犬が焼き魚を食べた?!ホッケを食べたとき、食べてはいけない魚を紹介

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日本人の食文化として古くから食べられてきた和食。

和食は「ごはん」「味噌汁」「おかず」「漬物」、この組み合わせをもって成り立ちます。

そんな和食のおかず代表として「焼き魚」がありますね。

焼き魚といえば「サンマ」=「秋の味覚」のイメージが強い方も多いかもしれませんが、サンマに限らずアジ、ほっけ等々、季節を問わず味わっており、日本人に限らず食されていますよね。

魚はお刺身も美味しいですが、表面カリカリ、中身は脂身がじゅわっとジューシーな焼き魚も美味しいですよね!

そんな美味しい焼き魚、はたして犬も食べれるのでしょうか。

 

そもそも犬って魚は食べれる?

 

 

犬が食べれる魚

犬は基本的に肉食ですが、魚を食べる事も出来ます!

そして、犬にとってもとても栄養素が高いのです!

ただ、食べさせるにあたっての注意点や、一部食べてはいけない魚類もあるんです。

犬が食べてはいけない魚

以下の魚類については食べれないと考えた方がよいです!

  • イカ

→消化に悪いので、下痢や嘔吐等の症状を起こす危険があります。

生でなければ少量なら大丈夫という意見もありますが、食べれないと考えた方がよいです。

  • タコ

→イカ同様、消化が悪いので下痢や嘔吐等の症状を起こす危険があります。

タコも生でなければ少量なら大丈夫という意見がありますが、同様に食べれないと考えた方がよいです。

  • エビ

→エビの身だけであれば、生でなく少量なら食べる事が出来ます。

ただ、エビの殻は胃腸等を傷つけたり負担をかけてしまう危険があります。

また、生でなくてもエビの身は消化が悪いので、食べれないと考えた方がよいです。

  • カニ

→エビと同様、身だけなら、生でなく少量なら食べる事が出来ますが、殻等はやはり胃腸等を傷つけてしまう危険があります。

カニの身もやはり生でなくても消化が悪いので、食べれないと考えた方がよいです。

なお、今回記事では記載していませんが、貝類でも食べる事が出来ないものがありますので注意してくださいね!

 

犬は焼き魚を食べてもいいの?

 

 

味付けしていなければ大丈夫!

冒頭で犬も魚はほぼ食べる事が出来ますと記載しましたが、もちろん味付けされているのはNGです!

これは魚に限らずですよね。

なので焼き魚は食べれるといっても、ししゃも等、味付けされた焼き魚は食べる事が出来ませんので注意してください!

次に、一部の魚類をピックアップしてみたいと思います。

ホッケは脂に注意!

焼き魚の一つとして、ほっけは脂身が多くとても美味しくて、飲み屋さんでも定番メニューの1つだったりしますよね!

ほっけは高たんぱくなんです。

また、ほっけは大きく「真ほっけ」と「縞ほっけ」の2種類あり、味わいとして以下の違いがあります。

  • 真ほっけ

→脂身が多くジューシー

  • 縞ほっけ

→脂身はほどほどにクセの無い味

犬にとって、ほっけは食べる事が出来ますが脂が多いのであまり多く食べさせると消化不良や、場合により嘔吐してしまう場合もあるようです。

もし食べさせるなら少量にしておきましょう!

焼き鮭は中毒に注意!

鮭はお寿司屋さんだとサーモンという名前ですよね。

鮭は英語でサーモンですが、実際のところ鮭とサーモンは種類が違うんです!

鮭は川で産卵し海に帰る海水魚、サーモンは川で生息する淡水魚。

鮭は生で食べる事は出来ませんが、サーモンは生で食べる事が出来るのでお寿司屋さんで出るのはサーモンになるのです。

そして、焼き鮭や焼きサーモンは犬が食べても大丈夫です!

ひとつ要注意なのは、鮭にはネオリケッチア・ヘルミンテカという微生物が生息している可能性があり、この微生物が体内に入ると中毒症状を引き起こし、過去にこの微生物を食べた犬が亡くなる事故もありました。

この微生物は過熱や冷凍で死滅する事がわかっていますので、しっかりと過熱して焼く事で問題なく食べる事が出来ます。

サワラはカロリーに注意!

焼きサワラも犬は食べる事が出来ます!
ただサワラは大トロに近い量の脂身がありますのでカロリーが高めです。

また、リンの量も多めです。

リンをあまり多く摂ると腎臓に悪影響を及ぼす恐れがあります。

量はほどほどにしておきましょう!

