納豆といえば、独特の臭いと、ネバネバした糸を引くのが特徴ですよね。
そして栄養素も申し分なく、私たちが健康を維持するために必要不可欠な5大栄養素がすべて含まれています。また、第6の栄養素といわれる食物繊維も豊富に含まれていますので、まさにバランスのとれた食材ともいえるでしょう。
安価であり昔から日本人に親しまれている「ごはんのお供」、たいていどこのご家庭でも冷蔵庫に常備されているのではないのでしょうか。
そんないいこと尽くしの納豆、実は犬も食べれるって知ってましたか?
この記事では、「犬にとって納豆はどのような効果があるのか」についてご紹介していきます。
犬にとっても偉大な納豆パワー
腸内環境を整える
腸内環境を整えるには『乳酸菌』をよく耳にしますが、納豆菌も負けてはいません。
乳酸菌は胃酸に弱く、なかなか腸に届かない一面もありますが、この納豆菌は酸やアルカリに強く、胃酸ごときでは死滅しないので、生きて腸内に届いてくれます。
また、納豆菌が腸内の有害菌を抑えるスピードは乳酸菌の数倍速く、さらに比較的に早く排出される乳酸菌に比べ、腸内に留まる期間も長いと言われています。
善玉菌を増やし犬の腸内環境を整えてくれることが期待できますね。
納豆キナーゼで血液さらさら!
ナットウキナーゼは、納豆から抽出される酵素の一種で納豆のネバネバした部分に含まれています。
そんなナットウキナーゼは血液をさらさらにして血栓を溶かす働きがあります。血栓とは、血管内の血の塊のことをいい、脳や心臓の血管に詰まると、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こします。
人間に起こりえる心筋梗塞や脳梗塞は、犬だって当然起こりえる話ですので、血液の流れをさらさらにして血栓が作られるのを防ぐことは犬にとっても大切なことですね。
様々な役目をもつビタミンKが豊富
ビタミンKは、食品から摂取するビタミンKと、体内の腸内細菌や組織でつくられるビタミンKの2つがあります。
納豆にはビタミンKが非常に多く含まれており、骨にあるたんぱく質を活性化し、骨の形成をうながすともいわれています。
骨や歯を丈夫にする!
納豆にはポリグルタミン酸という成分が含まれています。納豆のネバネバをつくっている成分でもあり、その役割はカルシウム吸収促進の働きがあります。
また納豆にはカルシウムも多く含まれており、骨を作るのに必要なのはもちろん、筋肉形成の役割もあります。
ポリグルタミン酸がカルシウムの吸収を促進し、ビタミンKが骨の形成をうながしてくれる。納豆はカルシウム源として優秀な食材と言えるのではないでしょうか。
納豆の与え方と注意したいこと
タレや薬味を入れては絶対ダメ!
私たちが納豆を食べるときには基本、タレとからし、薬味はネギが一般的な方が多いかと思います。
ですが、犬に与える際はタレとからし、薬味などで味付けやトッピングはしないようにしてください。
消化に良いけど粒を細かくしてあげて!
納豆と言っても、粒の大きさによって、『大粒』『中粒』『小粒』『極小粒』『超極小粒』『ひきわり』などの種類があります。
納豆は消化の良い発酵食品といわれていますが、犬はあまり噛まずに飲み込んでしまうので、刻んであげるか、ひきわり納豆を使うようがおススメです。
与えすぎには注意!
大豆アレルギーを持っている場合は納豆を食べることでアレルギー症状が出る場合があります。
また、同じ食材を毎日摂取することによってアレルギー症状を起こすケースもありますので、少量ずつ与え、体調に変化がないか様子を見ると良いでしょう。
与える量は犬種により一概にはいえませんが、通常売られている納豆1パックあたり、丸型のパックで30g、四角いパックで40~45gの量ですので、小型犬は1/4パック、中大型犬の場合1/2パックくらいを目安に与えましょう。
まとめ
いかがでしたか?
納豆は犬にとっても大切な栄養素を多く含んでいるので、与え方に気を配ってあげれば、とっても優秀な食材ともいえるでしょう。
正直、犬に納豆はどうなの?食べるの?と思われる方も多いのではないかと思います。
我が家でも、納豆は愛犬の体にも良さそうだと思っていましたが、想像以上の効果があってびっくりです。
初めて与えたときは、そのネバネバに戸惑ってはいましたが、今ではなんのためらいもなくペロリと完食しています。