犬の辞典|犬の雑種の種類って?雑種によって性格が違う!?寿命や見分け方は?

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1.はじめに

 突然ですが、みなさんは犬の「雑種」が「映える」犬としてとっても人気なことを知っていますか?

 「まさかあの雑種が?」と驚く方が大多数でしょう。

 以前は野犬だと認識されていることが多かったこの雑種のワンちゃんが、実はいま現在、立派な飼い犬としてしかも飛ぶように売れに売れているんです!

 そこで、雑種のワンちゃんの意外と難しい犬種の見分け方、気になる相場などをご紹介したいと思います。

 

2.雑種の犬とはどんな犬?「雑種の犬は恥ずかしい。」は古い?

 

 先ほども述べたとおり、やはり日本人にとって雑種は「野犬」という印象が強く残っており、その印象からどうしても「ランクが下。」「飼っていて恥ずかしい。」「飼いたいと感じない。」と思ってしまう方もいらっしゃいます。

 まず、本当の「雑種」の意味とは何でしょうか。

 犬の「雑種」とは、種類が違う犬同士が交尾してできた犬のことです。

 野犬が外に多く生息していた時代は、その頭数の多さや、今より管理が行き届いていなかったことから、何の種類の犬が交尾をして生まれたのかが把握しづらく、親犬の犬種は憶測のまま売買や譲渡されることが通常でした。(地域によっては今現在もこういった状況の場合があります。)

 そんな背景から、血統の証明を持っていない雑種を飼っていることを「野犬を育てているみたいだ。」と恥ずかしく感じてしまったり、知り合いに堂々と紹介できなかったり、と肩身の狭い思いをしてこられた飼い主さんがいらっしゃると聞きます。

 しかし最近では、この雑種の中でも、種類の違う犬かつ純血種同士の親から生まれた”ミックス犬”がかわいいと人気を集め始め、雑種の立ち位置もかなり変わってきました。

後ほどご紹介しますが、このミックス犬が最新の流行の真っ只中にあるため、雑種の相場も高騰してきているほどです。

3.雑種の犬の見分け&寿命の予測は厳しい!

 

 雑種の犬が、何の犬種の親から生まれたのかを正確に確認することは、はっきり言うと非常に厳しいです。

 犬種が最初から分かっている場合であれば、健康管理の状態に大きく左右されるものの、大体のワンちゃんは親犬の寿命または親犬の寿命の平均程度はあるのですが、犬種が分からない場合の寿命の把握はほぼ不可能と言って良いでしょう。(医療施設で精密検査をする場合は除きます。)

 しかし、ある程度の犬の種類までは個人でも予測することができます。

「保護犬などを飼っている場合で親犬の犬種をまだ知らない」という飼い主さんや、「この子の性格はどんな犬種の特徴からきているのだろう?」と気になっている飼い主さんも、これからご紹介する2つの方法を試してみると、大体の犬種の予測がつくでしょう。

4.雑種の犬の見分け方① ― 見た目からチェックする編

 

 上述の通り、ワンちゃんの親犬を予測する方法は主に2つあります。

 最初は、見た目から予測する方法です。

 まず、骨格はどうか、毛は長いか短いのか、で犬の種類の選択肢をかなり絞ることができます。

 次に毛の色や、尻尾の形、耳の形を確認します。

 毛の色の確認は白か黒などの一色である場合、だいたいどの種にもありがちな色のため、あまり消去法をするには適していないのですが、茶と黒など、何色か混ざっている場合には非常に有効です。

 例えば、白と茶と黒が混ざっていれば、ビーグルやバーニーズ、セントバーナード、キャバリア・コッカースパニエルなどの可能性があります。

 耳では、ぴんと立った耳か、垂れた耳か、折れている耳か、とがった耳か、丸みを帯びた耳か、などを確認しましょう。

 上記で確認した内容と特徴が一致している項目が多い犬種が、親犬である可能性が高くなっています。

 

5.雑種の犬の見分け方② ― 性格からチェックする編

 

 見た目のチェックが済んだ後は、性格から推測する方法を用います。

 犬種のみに限らず、個体ごとに性格は異なるため一概には言えないのですが、犬種によって大まかな性格の傾向があります。

 一番分かりやすい例から述べると、

 といった性格の傾向があります。

 さらに、大型犬と小型犬の性格にくわえて、犬種ごとの性格の傾向を併せて細かく照らし合わせてみると、よりはっきりとした犬種が見えてきます。

 例えば、ゴールデン・レトリバーとプードルのミックス犬である「ゴールデン・ドゥードル」は、ゴールデン・レトリバーのどっしり構えた穏便な性格と、人間の幼児程度と同じ頭脳を持つといわれるトイプードルのスマートさが掛け合わさった性格を持っています。

 

5.雑種の犬の価格は安い?高い?

 

 さて、飼う上で値段も気になるのではないでしょうか。

 今まで、「雑種」と言うと野良犬から保護犬になって譲渡、すなわち無料での引き渡しという形で飼い犬となる場合が多かったのですが、いま現在は「ミックス犬」というブランドのようなカテゴリーができたので、相場は大きく変わりつつあります。

 いわゆる、両方の親の犬種が異なり、さらに犬種も不明な場合の雑種は、約15~18万円とされ、様々な犬種の中でもリーズナブルな価格設定となっています。

 しかし、犬種が明らかになっている場合の雑種(「ミックス犬」)は、人気がある犬種&希少価値がある犬種であるか(ここでは、レオンベルガーやオーストリアン・シェパード、セッター・ハウンドなど、あまり店頭で見かけない種のことを指します)どうかによって、ふり幅が約20~40万円と大きくなっています。

6.さいごに

 

 雑種の犬の特徴や性格、見分け方、相場などについて、参考になったでしょうか?

 上述の中で少し触れましたが、雑種の中でも「ミックス犬」と呼ばれるワンちゃんはとても種類が多く、その分だけ新しい表情や魅力を見せてくれるので、興味を持って頂けたらうれしいです。

 

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