いわしは小骨に注意!

焼きいわしも犬が食べて大丈夫です!

また、いわしは他の魚に比べてDHAやEPAというオメガ3の要素が豊富!且つ美味しいのでおススメです!

ただいわしは小骨が多いので注意です!

ピンセットなどで地道に抜き取ったりするやり方もありますが、結構大変なので焼いた後に細かくする事で安心して食べさせる事が出来ます。

栄養が高い魚なので、粉々にしてふりかけにするのもいいと思います。

 

犬にとっての魚の栄養素

 

 

魚は栄養満点!

魚の種類によって栄養素も様々ですが、共通して以下の栄養素を摂ることが出来ます。

  • EPA

→正式な名前は「エイコサペンタエン酸」といいます。

属にいうオメガ3といわれるものの中の1つで、血液サラサラ効果があります。

健康な体を維持するのに必要とされる必須脂肪酸と呼ばれるもので、簡単にいうと体に必要な脂肪です。

人間もそうですが犬も体内で作られはしますが少ししか作る事が出来ず、食べ物等から摂取し補う必要があるんです。

EPAが豊富な食べ物の代表が魚で、特に青魚はEPAが豊富なんです。

ちなみに青魚と呼ばれる魚類は、表面が青い魚の事です。

そういう意味だと結構な数の魚が青魚に分類されますが、アジやサンマ、イワシ等が該当します。

  • DHA

→正式な名前は「ドコサヘキサエン酸」といいます。

DHAもEPAと同じでオメガ3の1つで、脂肪燃焼や脳の働きにいいといわれています。

DHAもやはり体内で作ることができないに等しいので、食べ物から摂取する必要かあり、魚類の中で特に多く摂取できるのが青魚です。

  • タンパク質

→犬に必要な三大栄養素の一つですね。

人間もそうですが、毛、皮膚、筋肉、内臓などなど、身体の部分部分は全てタンパク質から出来ています。

なのでタンパク質は生きていく上で必要不可欠な栄養素であり、必ず食べさせないとならないものでもあります。

タンパク質の正体は色々な種類のアミノ酸の集まりで、摂取する事により体調を整えたり血を作ったりします。

特にタンパク質が多く摂取できる魚類はサケやブリです。

  • タウリン

→タウリンも数あるアミノ酸で出来た栄養素で、特に心臓にいいとされており、心筋梗塞を抑制する働きがあります。

また、生殖機能にもいいのです。

特にタウリンが多く摂取できる魚類はカツオやブリです。

  • コラーゲン

→皮膚、骨、軟骨等はコラーゲンからも出来ていて、コラーゲン自体はタンパク質。

つまりは様々なアミノ酸から出来ています。

コラーゲンは人間によって皮膚にいいとされていますが、犬にとっても皮膚や被毛、骨、軟骨にとても良い栄養素です。

皮膚の弱い子には進んで摂取させたいところです。

ずば抜けてコラーゲンが多く摂取できるのはフカヒレなのですが、さすがに高級過ぎますので一般的なレベルでいいますと、皮つきの鮭やサンマが多く摂取出来ます。

鮭は皮も一緒に食べるのがポイントです。

  • ビタミン

→魚は色々な種類のビタミンを摂取する事が出来ます。

【ビタミンA】

ビタミンAは免疫力がつくので風邪の予防などにも適していて、眼機能や皮膚にも効果があります。

特にウナギを食べる事でビタミンAを多く摂取出来ます。
【ビタミンD】

ビタミンDはカルシウムを身体(骨)に吸収させる働きがあります。

単純にカルシウムだけ摂取しても吸収されずに排尿されてしまうのです。

特に鮭やカワハギを食べる事でビタミンDを多く摂取出来ます。

【ビタミンE】

抗酸化作用がありガンを予防する働きがあります。

また、血行にいいので動脈硬化の予防にも適しています。

特にウナギや鮎を食べる事でビタミンEを多く摂取出来ます。

  • カルシウム

→カルシウムは骨にとても良い効果をもっていて、摂取する事で骨に吸収し骨の

ただ、上記にも記載しました通りビタミンDと一緒に摂取しないと身体に吸収されず排尿されてしまいます。

カルシウムに限らずですが、「うちの子は骨が弱いからカルシウムを沢山あげよう」と考えず、バランスよく影響を摂らせてあげるようにしましょうね!

 

アレルギーは?魚を与える際の注意点!

 

 

魚はアレルギーが起こりにくい!

