ペットショップやブリーダーから犬を購入するわけではなく、保護されている犬を家庭に迎えようと興味を持たれる方が増えている。
ペットを迎える方法の一つに「保護犬の里親」という選択肢の認知が広まってきているのだ。
とはいえ、保護されている犬を家庭に迎えるにも、その方法がわからないという方も多いことだろう。
ということで、実際に保護犬の里親になられた方に、インタビュー形式で「生の声」をあれこれ聞いてみた!
今回は海外在住者のお話。では、早速お話を聞いてみよう!
はじめに自己紹介
まずは、簡単な自己紹介からお願いします。
現在、アメリカ人の夫、犬のMusashi、そして愛ネコ2匹とアメリカ西海岸に在住しております。
Musashiはフラットコーテッドレトリバーと多分、ボーダーコリーとのミックスであろうと言われており、現在2歳の賢く元気な雄です。
アメリカ西海岸といえば、夏でも過ごしやすい陽気といいますよね。(いいなぁ…)
では、ラティアさんいろいろと教えてください!宜しくお願いします。(^▽^)/
保護犬を引き取るまでの経緯
まず、「保護犬」という存在をどのように知ったか(きっかけ)を教えてください。
特定の犬種を一時期考えていまして、ブリーダーからの購入を検討していたこともありました。
ですが、当時すでに飼っていた猫達は近所のシェルターから引き取った「保護ネコ」ということもあったので、特定の犬種に強くこだわらず「アニマルシェルターにいるワンちゃんたちも見てみよう」という事になりました。
へぇー!猫ちゃんたちもシェルターから引き取ったんですか。
近所のアニマルシェルターは、市でやっているのですが、引き取り手が見つかるまでずっと保護し続けるという方針を取っています。
その方針のおかげか、とにかく保護されている動物の数が豊富です!
新たな家族が見つかるまでの時間はどのくらいかかるものなんでしょうか?
職員の人の話しでは、「動物たちの新たな家族が見つかるまでの時間が短い」のだそうです。
そんなシェルターの方針や、職員の方たちの姿勢に好感を持ったことも後押しして、こちらから新たな家族となる犬を探し出しました。(^o^)
アメリカはどんな手続きなの?
アメリカの場合ですと、どういった手続きがあるのでしょうか?
アメリカ、カリフォルニア州、サンディエゴ近郊にあるエル・カホン(El Cajon)市のアニマルシェルターからMusashiを引き取りました。
引き取る際には、家や庭の広さ、他のペットの事、今まで犬を飼ったことがあるかどうか、などを聞かれました。
庭の広さとか、けっこう細かく聞かれるんですね。
Musashiは大型犬に該当し、若く非常に活発、スポーティであるため、朝晩の散歩や遊びを十分にさせてあげる必要がありました。
家にいる時も、ある程度広さのある庭がある方が望ましい、と説明されました。
それらの条件はクリアしていたので問題はありませんでした。(^_^;)
なるほどー。費用面はどうなんでしょう?
引き取る際の費用は、予防接種料金とマイクロチップ代で約100ドルほどかかりました。
ちなみにですが。
シェルターにいた頃から「Musashi」と呼ばれていたんですか?
シェルターでは仮の名前がつけられていました。改名希望かどうか聞かれましたよー。
引き取った後はどんな生活ですか?
愛犬のMusashi君を引き取った後はどんな生活を送っていますか?
実はシェルターから引き取る際、ケンネルコフ、気管支炎にかかっていて、引き取りまで1週間待たなくてはいけませんでした。( ノД`)シクシク…
なんですと!
ケ…ケンネルコフ??(なんだろう?)
ケンネルコフとは?
ケンネル(kennel)は英語で「犬小屋」、コフ(cough)は「咳をする」という意味を持つ。
飼育環境が不衛生であったり、体力や抵抗力の低下などが誘因となり発病する「犬伝染性気管気管支炎」である。
発病した犬のくしゃみ飛沫(ひまつ)を吸い込むことで体内に入り感染するのだが、多くの犬が集まるブリーダーの犬舎や動物収容施設などでは一気に感染が進むという。
ケンネルコフは人間の風邪に似たような発熱や咳などの症状が現れるが、免疫力が不十分な子犬の場合は重症化しやすいので注意したい。
大変でしたね(;´・ω・)
その後、許可がおりて我が家で生活を始めてからも、どうも元気がなくて様子がおかしかったので、獣医に連れて行くとナント肺炎と診断されてしまいました。体重も平均より10キロ近く少なかったです。(-_-;)
肺炎完治まで約2か月、今では考えられないほど元気ですが、そんな経緯もあったため食べ物の栄養バランスと環境には注意しています。(笑)
おわりに:夫と私で迎えた初めての犬、Musahi
ラティアさん、愛犬のMusashi君、今日はありがとうございました!
さいごに、保護犬に対する思いなどありましたら聞かせてください。
ペットショップやブリーダーからでなくとも、事情があって家族と別れなくてはいけなくなったり、Musashiのように置き去りにされたり、新たな家族を求めている犬達も大勢います。
そちらに皆さんの目が向けられて欲しいと思います。