ペットショップやブリーダーから犬を購入するわけではなく、保護されている犬を家庭に迎えようと興味を持たれる方が増えている。
ペットを迎える方法の一つに「保護犬の里親」という選択肢の認知が広まってきているのだ。
とはいえ、保護されている犬を家庭に迎えるにも、その方法がわからないという方も多いことだろう。
ということで、実際に保護犬の里親になられた方に、インタビュー形式で「生の声」をあれこれ聞いてみた!
今回は幼いころから保護犬の存在を知っていた方のお話を伺ってみた。それでは、早速お話を聞いていこう。
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はじめに自己紹介から
まずは、簡単な自己紹介からお願いします。
こんにちは。tesoroと言います。
私の愛犬は「にほ」と言います。夫が、「にほ、さんぽ行くよ」と言いたいという夢があったそうで、女の子だったこともあって「にほ」に決めました。(^^)v
とても怖がりな子で、社会化に失敗してしまったのか他の犬や他人となかなか仲良くなれません。
そしてきっと鼻があまりよくないらしくて、何か探して、と言うと眼に頼って探している感じがします。甘えん坊でツンデレな、柴犬とコーギーのハーフみたいなカワイイ女子です。(^o^)
にほちゃんですか。可愛い名前ですね~。
社会化に失敗したというのが気になりますが・・・
とりあえず、tesoroさん、にほちゃん、今日はいろいろとお話を聞かせてください(^▽^)/
保護犬を引き取るまでの経緯は?
まず、「保護犬」という存在をどのように知ったか(きっかけ)を教えてください。
「保護犬」という存在については、幼い頃から知っていて、保健所に引き取られた子たちが引き取り手がないと殺処分になるということは犬好きの母から聞いていました。
自分が飼うとしたら、保健所にいる子にしようと決めていました。大体、命が売られているという日本の現状が納得いかないのです。(# ゚Д゚)
しかもやたらとお値段が高い。1ヵ月分のお給料と引き換えに命を買う。
それもなんだか納得いかないという気持ちがありました。
確かにその通りですよね。(;´・ω・)
尊い命が人間の都合で売買されて、都合が悪くなると捨ててしまう。犬たちは何も悪くないんですよね。
今では「保護犬」で検索すると、沢山の保護団体が出てきます。
それなのに、「何らかの問題があるのではないか?」という理由で、そこから引き取る人は少ないというのも不満がありました。
人間だって問題だらけだと思って、保護犬をもらうことに決めました。
どこで引き取ったか?その時の手続きは?
にほちゃんは、どちらから引き取られたのですか?
札幌市で活動していた『わんだふる』という団体が行っていた譲渡会に行きました。
大人になっている犬もいれば子犬もいて、私は初めて犬を飼うので「子犬から躾を学びながらの方がいいかもしれない」と団体のスタッフさんに言われたこともあり、子犬のにほをもらってきました。
沢山の犬の中から、いろんな犬と触れ合って、大人の犬でもかまわなかったのだけれど、夫がにほを気に入ってしまったというのもあります。(^_^;)
どのような手続きがあるんですか?
その団体の評判とか教えてください(^o^)
手続きとしては住所と連絡先を団体に知らせて、1万円という『これまでの医療費という名目』のお金を払いました。あまりにもすんなり行って大丈夫?と思うほどでした。(笑)
でも、その団体はあとから聞くとあまり評判がよくないことを知りました。
にほは皮膚病にもかかっていて、すぐに病院を受診しないといけない状態でした。( ノД`)シクシク…
ネットで検索したらいろんな口コミがあるようですね(# ゚Д゚)
※中でも気になった記事があったので紹介します。
引き取った後はどんな生活を送ってますか?
引き取った後の生活ですが、にほちゃんの食事で気をつけている事や与えているものなど教えてください。
フードに関しては、栄養バランスにすごく気をつけています。
予算との兼ね合いもありますので、これまで色々試しました。(^_^;)
今では、獣医の先生にも「このフードでいいでしょうか?」と聞いて決めたものをあげています。
また、野菜をくたくたに煮たものをトッピングしたり、鉄不足になることもあるようなのでレバーは常備しています。(^o^)
にほちゃんとの暮らしで気をつけていることなどありますか?
彼女が興味を持ったものには極力匂いを嗅がせて、これは何だと理解させるようにしています。
人間を噛んではいけないということも理解させるために色々やっていますが、怖がりなので恐慌状態になったら年に1回くらいの割合で噛んでしまいます。(-_-;)
あらら…(;´・ω・)
噛んだ時にどんな注意をされたのですか?
やった直後に大声で叱ります。
それから無視して過ごして、いけないことだと理解した様子が見えたら、思い切りかわいがるように心掛けています。いつも声掛けも大切にしています。(^▽^)/
おわりに:保護犬だからって特別なことはきっとない
tesoroさん、にほちゃん、今日はありがとうございました。
さいごに、保護犬に対する思いなどありましたら聞かせてください。
にほが我が家に来て6年になります。
保護犬だからなのか、保護される時に足を強く引っ張られたのか、どうしても左前脚を触らせてくれない時期もありましたが、今ではすっかりどこを触っても大丈夫になりました。
犬は人の気持ちを優しくするし、教えてくれることも沢山あります。
あまり保護犬だからと身構えずに迎えてあげてほしいと思います。難しさはどんな生き物にもありますし、それは人間だって同じです。
犬の犬らしさを尊重しながら、こちらの生活に合わせてもらって、ずっと幸せに暮らしていけたらこんなに幸せなことはありません。
どうぞ恐れずに保健所や保護団体を訪れてほしいと思います。