ブリタニースパニエルはフランス原産の犬種で、鳥猟犬として人々の暮らしに寄り添ってきた犬です。
1800年代にブリタニースパニエルは優れた嗅覚や狩能力から万能犬として重宝されてきました。
紳士階級の人々から密猟者まで広く愛されてきた犬です。
ブリタニースパニエルが正式名ですが、近年はスパニエルを省略しブリタニーと呼ばれることも増えてきました。
日本ではまだ珍しい犬種なので、知らない人もいるかもしれません。
ブリタニーは、ウェーブのかかった個性的な被毛と性格の穏やかさから今や日本でも人気急上昇中の犬なんです。
猟犬であり外で遊ぶことが大好きなため、休日はドッグスポーツを一緒に楽しむことができます。
中型犬の大きさですが穏やかな性格のため、しっかりしつけができれば室内犬として飼うこともできます。
今回はそんなブリタニーの特徴や飼い方などについてお話してみたいと思います。
ブリタニーを飼うことを検討されている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
Contents
犬のブリタニーの特徴・性格・寿命について
掲載元:http://www.dogplus.me/
ブリタニーの特徴
ブリタニーの見た目の特徴は垂れ耳で、優しい顔つきをしています。
は体長46〜52cm、体重は16〜19kgの中型犬です。
体高と体長がほぼ同じくらいになります。
毛先にゆるいウェーブがかかっており、毛色はホワイト・オレンジ・ブラック・タンなどの個体がいます。
単色の個体はいないようです。
猟犬にふさわしい筋肉質な四肢を持っており、大きな歩幅で軽快に歩きます。
尻尾はもともとないこともありますが、猟犬が怪我をしないように断尾の習慣もあったようです。
ブリタニーの性格について
ブリタニーの性格は猟犬らしい自立心を持っていますが、愛情深く飼い主に忠実です。
環境適応能力が高く、子犬の頃から家庭で育てば室内犬としての飼育もできます。
知的で従順であり、訓練をすれば訓練競技会やドッグスポーツにもチャレンジすることができます。
陽気で温厚、おおらかで辛抱強い子が多いため家庭や他の犬とのトラブルは少ないと言われています。
外で元気いっぱい走り回るような運動を好みます。
ブリタニーの寿命
ブリタニーの寿命は飼育環境や個体差による影響もありますが、12歳〜15歳程度だと言われています。
犬のブリタニーの飼い方
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室内飼はできるが散歩が必須
ブリタニーは性格が温厚であり、室内飼で家族の一員として過ごすことは可能です。
もともと猟犬であり体も大きくなるため、1日1〜2時間の散歩が必要です。
投げたボールを取りに行くような、猟犬の本能が刺激される遊びが大好きです。
運動不足はストレスになり、無駄吠えや噛み癖の原因になりますのでしっかり運動させてあげてくださいね。
しつけは重要
ブリタニーは子犬の頃からしっかりしつけを行い、主従関係をはっきりさせておくと室内でも飼うことができる従順な犬になります。
猟犬としての本能が残っているため、猫や鳥などをみた時の突発的な衝動を押さえるしつけも行うといいでしょう。
お手入れは比較的簡単
ブリタニーは短毛ですがダブルコートであり、換毛期は抜け毛が増える傾向があります。
週に何度かブラッシングをしたり、固く絞ったタオルで体を拭いてあげてください。
お手入れ自体は比較的簡単といえます。
垂れ耳なので外耳炎になる可能性があり、普段から耳の中の観察や耳掃除をしてあげてくださいね。
犬のブリタニーのしつけ
ブリタニーは成犬になると体が大きくなるため、子犬期のしつけはとても大切です。
賢い犬種なので、正しい方法でしつけをすることができればそこまでしつけは難しくありません。
人の感情を察することが得意なので、失敗して怒られていると感じると不安になってしまいます。
失敗しても怒らず、できたことをたくさん褒めてひとつずつ成功体験を積み重ねていってあげてくださいね。
また、家族で飼育される場合はしつけの方法に一貫性を持たせることが重要になります。
していいことと悪いことに対する態度やコマンドは同じものを使うなど、家族でしつけの方法を統一しておくと飲み込みが早くなります。
もうひとつ大切なこととして、ブリタニーの社会化を促すために子犬の頃から外に連れていってあげて、刺激を感じさせてあげてください。
