街でリードに黄色いリボンを付けてお散歩しているワンちゃんを見かけたことはありませんか?
それはオシャレのためのリボンではなく、犬のイエローリボンは「放っておいて」という意思表示なのです。
イエローリボンを付けた犬はコミュニケーションが苦手で、他の犬や人との接触を避けようとしているのですが、その意味があまり知られていないのが現状です。
ここではイエローリボンの成立ちやその意味をご紹介します。
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犬に着けるイエローリボンって何?
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ひと口で言えば、ほかのワンちゃんや人に対して「自分に近づかないで」とお願いしているサインです。
欧米などでは認知度が高いのですが、日本ではあまり知られていないので、かわいいアクセサリーとかん違いされる事が多いようです。
これを付けているワンちゃんが「近づかないでほしい」としている理由には、次のようなことがあります。
- ほかのワンちゃんや知らない人が怖い、あるいは攻撃してしまう
- 他のワンちゃんや知らない人を見ると興奮して飛びついたりしてしまう
- ケガをしていて思うように動けない
- 手術などを受けてリハビリそしている最中
- 盲導犬や介護犬などのトレーニング中
- 虐待を受けたりしていた保護犬が社会復帰するための訓練中
イエローリボン運動について
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海外では「イエロードッグプロジェクト」と呼ばれ、スウェーデンで2016年に始まった運動で、元々はオーストラリアのドッグ・クラブで、ほかのワンちゃんにおびえたり、飛びついたりしてしまうワンちゃんに気をつけるための目印をつけていたことが始まりとされています。
スウェーデンから始まって、アメリカ・イギリス・フランスなどの欧米諸国から南米や南アフリカなどに拡がり、最近では日本を含めたアジア地域でも賛同する声が高まっていますが、日本においては残念ながらその認知度がまだまだ低いのが現状です。
イエローリボンは障害者の社会参加の印
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人におけるイエローリボンは、社会参加を目指す障害をもつ人々を、社会に受け入れて自立することを目的とした運動です。
それと同じように、ペットとして飼われているワンちゃんのなかで、人やワンちゃんの社会になじめないワンちゃんたちへの理解を深めてもらい、受け入れてもらうことを目的としています。
イエローリボンはそんなワンちゃんたちを「そっとしておいてあげてね」との意味だけではなく、「理解して仲間にいれてあげてね」という意味をもつ印なのです。
イエローリボンの犬をみかけたらどうすればいいの?
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かわいいからといって、いきなり声かけたり近づいてなでようとしたりしてはいけません。
イエローリボンを付けたワンちゃんにとっては、声かけられたり触られたりすることは「恐怖」なのです。
もしかわいい黄色いリボンを付けたワンちゃんをみかけたら、次の3つのことを守ってください。
- 見つめない
- 近寄らない
- 触らない
必ず一定の距離を取ることを守って無用の刺激を与えないようにしてくださいね。
犬のイエローリボンの購入方法は?作り方は?
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イエローリボンにはとくに規格などの決まりはありません。
おしゃれでかわいいリボンを販売しているショップなどがありますし、ハンドメイドのものをメルカリなどで販売している個人もいます。
また、保護犬のためのチャリティーなどで販売されている場合もあるので、インターネットなどでチェックしてみてください。
また、黄色いリボンがあれば手作りすることも可能です。
作り方にも決まりはなく、黄色いバンダナをリードに結ぶだけでも大丈夫です。
この場合に気をつけたいのは、おしゃれのアクセサリーではないことがはっきりわかるようにるすことで、周りに目立つ大きなリボンにするとよいでしょう。
そして、使用する際にはワンちゃんに直接付けるのではなく、リードの真ん中に付けると明らかにおしゃれとして付けているのではないことをわかってもらえます。
犬の赤いリボン運動もある
猫の日と合わせて。。今日は『赤いリボン』をつけて応援する日🎀
悪辣な繁殖工場を無くしたい!
ペットを家族に迎える際は保護犬 保護猫を選択肢に入れて欲しい!
の意思表明の『赤いリボン🎀』
私でも出来ることを。。銀太〰️毎度毎度ありがとう〰️❤️ pic.twitter.com/FcPRyMjLr3
— 銀太母ちゃん (@cham_ginta) February 22, 2022
ワンちゃんやネコちゃんなどを繁殖させて販売するブリーダーの中には、全てではありませんが、工場のように生き物を繁殖させて増やして売る悪徳な業者がいます。
そこでは、ワンちゃんやネコちゃんたちへの愛情などかけらもなく、一生の間ひたすら繁殖をさせられる虐待を受け、やがて子を埋めなくなると、命を奪われてゴミのように捨てられているのです。
また、そうして生まれた子犬たちはペットショップに並べられますが、少し障害があって売り物にならなかったり、売れ残って成長してしまったりして「処分」されてしまうのです。
赤いリボン運動はそんな業者への抗議の意味で、虐待の環境を失くして不幸なペットを救おうとする運動です。
犬のイエローリボンの意味を知ろう!まとめ
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知らない人や犬が恐くておびえる犬を保護するアイテムがイエローリボンですが、その意味はまだ世間にあまり知られておらず、かわいいアクセサリーと思われてしまう事が多いのです。
コミュニケーションが苦手な犬のために、イエローリボンドッグの認知度を高めることが必要です。
そのひとつとして動物病院の待合室に犬のイエローリボンについて説明した名刺やカード、缶バッジなどを設置するプロジェクトなどがあります。
イエローリボンの普及活動は、不幸な境遇の保護犬を幸せにすることにつながる大切な運動です。