犬の気持ちはしっぽでわかる!しっぽを振る理由とは?

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犬のしっぽは感情を伝えることができる大切な体の一部と言われています。

飼い主さんは、犬の表情だけでなくしっぽの動きからも感情を探ることができるのです。

その動きを読み取って、対応してあげることで、信頼関係の構築に役立つことでしょう。

ここではしっぽの働きや動かし方による感情の動きなどを解説して、信頼関係を深めるのに役立つ情報をお伝えします。

 

犬がしっぽを振る原理とは?魚と同じってホント?

人間もワンちゃんも、ご先祖をさかのぼれば海の中にすんでいました。

陸に上がって必要なくなった尾びれが退化して、二足歩行を始めた人間では尾骶骨になりました。

ワンちゃんの尾は筋肉が残されていて、自由に振ることができます。

尾は骨と筋肉でできていて、中には神経がかよっています。

思いを表すことができるほか、走る時などで体のバランスをコーントロールする働き、体に巻き付けて保温する働き、鼻や口を覆って冷たい空気が肺に吸い込まないようにするマスクのような働きもあります。

 

犬のしっぽの形ってどんなものがあるの?

多様な形があり、主なものは以下のとおりです。

  • カールドテール:背中の上にクルリと巻かれている
  • ボブテール:生まれつきしっぽが短い
  • スクリューテール:短いらせん状
  • ブルームテール:先端が羽根飾りのようで垂れ下がっている
  • オッターテール:オッターとはカワウソのことで、そのしっぽと同じく根元が太く先に行くほど細くなる
  • セイバーテール:サーベルのような形で上下どちらかに曲がっていて、剣状尾とも呼ばれる

 

犬がしっぽを振る時の気持ちとは?

ワンちゃんは生まれてから、もの心ついて兄弟たちと遊びが始まる1ヶ月ないし2ヶ月くらいから、コミュニケーションのために尾を振り始めると言われています。

 

振る時は喜びを表すってホント?

ワンちゃんが尾を振っているのは嬉しいからとよく言われますが、実はそのことだけではありません。

振っている時は喜びだけではなく、興奮している状態を表しています。

ワンちゃんは喜びを表すこと以外でも、あらゆることで興奮します。

オモチャやボール遊びで、投げてもらう際にも期待いっぱいでドキドキしながら大きく振っています。

また、知らない人が近づいてきて緊張して怖がっていると、ゆっくり左右に振るなど、その振り方はいろいろです。

 

振る高さで違いがあるの?

降られている高さからもワンちゃんの思いを推し量れるとされています。

  • 上に立てられている:嬉しい、楽しい、興奮しているなど
  • 体と水平に伸ばしている:少し不安を感じて心配している、様子を見ている
  • 下げられている:左右にゆっくり振られているならばリラックスしている

 

犬がしっぽを立てる時の気持ちとは?

ワンちゃんが尾をピン!と立てている時がありますが、この時には次のようなことを表しているとされています。

  • 相手に注意を集中して警戒中
  • 危険を感じたので威嚇する
  • 近づいたら攻撃するぞと警告
  • 自分の強さを誇示したい
  • 遊びたくて誘いたくてたまらない

この場合も嬉しいと興奮に不安、恐怖などあらゆる感情を表しています。

 

犬がしっぽをだらんと下げていたら?

この場合のワンちゃんは、テンションが低めです。

不安や恐怖を感じて警戒をして、しっぽはだらんと下げられています。

もし飼い主さんが叱っている時にこのようなポーズをしたら、恐怖を感じているのでそれ以上叱らないで上げた方がよいでしょう。

また、疲れてグッタリしていていたり、何らかのストレスを感じていたりしていても、しっぽがダランと下がっていることがあります。

どこかをケガしていたり、病気にかかっていたりしていることも考えられますので、体をよく観察して場合によっては獣医さんの診察を受けるようにしてくださいね。

 

犬がしっぽを下に丸めているのは病気?上に巻く時の気持は?

丸まっている場所がワンちゃんの体の上か下かで違うとされています。

体の上にくるんと巻かれている時は、相手に対して自分が優位であることを誇示していることが多く、逆に下の方に体の内側に丸められていると「参った」との降参を表わしています。

このような恐怖を感じている状態のほかに、下げている時と同じく病気や体に痛みなどがある可能性もあります。

 

犬がしっぽを振らない

ワンちゃんの性格も人間と同じで個体差があり、ちぎれるほど振る子もいれば、申し訳なさそうにゆっくり振る子もいます。

振らないからということだけで感情を察知するのは難しいでしょう。

また、歳を取ったワンちゃんでは筋肉が衰えていることがあり、動きがにぶいことがあります。

表情の変化や口、耳の動き、体全体のボディランゲージなどもよく見て判断するようにしてくださいね。

あるいは、何らかの障害があって振れない場合もあります。

尾骨の脱臼や、骨折していることもありますので、おかしいと思ったら獣医さんに診てもらいましょう。

 

犬の気持ちはしっぽでわかる!しっぽを振る理由とは?まとめ

ここまで愛犬のしっぽの動きには気持ちが込められていることをご紹介してきました。

犬のしっぽは、飼い主さんに感情を伝えるコミュニケーションツールとしての働きがあります。

しかしその気持ちはひとつの方向だけでなく、犬がしっぽを振ることだけでもさまざまな感情が込められています。

飼い主さんはしっぽの動きだけで愛犬の気持ちを判断せず、表情や全身のボディランゲージなどをよく観察することが大切です。

愛犬とのコミュニケーションを図るのに役立ててください。

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