犬にちくわをあげても大丈夫なのでしょうか。
ちくわは安価で美味しく、皆さんのご家庭の食卓に並ぶことも多いと思います。
生でそのまま食べるも良し、炒め物などのお料理に入れても良しな万能食品です。
スーパーやコンビニで気軽に手に入れることができるのも魅力ですね。
そんな美味しいちくわ、わんちゃんも食べられます!
当記事内容は、わんちゃんへのちくわの与え方と、注意点についてです。
そして後半では、ちくわを与える際におすすめの塩抜きのやり方や、わんちゃん用ちくわもご紹介いたします。
是非最後まで読んで、愛犬の食生活の知識にお役立てください!
【専門家監修】宮腰 里知子
Contents
犬にちくわを与えても大丈夫!犬はちくわを食べられます!【ダメな与え方も紹介】
出典元:https://select.mamastar.jp/
わんちゃんにちくわをあげても大丈夫です。
食べていいのですが、ちくわを与えるデメリットもあるためご紹介していきます。
わんちゃんが、安全にちくわを食べれるようにするためにも、デメリット面や与え方のポイントは抑えておきましょう。
そもそもちくわとは・・・
ちくわは、魚のすり身と卵白やでんぷん、その他調味料を加えすり潰し、それらを成型し焼き上げたものです。
ちくわの栄養素
- たんぱく質
- 炭水化物
- 多価不飽和脂肪酸
- ビタミンE
- ナトリウム
- カリウム
- リン
- 鉄分
ちくわには上記の栄養素が含まれています。
特にたんぱく質や多価不飽和脂肪酸は、わんちゃんの健康的な体作りや被毛・血液などに良い作用を与えるそうです。
たんぱく質の効果
- 丈夫な筋肉を保つことができる。
丈夫な筋肉を保つことで、体型・体重維持につながり、肥満防止や減量効果が期待できます。
- 皮膚・被毛を良好な状態へと導く作用がある。
たんぱく質によって、健康的な皮膚・被毛を保つために必要な物質を生成します。
多価不飽和脂肪酸
多価不飽和脂肪酸とは主に脂質のことです。
脂質を分子別で分けると、「飽和脂肪酸」「不飽和脂肪酸」などに分類されます。
この不飽和脂肪酸が「オメガ脂肪酸」に細分化されるのです。
つまり、多価不飽和脂肪酸とは、脂質の中の「オメガ脂肪酸」を指すことになります。
また、不飽和脂肪酸はわんちゃん自身の体内で作ることはできません。
主にフードやサプリで補っていく必要があります。
多価不飽和脂肪酸の効果
- 皮膚の炎症防止
→良好な皮膚・被毛の維持
- 血中の善玉コレステロールを増やす
→脳細胞の活性化
- アレルギー症状の防止
多価不飽和脂肪酸は、わんちゃんの体を作るうえで大切な働きをする「必須脂肪酸」です。
しかし、過剰な摂取や極端に摂取量が少ないと十分に作用してくれません。
バランスよく摂取する必要があるのです。
犬がちくわを食べるデメリット
犬にとって害となる成分も・・・
ちくわには、添加物や化学調味料が含まれています。
加工でんぷん・調味料(アミノ酸など)・貝Caなど・・・
しかし、この添加物の量は、仮に一生摂取しても影響はないそうです。
そのため、わんちゃんの体格に合った適量であれば、ちくわを与えても問題ないということになります。
ですが、愛犬に添加物を与えたくないと考える飼い主さんも多いのではないでしょうか。
気になる方は、無添加のものを選ぶと良いかもしれません。
塩分過多となる点
ちくわに含まれる塩分は、わんちゃんにとっては過多であるといえます。
ただこちらも添加物同様、わんちゃんにとって適切な量であれば、問題ないという意見もあるため、飼い主さんの考え方次第となってくるでしょう。
気をつけるべき点は、1度に大量に与えたり、日頃から過剰に与えないようにすることです。
偏食になる場合も・・・
わんちゃんにとって人間用の食べ物は、嗜好性が高すぎるとも言えます。
1度美味しいちくわを食べることで、いつものフードを食べなくなったり、おやつやトッピングとして乗せることを要求するようになるかもしれません。
気に入っているからという理由で、わんちゃんの要求に応えすぎないようにすることも大切です。
魚アレルギーがある子はNG
そもそも魚アレルギーを持っている子には食べさせない方が良いです。
現段階で持っていなくても、後天的に発症する場合もあるので要注意!
