世界中で食べられている「じゃがいも」。
一昔前までは、じゃがいもと言えば男爵いもやメークインなどが一般的でしたが、現在では様々な種類のじゃがいもがあるのはご存知ですか?
皆さんも食べたことのある「ポテトチップス」や「じゃがりこ」などに使われることが多いトヨシロという品種をはじめ、男爵いもよりも甘みのあるきたあかりなど、料理によっても適した品種など、その種類は様々です。
そんな馴染みのある「じゃがいも」犬にも与えても健康上問題ありません。
ただ、食べては絶対にダメな部分もありますので、この記事で詳しくご紹介したいと思います。
それでは、さっそく見ていきましょう。
じゃがいもの芽や皮は絶対に食べてはダメ!
じゃがいもの芽の部分にはソラニンという毒があるのはご存知の方も多いかと思います。
「幼いころ母親からじゃがいもの芽はちゃんと取るんだよ!」と言われましたが、理由はこのソラニンという毒があるからなんです。
実はこのソラニン、芽以外にも日光が当たって緑化している部分にも含まれています。
スーパーで売られているものには見られませんが、主に家庭菜園で栽培しているじゃがいもは、土のかかり具合が不十分だと日光がじゃがいもに当たり、ソラニンが生成されます。
もし何かの理由で毒を食べてしまったら、食後の早い段階で、嘔吐や下痢などの症状がでることがあり、呼吸困難、意識障害、最悪の場合死に至るケースもあると言われています。
「いつもと様子が変だぞ。」と思ったら、速やかに動物病院で受診しましょう。
また、調理後の「じゃがいもの芽」や「日光が当たり緑化した部分」など、万が一愛犬が口にしないよう注意したいところです。
じゃがいもにはビタミンCが豊富
じゃがいもは、犬にとっても必要なビタミンCが豊富に含まれています。
また、皮膚や被毛の健康や、細胞の生成を促してくれる、ビタミンB6も豊富に含まれています。
犬もビタミンCが不足している?
犬は体内でビタミンCを合成できる。って、ご存知でしょうか?
ほとんどの動物が体内でビタミンCを合成することができ、逆に合成できない方が少ないです。
ちなみに、人間をはじめとする霊長類やモルモットは体内でビタミンCを合成することができません。(;´Д`)
ここで少し疑問に思うのは「ビタミンCを合成できるなら、あえて摂取する必要はないのでは?」と思いますよね。
確かに犬は体内でビタミンCを合成できますが、一日に合成できる量には限度があると言われています。
ストレスを感じやすい犬、高齢の犬、病気持ちの犬は、ビタミンCが不足しがちなので、食べ物から補ってあげるのも一つの方法といえます。
また、じゃがいもに含まれるビタミンCは、でんぷんに包まれているため加熱しても壊れにくいという特徴があります。
そのため、効率よくビタミンCを補充できる食材と言えるでしょう!
犬にじゃがいもを与える際の注意点
じゃがいもには「ソラニン」という毒があることを忘れてはいけません。
じゃがいもの「芽」や「緑化した部分」があれば、しっかり取ってあげましょう。
また、「皮」の部分は消化不良を起こすこともありますので、皮も剥いてあげるのが良いでしょう。
生のまま与えない
じゃがいもを生のまま与えてしまうと、消化不良の原因や胃に負担をかけてしまうので、煮る、焼く、蒸すなどの加熱調理をしてあげましょう。
また、大きいまま与えると喉に詰まらせてしまう恐れがありますので、食べやすいサイズにカットして与えるか、マッシュ状にしてあげましょう。
お惣菜には注意して
スーパーやコンビニで見かけるお惣菜に「ポテトサラダ」があります。
料理を作る時間が無かったり、疲れていてる時なんか非常に便利かもしれません。
ですが、人間が食べるために調理されてますので、犬が食べて危険な玉ねぎが入っていたり、犬には不要な味付けがしてある可能性が高いので、与えないようにしましょう。
まとめ
じゃがいもにはビタミンCが豊富に含まれていて、加熱しても壊れにくい特徴があるんですね。
犬がビタミンCを一日に合成できる量には限度がありますので、マッシュ状にして与えたり、細かくカットしてトッピングするなど、ご飯やおやつに取り入れてあげるのも良いのではないでしょうか。
また、与えるときに注意するPointとしては、
- 芽や緑化した部分には「ソラニン」という毒があるので注意
- 生のまま与えると消化不良や胃の負担になる
- 加工されたお惣菜は玉ねぎなどが入っているので注意する
などがありますので、愛犬には安全かどうか考えてから与えるようにしたいですね。
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