ムーディーという犬種をご存じでしょうか?
日本で血統書の発行をしている「一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)」が発表した犬種別犬籍登録頭数の2018年のデータによると、日本では1頭しか飼われていない犬として登録されている犬種です。
普段の生活では滅多に見ることができないため、名前も初めて聞いたという方もいらっしゃるかもしれません。
現在はハンガリーやフィンランドで飼われることが多いムーディーですが、珍しい犬種なこともあり、世界中のムーディを集めても数千匹しかいないと言われています。
今日は日本で1頭しかいない犬種であるムーディーについて、見た目や性格の特徴、かかりやすい病気などについてお話してみたいと思います。
Contents
犬のムーディーの歴史
出典元:ウィキペディア
ムーディーは、ハンガリーが原産の牧羊犬です。
羊を誘導する役割を持ち、羊飼いと暮らしてきた歴史を持っています。
1930年頃ある学者に発見され、1936年にはアメリカンケネルクラブへ正式に犬種として登録されました。
第二次世界大戦中に多くのムーディーが犠牲になったことで絶滅に危機に瀕したことがありました。
しかしブリーダーや学者たちによってなんとか数を増やし、現在もハンガリーやフィンランドを中心に飼育されています。
犬のムーディーの特徴について
犬のムーディーの見た目の特徴
出典元:@mudidog_fugeさんより
犬のムーディーの見た目の特徴についてです。
大きさは38〜47cm、体重は8〜13kgの中型犬です。
被毛は2種類が混じり合っており顔や前足は短い直毛で、他の部分は5cm前後のウェーブがかかっています。
被毛の色はフォーン(クリーム色)やブラック、ブルーマール(大理石のような灰色)などが見られます。
牧羊犬として暮らしていた頃は怪我の防止のため断尾の習慣があったと言われていますが、現在では尻尾は残っており長い被毛で覆われています。
犬のムーディーの性格の特徴
犬のムーディーの性格の特徴についてです。
非常に聡明で、牧羊犬としての本能から警戒心が強いため番犬向きだと言われています。
陽気な性格を持ち合わせており、飼い主には愛情深く従順です。
犬のムーディーの飼い方
出典元:jb_naga_jolokiaさんより
室内飼は可能だが、散歩が必須
ムーディーは飼い主に忠実で賢いため、しつけができていれば室内飼は可能です。
しかし中型犬で牧羊犬として広い土地を走り回っていた歴史を持つため、多めの運動量が必要になります。
1日2回、1時間以上の散歩の時間をとってあげましょう。
フリスビーキャッチなどのドッグトレーニングもおすすめです。
運動量が足りないとストレスから問題行動に繋がることがあるため、ムーディーの体格や運動量に合わせて散歩に連れ出してあげてくださいね。
しつけは重要
ムーディーはもともと牧羊犬であり、吠えることで羊を誘導していました。
体が大きく鳴き声も大きいため、子犬の頃からしっかりしつけを行うことが大切です。
飛びつき癖や噛み癖、吠え癖に気をつけながらしつけをしてあげてくださいね。
賢く飼い主には従順であり、しつけがきちんとできると室内飼も可能になります。
定期的なブラッシングが必要
被毛は全体的にウェーブがかかった長毛であり、定期的なブラッシングが必要です。
2〜3日に1回のブラッシングで汚れを落とし、絡まりを防いであげましょう。
シャンプーも数週間に1回は行うことが理想です。
犬のムーディーがかかりやすい病気
出典元:pinterest
次に、犬のムーディーがかかりやすい病気について見ていきます。
股関節形成不全
股関節形成不全は中型犬によく見られる病気です。
なんらかの原因で関節がうまくできあがらず、歩き方の異常などの症状が見られるようになります。
痛みや、歩きたがらないといった症状が見られることもあります。
立ち上がりが難しい、歩行の様子がおかしいなどの症状があれば早めにかかりつけの獣医さんに相談することが必要です。
皮膚炎
ムーディーは被毛が豊かであることが特徴ですが、被毛の汚れや絡まりから皮膚炎を引き起こすことがあります。
痒みや赤み、発疹などの症状が見られることもあります。
体を痒がったり痛がる様子があれば、早めにかかりつけの獣医さんに相談しましょう。
犬のムーディーについてまとめ
今回は日本では1頭しか登録されていないムーディー犬の特徴や飼い方、かかりやすい病気などについてお話してきました。
珍しいムーディー犬を飼いたい!と思っている方もいらっしゃると思いますが、貴重な犬種であるためにブリーダーさんを探すところから始める必要があります。
これから飼ってみたいと飼育を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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