現代では家庭のわんちゃんの約40パーセントは何らかのアレルギーを持っているか、発症する恐れがあるというデータもあります。
食べさせた後に、以下のような症状が出た場合は、念のため病院に連れていきましょう。
- 下痢・嘔吐
- 体を執拗にかゆがる
- 目の充血
- 耳や足回り、お腹が赤くなるor発疹が出る
- その他 普段と違う異常がみられる
食後に体調変化がないか、よく観察してあげることが重要です。
そして、アレルギーを起こす可能性があるということも頭に入れておかなくてはなりません。
疾患がある子も要注意
何らかの疾患を持っている子にも、自己判断であげてはいけません。
わんちゃんにとって過剰な塩分は、特に心臓や腎臓に疾患がある子には負担となります。
安易に人間用の食べ物を食べさせて、愛犬の命を脅かすようなことはしたくないですよね。
何らかの疾患や病気を抱えている子は、必ず獣医師さんに相談することをおすすめします。
そして健康な子でも、食べさせて良いのか迷う時には病院で質問してみると良いですね。
以上のデメリットを考えると、ちくわを食べさせても大丈夫ですが、日常的に与えることは、わんちゃんの健康上避けるのがベターです!
まずはおさえておきたい!おススメのちくわの与え方と注意点
出典元:https://www.inugohan-official.com/
ちくわを与える際の注意点
- アレルギーや疾患持ちの子には与えない
- 与える場合、量に気を付ける(肥満の原因や塩分過多につながるため)
- 初めて与える場合は、食べやすいように小さく刻んで、量も少なめから始める
- 食事後は、体調に変化がないか、そして便の様子もよく観察する
ちくわの与え方【塩抜きのやり方】
そのまま与えても問題ないという意見もありますが、心配な方は塩抜きすることをおすすめします。
塩抜きのやり方
- ちくわを食べやすいサイズにカットする
- 沸騰したお湯で1分程茹でる
- ザルでお湯を切り、水に1分程さらす
- 水気を切ったら、塩抜きの完成
いつものフードにトッピング!
ちくわの塩抜きをしたら、いつものフードにちくわをトッピングしてみたり、おやつとして与えてみましょう。
与える量の目安は、摂取カロリーの20パーセント以下に抑えること。
いつも食べているフードとのカロリーを調整することがポイントです。
食べやすく小さくカットしてあげることもお忘れずに!
犬用ちくわ
ここまでは、人間用のちくわについてご紹介してきましたが、わんちゃん用に作られたちくわもあります。
これなら塩抜きの手間を省き、デメリットを心配しなくても大丈夫です!
他にも、わんちゃん用のかまぼこやソーセージもあるようなので、気になる方は調べてみてくださいね。
ドッグフード以外で、愛犬にお手軽に美味しいものを食べさせたい方は、わんちゃん用のものを選んであげると安心です。
特にわんちゃん初心者の方は、安易に人間用の食材をあげずに、きちんと正しい知識をもってあげることが大切になってきます。
そしてわんちゃん用であっても、与えすぎはカロリーオーバーとなり肥満の原因となってしまいますので、適量を守るようにしましょう!
まとめ【安全に食べれる工夫をすれば、犬にちくわをあげても大丈夫!】
出典元:https://www.picuki.com/
いかがでしたでしょうか? 記事内容をまとめると・・・
- 健康な犬であれば、ちくわを食べてもいい!
- ただしデメリット面から、ちくわを日常的にあげることはおすすめしません
- デメリットは、塩分過多・偏食になる恐れがある
- アレルギーや疾患持ちの子にはあげない
- 塩抜きをしたり、犬用のちくわを選ぶとより安心
わんちゃんにちくわをあげても大丈夫ですが、くれぐれも与えすぎには注意です。
そして、ちくわを安全に食べれるようにするには、無添加のちくわを選んだり、塩抜きをしたちくわや、人間用ではなくわんちゃん用に作られたちくわをあげるなど工夫をすることが重要になってきます。
そもそもわんちゃんはドッグフードが基本の栄養素なので、ちくわを主食にあげるといったことはしないでくださいね。
健康に問題のない子であれば、ちくわを適度に与えることで、栄養を上手く取り、何よりもわんちゃん自体の食事の気分転換となります。
上手にちくわを活用して、愛犬を喜ばせてあげてくださいね。