「海のミルク」とも呼ばれるほど栄養満点の牡蠣。
ちなみに、海の岩から「かきおとす」ということから「カキ」と言う名がついたのだそうです。
フライにしたりお鍋に入れたり…と食べ方も色々とあり、とても美味しい食材ですよね。
飼い主が美味しい食材を食べていると、愛犬が欲しそうに”クンクン”してくるといったこともあるのではないでしょうか?
愛犬が欲しそうにしてると与えたくなるという飼い主さんもいると思います。
ずっと健康で長生きしてほしいので栄養満点の食材は愛犬にも食べさせてあげたいですよね。
犬に与えてはいけない食べ物も色々あります。
牡蠣は犬が食べても大丈夫なのか気になっている人もいるでしょう。
そこで、今回は犬は牡蠣食べても大丈夫なのか、食べさせる際の注意点について紹介したいと思います。
【専門家監修】宮腰 里知子
Contents
犬は牡蠣を食べても大丈夫?
犬は貝類を食べてもいい?🤔 pic.twitter.com/i2CQKoayHB
— ペトコトフーズ | 人も食べられるフレッシュドッグフード (@petokotofoods) February 17, 2021
結論から言うと犬が牡蠣を食べても大丈夫です。
牡蠣には犬の健康に影響を及ぼすような成分は含まれていません。
なので与え方を守れば、犬にとっても健康に良い食材だと言えます。
では、牡蠣にはどのような栄養素が含まれているのか紹介します。
牡蠣に含まれる栄養素は?
🐚牡蠣🐚🐚
牡蠣は髪や頭皮にとても重要な栄養素『アミノ酸』と『亜鉛』をたっぷり含んでいるので抜け毛やパサつきが気になった時におススメの食材ですよ🥰‼️#ビタミン #ミネラル pic.twitter.com/Ok4qyrkaiT— サプリメントは健美堂 (@naturalkenbido) March 19, 2021
新鮮な牡蠣は私たち人間にとっても美味しい食材ですよね。
私たちが美味しそうに食べていると、犬も食べてみたくなるはず…!
牡蠣のほとんどは内臓ですが、そこには健康に良いとされる栄養素がバランス良く含まれています。
牡蠣にはどんな栄養素が含まれているのか気になりますよね。
愛犬に与える前に栄養素をチェックしておきましょう。
亜鉛
牡蠣には亜鉛や鉄分が豊富に含まれています。
亜鉛は、タンパク質やDNAの合成には必要不可欠な栄養素で、味覚などにも関与しています。
そのため、亜鉛が不足すると味覚障害や免疫力の低下、胎児の発育不全などに影響が出てしまうこともあるのです。
ビタミンB群・鉄分
牡蠣は亜鉛や鉄の他にビタミン類も多く含んでおり、特にビタミンB12などのビタミンB群が豊富に含まれています。
ビタミンB12にはタンパク質や核酸の合成、アミノ酸や脂肪酸の代謝をサポートする働きがあります。
また、正常な神経機能にも必要です。
ビタミンB12や鉄分が不足してしまうと貧血、筋力の低下、疲れやすくなるなど健康に影響が出てしまうこともあります。
なので日々の食事から積極的に摂取したい栄養素なのです。
タウリンetc…
牡蠣にはタウニン・アラニン・グリシンなどのアミノ酸も豊富に含まれています。
特に機能性成分である「タウリン」というアミノ酸が注目されています。
タウリンには体内のコレステロール値を減らす役割があります。
体内でも生成されるのですが、それだけでは不十分なので牡蠣などの食材から摂取して補う必要があります。
牡蠣のカロリーは?
牡蠣には犬にとっても大切な栄養素が豊富に含まれているということが分かりました。
犬に与える際に、牡蠣のカロリーを気にしている飼い主さんも多いのではないでしょうか?
愛犬の体型維持も飼い主さんの役割なので、カロリーを摂取しすぎることは控えたいですよね。
牡蠣のカロリーは100gあたり60kcalほどなので、そこまでカロリーは高くないですね。
これは調理をする前のカロリーなので調理方法によってカロリーはプラスされます。
ちなみに種類にもよりますが、犬のドッグフードのカロリーが100gあたり300kcalほどなのでドックフードと比較しても牡蠣はカロリーが低いですね。
犬に牡蠣を与える際に注意すべき点
男前にキメた左画像の狼犬に『今夜はカキフライ』と言ってみたら途端に右画像になった
※あげません#狼犬のヘリオス pic.twitter.com/giAGZowrNs— アルフレッド (@Alfreddogcat) February 8, 2021
牡蠣は低カロリーで、栄養豊富なので犬に食べさせてあげたいという人もいるでしょう。
犬は牡蠣を食べても大丈夫です。
ですが与える際はいくつか注意しておきたいことがあります。
では、犬に牡蠣を与える場合は、注意しなければいけないこととはどのようなことなのかを紹介します。
生の牡蠣はNG
犬に牡蠣を与えるのであれば、生ではなく必ず<sp加熱したものを与えるようにしましょう。
生の牡蠣を与えてしまうと、犬がチアミン欠乏症になってしまう恐れがあるので注意が必要です。
牡蠣はほとんどが内臓で、牡蠣の内臓には貝毒がある可能性があります。
なので、犬に与える際は必ず加熱しましょう。
食べやすい大きさにカットする
私たちは一口で食べれても、犬に与える際は食べやすい大きさにカットしてあげる必要があります。
犬は消化が苦手な動物で、特に牡蠣などの海産物は消化しにくいのです。
カットせずそのままの大きさで与えてしまうときちんと消化できずに、下痢や便秘、または嘔吐などを引き起こしてしまう恐れがあります。
与えすぎには注意
牡蠣に限らずどんな食べ物についても言えることですが、やはり与えすぎはよくありません。
犬は自分では食べる量を加減出来ません。
なので、飼い主さんに与えられると与えられた分とだけ食べてしまうこともあります。
食べすぎてしまうと、愛犬がお腹を壊して下痢や嘔吐を引き起こすなど体調不良になる恐れがあります。
なので、愛犬に与える場合は少量に留めておきましょう。
カキフライなどの揚げ物はNG
牡蠣にも調理法は色々とありますが、よく家庭に並ぶのは”カキフライ”などではないでしょうか?
