一口にチーズといっても、世界には何百種類ものチーズが存在するのはご存知でしょうか?
その起源をたどってみると、紀元前3500年頃のギルガメッシュ叙事詩に、チーズに関する痕跡が残っていることから、チーズの歴史は数千年以上も前から始まっていたというのですから驚きです。
最近では色々な種類のチーズが手に入るようになり、独特のクセがあるチーズを好むかたも多いのではないでしょうか。
そんな世界で愛されているチーズ。
食べていると、その匂いにつられて愛犬がクンクンと寄ってきます。さすがは犬の嗅覚…(;´・ω・)
乳製品はあまり犬に良くないと聞きますが、犬用チーズも売らているところを見ると食べれるのでは?と思ってしまいます。人間用のチーズと犬用のチーズは、一体どのあたりが違うのか?
というわけで、今回は犬とチーズの相性について調べてみました。
それでは早速見ていきましょう!
犬はチーズを食べても大丈夫!
チーズとは、牛乳や山羊乳、羊乳などを原料に発酵、熟成させたもの。そんな発酵食品であるチーズは犬が大好きな食べ物の1つです。
発酵食品といえば、菌の作用で味はもとより、食材の栄養素が変化したり増えたりするのはご存知だろうか?
その上、発酵食品はその食材の成分が分解されて、体に吸収されやすい性質を持つ優れものでもあります。
例えば牛乳と比較すると、約10倍の栄養素が詰まっていると言われており、タンパク質やミネラル、ビタミンなども豊富に含まれています。
そんなチーズは犬に与えても大丈夫ですが、いくつかの注意点を知っておく必要があります。
では、どんな点に注意して犬に食べさせればよいのか?についてお話していきます。
人間用のチーズは塩分が多い!
チーズといえば塩気を感じますよね。
私たち人間にとっては、適度の塩分は食味として重要ではありますが、犬に私たち人間と同じ感覚で与えてしまうと、知らず知らずの内に、塩分の過剰摂取をしている恐れがあることは知っておいてほしいところ。
犬の必要な塩分量には諸説ありますが、体重1㎏あたり、約0.06g~0.12gが適量だと言われています。
体重5㎏の小型犬を例でいえば、1日0.3g~0.6gは必要になってきます。
例えば、皆さんも馴染みのある「ベビーチーズ」。小さいとはいえ、1個(15g)あたり、ナトリウム154mg、食塩相当量にすると0.39g含まれています。
私たち人間にしてみれば小さくて塩分もそれほど含まれていないかもしれませんが、犬にしてみれば1日分の摂取量に軽く届いてしまうのが分かります。
ちなみに、スパゲッティ等で親しみのある粉チーズは、「パルメザン」という硬いチーズの粉末なので塩分はチーズの中でも多めです。
文部科学省の食品データベースによると、パルメザンチーズは100gあたり、食塩相当量にすると3.8g含まれているため、知らないで与えていると塩分の過剰摂取になってしまう恐れがあります。
逆に、クリームチーズは食塩相当量100gあたり0.7g、モッツァレラチーズにいたっては、100gあたり0.2gと他のチーズに比べ低いので、与える際は塩分の少ないチーズを選んであげたいですね。
また、塩分控えめの「ペット用チーズ」も市販されていますので、そちらを与えるのもおススメです。
いずれにせよ、犬にチーズを与える場合は塩分がどのくらい入っているか確認するのが大切と言えるでしょう。
チーズの与えすぎには注意が必要!
チーズに含まれる成分としては、骨や歯を作る上でもお馴染みのカルシウムをはじめ、貧血を防止する鉄分も多く含まれています。
チーズには様々な種類がありますが代表的な栄養素としましては、
- カルシウム
- ナトリウム
- 鉄分
- ビタミン類(ビタミンA、B群、D、Eなど)
- タンパク質
- 脂質
などの成分が含まれています。
しかし、犬にとっては塩分が多いのが気になるところ。
塩分は私たち人間や犬にとっても必要なものではありますが、大量に摂取すると腎臓や心臓に負担が掛かり病気になるリスクも高まります。これは人間も同じことがいえますよね。
チーズは嗜好性が高いので、犬が味を覚えてしまって普段の食事を食べなくなっては元も子もありません。おやつやトッピングに少量加えてあげるのが適量なのかもしれません。
また、人間が食べるチーズは脂肪分(脂質)も多く含まれていますので、与えすぎは肥満の原因にも繋がりやすいので注意が必要です。
手軽に購入できる犬用チーズの紹介
最近では犬用チーズでも嗜好性の高いおやつをよく見かけます。
ご褒美感覚で楽しく与えられるものや、特別な日に与える良質なものまで様々です。
↓こちらは、ご褒美やしつけにいいサイズ。お徳用だけあって量も多く、カロリーも他のチーズに比べて低い。ビスケットタイプのように粉々になって床を汚さないのも利点。
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↓こちらは独特の香りがしますが、レンジでチンして膨らませてあげると食いつきがかなり良いと評判のおやつ。
我が家でも実際与えてみたが食いつきは良好!しかし、値段が高価なので、誕生日や家族で祝う記念日などに購入する方が多い。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回のまとめとしましては、
- 人間が食べるチーズには種類によって塩分が多く含まれている事を知っておく。
- 諸説あるが犬の必要な塩分量は、体重1㎏あたり約0.06g~0.12g/日が適量。
- 人間用のチーズを与える場合は塩分がどのくらい入っているか確認する。
チーズには塩味以外にも旨みやコクがあるので、犬に与えれば「もっと欲しい!」とおねだりしてきます。
確かに、与えすぎは良くありませんが、塩分過多に気を付けていれば愛犬にとって嬉しい一品になります。
きちんと種類別の塩分量を把握して適量を与えてあげるのが大切ですね。