犬は魚によるアレルギーは起こりにくいと言われています。

元々アレルギーの起因と言われているのは、母乳から母乳以外の食べ物を口にする離乳期が少し早い場合、その時初めて口にした食べ物がアレルギーの原因になると言われています。

なので、母乳から離れて初めて口にした食べ物がササミだった場合、ササミアレルギーを持つ可能性が高くなるというわけです。

では、なぜ魚はアレルギーが起こりにくいのかと言いますと、単純に離乳期に魚を与えるというケースが少ない為と言われています。

生はダメ!

ここまでで焼き魚は味付けしていなければ食べられるという事を説明してきました。

今回は焼き魚にフォーカスを当てていますので少し矛盾した注意点になりますが、生で魚を食べさせるのはダメと考えた方がよいです。

中には養殖等の理由から少量なら生で食べても大丈夫という意見もありますが、養殖でもカンピロバクター等の寄生虫が魚に付着している可能性もゼロではありません。

万全を期して少量でも生では食べさせず、必ず火を通すようにしましょう。

火を通せばカンピロバクター等の寄生虫は全て死滅します。

骨に注意!

犬は魚の骨を食べても厳密には問題ありません。

ただ犬はよく噛んで食べるという考えはなく、飲む込める大きさに噛み砕て飲み込むという食べ方なので、骨が喉や内臓に刺さってしまうなどの危険があります。

焼き魚として食べさせる前に、骨を取り除く、あるいは粉々にするなどしてから食べさせるようにしましょう!

 

魚を使った犬用レシピ

 

 

魚を使ったドッグフード

今は市販のドッグフードにはほぼ肉だけでなく魚も入っているのが当たり前になっていますが、手作りご飯を食べさせている方向けに、焼き魚を使用したレシピをご紹介したいと思います。

  • 鯵(あじ)を使ったレシピ

鯵はタンパク質と脂質が多い特徴があります。

鯵は比較的春が旬という事なので、それ以外の春が旬の食材で明日葉とパセリ、あとは卵を加えてみたいと思います。

明日葉とパセリは2つとも犬にとってとても身体にいい栄養素を含んでいますので、ぜひ食材に取り入れてみてください。

  1. パセリ、明日葉を小さめに刻み、まず明日葉を下茹でします(あくが強いのであく抜きです)
  2. 下茹でが終わったらパセリも一緒に茹でます
  3. 小さめのフライパンにオリーブオイルを少量入れ、予め骨を抜いておいた鯵を焼きます
  4. 溶き卵をフライパンに投入し、鯵と一緒に焼きます
  5. 焼きあがったら、茹でておいた明日葉をパセリを盛り付けて完成です

明日葉はとても栄養素が高いので進んで食べさせたいですが、苦みが強いので嫌がる子もいるかもしれません。

その際は溶き卵と一緒に焼くなど、他のにおいで被せてごまかす方法もあります!

アジは大骨がありますので、抜き取るか細かくするかして食べさせてあげてくださいね!

 

魚を使ったおやつ

魚を使った定番おやつというと、やはりジャーキーですね!

ショップでも魚を使ったジャーキーは、様々な種類がありますよね!

でも、魚のジャーキーはご家庭でも簡単に作ることが出来るんです!

  1. 鮭の骨を抜き取り、細くカットします(飲み込んでしまいがちの子であれば、小さくカットしてあげてください)
  2. 160度のオーブンで40分ほど焼きます
  3. 冷ましたら完成です

ショップで市販のものを買うのもいいですが、自分で作ったものを食べさせるのは安心感もあるし、季節に応じていろいろなものを食べてもらえるから楽しいし嬉しいですよね!

 

まとめ

 

 

今回は焼き魚についてご紹介しました。

まず犬も焼き魚は食べれます。

ただし、ししゃもなど、焼き魚として調理済みのものは塩分が強いのでNGです。

焼き魚を食べる事でのいい点は、

  1. 栄養が豊富にある(EPA、DHA、コラーゲン、タウリン、タンパク質、ビタミン等)
  2. アレルギーを起こしにくい。

そして焼き魚の注意点は、

  1. 骨もそのまま食べさせると喉や内臓を傷づけてしまう危険がある
  2. 生はカンピロバクター等の寄生虫がいる可能性が高いので、中毒症状を起こしてしまう危険がある

といった注意点があります。

とにかく生では食べさせず、骨に注意すれば、EPAやなどのオメガ3や様々な栄養素を取り入れる事が出来るので、ぜひ食べさせてあげてみてくださいね!