私たちにとって美味しいものは、きっと犬にとっても美味しいはずですが、そもそも私たちとは体の作りが違います。
なので犬に揚げ物を与えるのはNGです。
犬が揚げ物を食べるとコレステロール値が上がってしまい、血液がドロドロになるなど健康を阻害してしまいます。
フライものだけではなく、醤油や砂糖などで味付けしたものは犬には与えないようにしましょう。
たいていの犬は食べ物見ると欲しがります。
ですが、健康のために心を鬼にすることも必要ですね♪
牡蠣にアレルギーはある?
アレルギーを持っている犬の場合、特に初めて与える食材は注意したいですよね。
牡蠣日本アレルギーがあるのか気になっている飼い主さんも多いようです。
犬に牡蠣を食べさす上で怖いのが「牡蠣にあたる」ということです。
牡蠣にあたるのは、「ノロウイルス」や「アレルギー」などが原因と言われています。
牡蠣を食べてから30分以内に愛犬の様子がおかしいと感じた場合は、「牡蠣にあたっている」可能性があります。
万が一牡蠣を食べた愛犬に異変を感じた場合は、かかりつけの病院を受診しましょう。
また、初めて与える場合は念のため一口程度に抑えておきましょう。
犬におすすめな牡蠣のジャーキー
昨日雨の中、何故かお庭で焼き牡蠣。寒かった〜。美味しく食べて、犬達びしょ濡れだったのでシャワシャワして。牡蠣ジャーキーも作ったよ。見た目アレだけど、うまうま〜👍 pic.twitter.com/9EQRC4bk3m
— こじま (@shake_ichigo) March 21, 2017
犬に牡蠣を与えることはできますが、私たちのように濃い味付けはNGです。
でも、愛犬にも美味しく食べて欲しいですよね。
犬に牡蠣を与える場合に一番ベストなのは、犬用の牡蠣ジャーキーです。
素材本来の香りや味が生かされているので愛犬もきっと喜んで食べてくれるはずです。
犬種によって与える量の目安は以下となります。
超小型犬(1kg〜3kg):1g 1/2個
小型犬(3kg〜10kg):2g〜3g 1個
中型犬(10kg〜25kg):5g〜8g 2個
大型犬(25kg〜):10g 3〜5個
牡蠣のジャーキーはネット通販で購入することができるので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
また、その他野菜などと組み合わせてオリジナルメニューを作ってあげるのもいいですね。
牡蠣の旬はいつ?
どうせあげるなら一番美味しい旬の時期に食べさせてあげたいですよね。
牡蠣には大きく分けて、真牡蠣と岩牡蠣の2種類があります。
この2種類は大きさや形が違い、旬とされる時期も異なります。
真牡蠣 旬 冬/11〜4月 産地 太平洋側
岩牡蠣 旬 夏/6〜9月 産地 日本海側
また、殻付きの牡蠣を選ぶ場合は殻に厚みがありふくらんでいて重たい物を選ぶのがポイントです。
剥いてある牡蠣の場合は、貝柱が大きく身がふっくらしていてふちの黒い部分が濃い物を選ぶようにしましょう!
出荷日などがわかる場合は確認して、新鮮なうちに調理してくださいね。
犬が牡蠣を食べた、大丈夫?生牡蠣、カキフライって食べても大丈夫?まとめ
今回は犬が牡蠣を食べることについて紹介しました。
いかがだったでしょうか。
与え方に注意すれば犬も牡蠣を食べることができます。
牡蠣には犬の健康に良い栄養素が豊富に含まれているので機会があれば愛犬にも食べさせてみてはいかがでしょうか?
最近では犬用の牡蠣ジャーキーなどが販売されているのできっと愛犬も喜ぶでしょう。
犬用の食材なら安心して与えることができますが与えすぎには注意してくださいね。
このように犬に人間の食べ物を与える場合は、事前に与えても大丈夫な食材なのかを確認しておくと安心ですね。
はじめての食べ物を与える場合は必ず少量に留めておきましょう。
新鮮な食材で愛犬の健康をしっかりと維持してあげることが大切です。