昔から犬には霊感や地震を予知する能力があるのではないかと言われています。
誰もいない一点を見つめてみたり、吠える、唸るなど「人間には見えない何か(霊)が見えている?」のでは、と皆さんも一度はどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか?
また、大きな地震がくる数日前から、近所の犬がソワソワし始め、吠えたり異常行動が多く見られた、など地震や災害などの前兆が分かるのではないか?予知能力があるのでは?とも耳にします。
まだまだ犬の行動について解明されていない部分も多いですが、五感(視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚)以外の感覚、第六感シックスセンスなるものが本当にあるのでしょうか?
この記事では、そんな犬の研ぎ澄まされた感覚について、私なりに調べた内容をご紹介していきます。
誰もいない場所を「見つめる」「吠える」
犬が急に一点を見つめたり、誰もいないところに向かって唸ったり、突然吠えたりする場合ってありませんか?
我が家でも、時折そういったシーンを見かけます。
最初のころは、「外の声が聞こえたのかな?誰か来たのかな?」「なんで?そんなところに向かって吠えるんだろ??」と軽く思ってましたが、さすがに天井や壁に向かって吠えていると怖くなってくるではありませんか(;´・ω・)
まさか…幽霊?
と思うようになってきたので調べてみました。
説その1 紫外線が見えているから
今まで鳥類や魚類,昆虫は紫外線が見えると言われていましたが、あるイギリスの大学の研究により、犬を含めた多くの哺乳類も紫外線を見る事が出来るということが発見されました。
もしかしたら人間には見えない紫外線に反応しているのかもしれません。
にしても…興奮して吠えすぎ、と思う時もあります。
説その2 広い可聴域で遠くの音に反応してる
犬の聴力は人間の4倍、可聴域は人間が20~20000ヘルツであるのに対し、犬の可聴域は40~65000と言われています。
※可聴域 (かちょういき=聞き取れる音の範囲)
こうした犬の広い可聴域は、野生の小動物が発する鳴き声を聞き取り、獲物の場所をいち早く発見するために発達したと考えられています。
小動物なんかを素早く察知する役割の反面、高い音に対して人間より強い不快感を感じてしまいます。
掃除機を使うと吠える、なんて経験ありませんか?犬にとってはとても高い音に聞こえてるハズです。
ひょっとして、人間には聞き取れない音に反応してるのかもしれませんね。
地震の予知ができるの?
地震前の犬の異常行動には「犬が怯える、恐れてる様子」「遠吠えや逃げる行動をとる」など、犬がいつもと違う行動をすることが知られています。
これは私が東日本大震災で被災した時の話ですが、発生前日に実家へ帰ったときに、実家で飼っている秋田犬が犬小屋からなかなか出てこなかったのは覚えています。いつもは喜んですぐ来るのですが…しっぽを下げて元気がなかった様子でした。
当時、実家で飼っていた秋田犬は老犬ともあり「調子わるいのかな?大丈夫かな?」と思っていましたが、今振り返ってみると第六感で何かを感じてたのかもしれません。
まだまだ犬の行動について解明されていないことも多いですが、理論的にあり得るのでは?と言われている説を見ていきましょう。
説その1 電磁波説
電磁波ノイズが地震前に発生するメカニズムは、2種類あると言われ「地下の岩石破壊」や「熱」エネルギーによって発生するものだと言われています。その電磁波ノイズを感知しているのではないか?という説。
説その2 帯電エアロゾル説
大気中のチリや水蒸気などが地上に出た電磁波によって「帯電エアロゾル」という微粒子になり、それを感知しているという説。
説その3 地球のハミング説(持続的低周波音)
通常人間の耳には聞こえないが、地震観測装置によって検知できるこの低周波音は海洋波の衝突が原因であると言われており、その低周波の音(低い音)を感じているという説。
異常行動を見せる理由については諸説あります。また、室内で飼われている犬より屋外で飼われている犬のほうが、より地面に接して生活しているため、わずかな変動を先んじてキャッチできるのではないか、など様々な見方もあるようです。
さいごに
犬の第六感シックスセンス。少なくとも私たち人間が感じることのできない「何か」を犬は感じることができるようです。
「霊が見えているのか?」「地震を予知できるのか?」については、断言するにはまだまだ材料不足です。
しかし、こうした犬の研ぎ澄まされた感覚なら、ひょっとしてあり得るのかもしれませんね。
私は震災の後、「犬が飼い主を安全な場所へ誘導して助かった話」や「いつもは通る散歩コースをなぜかその日は嫌がり通らなかったおかげで助かった」など、不思議な体験談を耳にしたことがあります。
まだまだ解明されていない犬の第六感シックスセンス。
もしかしたら、これからの未来にとって素晴らしい感覚なのかもしれません。