりが違うため、細かくすりつぶすのは得意ではない。しかも、犬は食べ物を丸飲みする性質を持っているので、骨のついた魚を与えてしまうと、そのまま丸飲みしてまう恐れがある。

結果、その骨が喉や内臓に刺さってしまう危険性がありますので、与える際は必ず骨を取り除くようにしよう。

 

また、内臓の特有のほろ苦さを好む人も多いが、寄生虫対策のためにも内臓は与えないようにしよう。取れるようならエラも切り取ってから調理したい。

 

 

 

さいごに

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川魚は普段なかなか食べることはないが、旅先やスーパーなどで見かけたらぜひ食べてみよう。しっかり加熱すれば愛犬にとっても嬉しい食材になるはずだ。

鮎は塩焼き以外にも、ムニエルにして食べても美味い食材。愛犬ごはんのレパートリーに鮎をムニエル風にアレンジするのも面白い。

海水魚に負けない奥深さをもつ鮎。ぜひ、与え方をマスターして愛犬にもお裾分けしよう。

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