もともとフレンドリーな性格なので他の犬や人を怖がることはあまりありませんが、社会化が不十分だと無駄吠えなどの問題行動の原因になってしまいます。
犬のブリタニーを飼うときに必要なもの
実際に犬のブリタニーを飼うときに必要なものについて説明します。
ケージ
室内飼をする予定であればケージが必要です。
ブリタニーが眠ったり落ち着いて過ごせる場所を作ってあげましょう。
ブリタニーは成長すると大きくなるため、部屋の大きさ次第では成犬になると置けなくなるかもしれません。
サイズが調整できるものや、ゲージ以外であればサークルを利用してブリタニーのスペースを作ってあげるといいです。
ブリタニーは寒さには強い傾向がありますが暑さは苦手です。
夏場はエアコンの調節とともにケージの中で使える保冷シートなども準備しておくといいでしょう。
エサ・食器類
ブリタニーは成長すると体高も伸びるため、エサを与えるときに食器台があれば毎日の食事を体の負担なく食べることができます。
ブリタニーの成長期によく見られる股関節形成不全は栄養不足でも起こることがあるとされています。
ブリタニーが安心してしっかり食事を摂ることができるよう、環境を整えてあげてくださいね。
ハーネスとリード
ブリタニーは毎日の散歩が必須です。
体が大きくなるため、ハーネスの方がある程度引っ張っても体に負担がかかりにくいです。
成長に伴ってサイズの合ったものを用意してあげてくださいね。
おもちゃ
ブリタニーの猟犬の本能を刺激できるような、隠して探す遊びや投げたボールを取りに行くなどの遊びがオススメです。
屋外で思いっきり遊ぶこともストレス発散になりますので、ドッグスポーツの訓練をしてもブリタニーも飼い主も楽しめるかもしれません。
犬のブリタニーがかかりやすい病気3つ
今日のわんわんレンタル3
昨日レンタル出来なかったので2日分という事で
ほのか #ブリタニースパニエル
写真撮るの忘れていた💦#つくばわんわんランド pic.twitter.com/CACBvmM4Cr— いまりん (@himainu) March 14, 2021
愛犬にはいつも健康でいてもらいたいものですよね。
次に、ブリタニーがかかりやすいと言われている病気を3つ説明します。
変形性関節症
ブリタニーがかかりやすい病気のひとつに、変形性関節症があります。
変形性関節症とは、加齢などが原因で関節に炎症を起こす病気です。
発症した関節の周囲に腫れや痛みが見られることがあります。
どこかの関節を痛がったり、足を引きずるような様子があれば早めに獣医さんに相談しましょう。
股関節形成不全
ブリタニーがかかりやすい病気として、股関節形成不全があります。
股関節形成不全とは、股関節が成長する段階で異常を起こしてしまう病気です。
中型〜大型犬の成長期によく見られます。
原因は遺伝的な要因や、成長期の偏った栄養や運動などが関わっていると言われています。
股関節形成不全では、うまく関節が噛み合わず歩行の異常として症状が現れます。
横座りしかできなかったり、四肢を突っ張るように歩く、立ち上がりに時間がかかる様子がある場合は、獣医さんに相談した方がいいでしょう。
股関節形成不全は、子犬期の過度な運動が原因になるとも言われています。
子犬期から飼育する場合は、ワクチンを打ち終わって散歩の許可が出ても6ヶ月程度までは様子を見ながら散歩をするようにしてくださいね。
外耳炎
ブリタニースパニエル犬は垂れ耳なので、外耳炎になりやすいです。
外耳炎は、垂れ耳の犬種によく起こる病気です。
垂れ耳は耳の中の通気性が悪く、耳の中でブドウ球菌などの細菌が繁殖することで腫れたり痛がったりする症状が現れます。
耳の中が汚れていると外耳炎になる可能性が高くなるので、定期的に耳の中を観察し掃除してあげることが必要です。
耳を痛がったり、耳の後ろを頻繁にかいている様子があれば注意が必要です。
赤みが出たり痛がる様子があれば、獣医さんに相談した方がいいでしょう。
犬のブリタニーのまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はブリタニースパニエル犬の特徴や飼い方、飼う時に準備するものやかかりやすい病気などについてお話してみました。
ブリタニーは飼い主に従順で運動が大好きなので、家族でキャンプなどのアウトドアを楽しまれる方にはピッタリの犬種です。
中型犬で体が大きくなりますが、しっかりしつけをすれば室内で飼うこともできる犬種です。
飼い方についての知識を持って、ブリタニーとの愛情を深めてくださいね。