犬が早起きして吠える!その原因と対処方法は?

犬 早起き
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家に迎えたばかりの子犬や歳をとったシニア犬など、犬が早起きするようになるのはよくあることで、そのこと自体はとくに問題ではありません。

しかし、飼い主さんが起きるまでおとなしく待っているなら良いのですが、早起きした犬が早朝から大声で吠えるようになると大変です。

これを直すにはまず、犬がなぜ早起きして吠えるようになったのかを知ることが大切です。

そして犬の早起きは叱っても直らず、直すには飼い主さんの努力が必要となります。

ここでは、早起きして吠えてしまう原因と、その対処方法についてご紹介します。

 

犬はなぜ早起きして騒ぐの?

犬には、野生だったご先祖さまからDNAで受け継がれてきた「薄明薄暮性」という性質があり、これは「薄明(明け方)と薄暮の時間帯に、行動が活発になる」行動を指しています。

この時間帯に狩りをして生きてきたご先祖さまの名残の性質で、太陽が昇る気配を感じながら起きて、沈めば眠るという本能に沿った自然な行動なのです。

 

犬が急に早起きになる原因は?

それまで一緒に起きていたワンちゃんが、気が付くと早起きするようになったら、そうなるようになった原因があるはずです。

その場合に考えられる原因には次のようなものがあります。

 

お腹が空いた!

食欲が旺盛で育ちざかりのワンちゃんが「お腹が空いた!」として、朝ごはんの時間まで待ちきれずに飼い主さんに催促するようになります。

また、前夜に早く眠ってしまって晩ごはんを食べ損なったりした時も、空腹で早く目覚めてしまうことがあります。

 

早く散歩に行きたい!

日中に十分な運動をさせてもらえず体力が余っている状態が続くと、運動をしたいという気持ちが高まって早朝に目が覚めてしまうことがあります。

あるいはそれまで規則正しく毎日早朝に散歩をしていたのが、飼い主さんの都合で遅い時間に変わった時なども、これまでの習慣から早朝に起きてしまい我慢できなくなるのです。

 

外でオシッコやウンチをしたい!

トイレを外で済ませるようにしつけられたワンちゃんは、朝早くにトイレを我慢できなくなると「早くトイレ(屋外)連れていって!」と騒ぐことになります。

室内を汚したくないという理由で、ワンちゃんのトイレを置かずに外でさせている場合は、このようにワンちゃんに苦しい我慢をさせることにつながります。

 

犬が早起きして騒ぐことを直す方法とは?

ワンちゃんが早起きするようになった原因がわかったら、それぞれ対処する方法があります。

いずれもワンチャンを叱ってしつけるのでは無く、飼い主さんの努力によって解決する方法です。

 

1日の中で食事の回数を増やす

大人のワンちゃんなら1日2回(朝と晩)の食事回数が普通だと思いますが、晩ごはんの後にお腹が空いて朝早く起きてしまうなら、食事の回数を3回にする方法があります。

この場合、3回目のご飯が遅い時間になることで早朝に空腹を感じることが少なくなりますが、肥満を防ぐために1日当たりの総量は変えず1回の分量を少なくする必要があります。

1回の量が減るとワンちゃんが物足りなさを感じるかもしれませんが、早食いを防いでがゆっくり食べるようにするための底がデコボコしたフードボールがおすすめです。

底に凹凸があってワンちゃんが食べにくく、ゆっくり食べることで満腹感を得られます。

 

毎日の散歩時間の延長や室内遊びで体力を使わせる

早朝に起きて「早く散歩に行きたい!」と騒ぐのは体力が有り余っているからです。

散歩の時間を長くするほか、近くにドッグランなどがあれば思い切り走り回らせてあげるのが一番の解決方法でしょう。

また、天候が悪く出かけられない時などは家の中でオモチャを使って遊ぶことで、体力を使わせておけば満足してぐっすり眠ってくれますよ。

 

夜寝る前にオシッコやウンチをさせておく

ワンちゃんのトイレを外で済ませるようにしつけている場合で夜の散歩の時間が早いなら、寝る直前にも散歩に連れ出して排泄させるようにすると良いでしょう。

しかし周囲に人気がない深夜の散歩は何かと危険ですし、最近では気候変動のせいか暴風雨や大雪など外に出られないことが多々あります。

その場合は、ワンちゃんにトイレを長時間我慢させることになって、膀胱炎などの病気につながることも考えられるのです。

トイレのしつけは成犬になってもできますから、室内にトイレを置いてあげていつでもオシッコやウンチができる環境を作ってあげることをおすすめします。

 

シニア犬が理由なく早起きするようになったら?

高齢になったワンちゃんは昼間に眠ることが多くなり、そのために睡眠のサイクルが乱れてしまい、夜になっても眠れなかったり朝早く目覚めて騒いだりするようになることがあります。

これは老いによって体内時計が狂ってしまい、生活リズムがおかしくなることが原因なので、日中に散歩や遊びで運動させたり日光浴をさせたりして体内時計をリセットしてあげましょう。

 

犬の早起き対策で大切なのは早く対処すること!

ワンちゃんが何となくこれまでよりも早く起きて落ち着かない様子を見せていたら、早くその原因を突き止めて対処するようにしましょう。

放っておくと大声で吠えて呼ぶようになってしまい、そこであわてて声かけたりケージから出したりすると、「吠えればかまってもらえる」ことを学習してさらに吠えるようになります。

 

犬が早起きして吠える!その原因と対処方法は?まとめ

ここでご紹介したほかにも、犬が早起きするようになるにはさまざまな原因があります。

そして、それらは飼い主さんへの欲求であることがほとんどで、飼い主さんが対処できることばかりです。

愛犬が早起きして大声で吠えて騒ぎ出すようになると、飼い主さんや家族が寝不足になるだけでなく、近所とのトラブルに発展する可能性があります。

愛犬が早起きになったと思ったら、早く原因を探して対策することが大切です。

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