抜け毛にお悩みの飼い主さんは多いことと思いますが、多くの犬は冬毛と夏毛が定期的に生え替わるとされています。
冬毛と夏毛は季節に応じて犬の体温を維持する働きがあって、ほかにも皮膚を外傷から守り、ウィルスや細菌の侵入を阻止するなど、犬にとって大切です。
この記事ではそれらの働きや抜け毛対策などについてご紹介します。
Contents
冬毛と夏毛が生え替わるのはなぜ?
冬毛犬のフォルム素晴らしい
米俵 pic.twitter.com/Aj8kBtjPrP— こめあんごま☁☁☁ (@siroimohumohu) December 3, 2023
これは年に2回、夏の暑さと冬の寒さからワンちゃんの身体を守るために、季節に合った状態になるように古い毛が抜けて新しい毛が生えることで、人間で言えば「衣替え」にあたります。
冬毛と夏毛の換毛期があるのはダブルコートの犬だけ
ダブルコートの犬と暮らすということ。 pic.twitter.com/wNEnajut8c
— るな (@lunahorselover) June 28, 2023
ワンちゃんの被毛にはシングルコートとダブルコートの2つのタイプがあります。
ダブルコートのワンちゃんは、外側の上毛(トップコートまたはオーバーコート)とその内側の下毛(アンダーコート)の2種類で、季節によってこれらの割合が変わります。
そして、シングルコートのワンちゃんにはアンダーコートがありません。
日本で数多く飼育されているダブルのワンちゃんは次の通りです。
- チワワ
- ダックスフンド
- ポメラニアン
- フレンチ・ブルドッグ
- シー・ズー
- ラブラドール・レトリーバー
- ゴールデン・レトリーバー
- 柴犬
- 秋田犬 など
犬の冬毛と夏毛の比較、その違いとは?
冬毛でハーネスがパツパツになっちゃった犬 pic.twitter.com/mYsBjSX7Gt
— モフモフたちが集う居酒屋 (@pun_m_g) October 27, 2023
トップコートは太くて硬い毛質でワンちゃんの身体を守り、アンダーコートは細くて柔らかさがあって、密集することで体を冷やさない働きがあります。
秋には保温できるアンダーコートをたくさん生やして密集させることで、温かさを逃さないようになっています。
そして、夏はそのままでは暑いので、アンダーコートを少なくして密度を下げて通気性を良くするようになっています。
トップコートも季節によってやはり多少変動しますが季節による違いがあまりなく、年間を通して生え替わります。
犬の夏毛と冬毛の換毛期はいつ?
いま犬と遊んでて気づいたけど その線何???
あ!? 夏毛と冬毛が入れ替わってる!?!? pic.twitter.com/OawZJCc9AS
— らくだ:ぼくいつ! 1、2巻発売中 (@mztk_rkd) September 12, 2023
それが起こるのは年に2回、4月~7月ごろの春から初夏にかけてと、9月~11月ごろの秋から初冬にかけてで、この間に古い毛が抜けた後に新しく生えてきます。
そのきっかけは、桜などが開花するのと同じように日照時間と気温です。
昼が長くなって暖かくなると、ワンちゃんの脳がそれを察知して毛が替わり、夜が長くなって気温が下がるようになるとその逆のことが起こります。
犬の毛が夏毛や冬毛にならない!
冬毛がはえないし換毛期がこない犬 pic.twitter.com/h31mUBIwL2
— 豆柴のわさび君 (@wasabi_20210306) April 3, 2023
室内で飼われていて外に出ることが少ないワンちゃんでは、季節が変わってもそれを感じる事ができないことがあります。
冬に替わらないままでいると、散歩に出た時などで寒さを強く感じてしまいますし、逆に暑い季節に抜けないままだと身体に熱がこもって熱中症にかかりやすくなります。
室内飼いのワンちゃんは、毎日できるだけ長くお散歩をするようにしてあげて、季節を感じさせてあげてくださいね。
犬の抜け毛対策はどうすればよいの?
頭部のみのブラッシングでこの量の抜け毛が出たが、犬さんは無から有を生ぜしめていないだろうか pic.twitter.com/gTSbP8t6Su
— 犬さん (@inusan__) December 16, 2023
毛が多いワンちゃんには日ごろからブラッシングなどのケアが大切ですが、とくにこまめなケアが必要になります。
たくさん抜けているのに放置しておくと、やがて毛玉となって皮膚の風通しが悪くなり、かぶれたり炎症をおこしたりするようになってしまいます。
ワンちゃんがいつも快適でいられるように、次に挙げる対策を実施してあげてください。
毎日こまめにブラッシングをする
被毛が多いワンちゃんであれば1年を通してブラッシングが大切です。
とくに抜け毛が多い時は回数を増やすほか1回あたりを長く入念に抜け毛を取って、毛玉ができていたらほぐしてあげましょう。
使うブラシはスリッカーブラシや抜け毛用ブラシなど、毛の長さや太さに柔らかさに合わせますが、わからない場合はペットショップやペットサロンなどに相談してみてください。
また、その時にだけしようとしてもワンチャンが嫌がることがあります。
小さい時からコミュニケーションを兼ねて慣れさせておくことが大切です。
シャンプーで抜け毛を流す
入念にブラッシングをした後のシャンプーは、抜け毛を洗い流すことができるうえ、皮膚をチェックすることもできるので対策としておすすめです。
シャンプーをする際はトップコートだけでなく、その下のアンダーコートもしっかり洗うようにして、終わったらタオルやドライヤーでしっかり乾燥させておきましょう。
地肌に水気が残ったままでいるとトラブルの元になるので気を付けてくださいね。
サマーカットする
毛が長いワンちゃんでは、暑くなる前に短くしておくと風通しがよくなり、シャンプーなどがしやすくなります。
ただし、お散歩などの際に地肌に紫外線が当たって日焼けさせてしまうほか、ノミやダニに食われやすくなるので気を付けなければなりません。
かわいい服を着せる
どれほどケアをしても、家の中のあちらこちらに毛が落ちているようになります。
あるいは抱っこした時に飼い主さんが毛だらけになるため、ワンちゃんに服を着せておくのも対策の一つです。
最近では通気性が良くひんやりした素材や、冬用に保温性が高い素材で作られたかわいい服が出回っているので、それらを着せてあげると良いですね。
ただ、嫌がるワンちゃんもいるので、最初は首に布を巻くくらいから始めて、ほめながら慣らしていくと良いでしょう。
犬の冬毛とは?夏毛との比較や抜け毛対策など・まとめ
毛抜け中の犬、冬毛が剥がれるように抜けるな。 pic.twitter.com/wY3s11aYDa
— 浅野 (@fuwa_inu_u) May 4, 2023
犬の換毛期での抜け毛対策は、飼い主さんにとって頭の痛い問題と思います。
とくに初夏に抜ける量が多い冬毛の抜け毛は、犬の皮膚トラブルを起こしやすいので注意が必要です。
また冬毛よりは少ないとはいえ夏毛もケアを怠ると、犬にとって良くない結果を招くことになります。
忙しくて面倒でも、毎日のブラッシングなどのケアを欠かさないようにお願いします。