犬はアサイーを食べても大丈夫?与える前に知っておきたいネガティブ要素

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犬 アサイー 食べる 与える 大丈夫 中毒みなさんは、アサイーという果実をご存知だろうか。

アサイーはブラジル原産のヤシ科の果実で、高い栄養価と抗酸化作用が話題の「スーパーフード」の代表格だ。

 

見た目はブルーベリーに似ており、アマゾンの先住民が生きていくために食べていた希少性の高い果実。その栄養価は驚くほど高く、ブルーベリーの約18倍のポリフェノールや、牛乳の約3倍のカルシウムを含むとされている。

 

2013年にブームを巻き起こして以来、最近では日本でもすっかり定着し、全国どこでも手に入る定番商品となった。

スーパーフードとも呼ばれるくらいだから、愛犬にもお裾分けしたいところだが、そもそも与えて大丈夫な果実なのだろうか?

アサイーは犬にとって有益な果実なのか?与えてはイケない果実なのか?早速調査してみよう。

【獣医師監修】班目美紀

専門家 監修
麻布大学獣医学部獣医学科卒。現在は動物病院で小動物臨床獣医師として勤務。

 

アサイーにはどんな栄養が含まれている?

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まずは、アサイーにどんな栄養が含まれているのか見てみよう。

アサイーに含まれる主な成分は以下の通りだ。

 

  • ポリフェノール類 (アントシアニン)
  • ビタミン類 (ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンEなど)
  • ミネラル類 (鉄分、カルシウム、亜鉛)
  • アミノ酸
  • オレイン酸
  • 食物繊維

 

この中でも特筆すべきものは、ポリフェノール類の含有量。

様々なデータがあるが、ポリフェノールの総含有量は、100gあたり4000mg~4500mgと超豊富に含まれている。

これは、ポリフェノールが多く含まれていることでも有名なブルーベリー(300mg/100g)や、赤ワイン(銘柄にもよるが約200mg/ml)と比較すると、約10倍~20倍以上と圧倒的な数値を誇っている。

 

ポリフェノールの一種であるアントシアニンは、ブルーベリーでもお馴染みの成分。疲れ目や視力回復に効果があるとされているが、犬にも同様の効果があるのかどうかの確証はまだないようだ。

とはいえ、アントシアニンは抗酸化作用、抗炎症作用、毛細血管を保護、血液をサラサラにする作用もあるので、犬の健康にもプラスになる可能性は高いといえるだろう。

 

アサイーは犬に与えても大丈夫?

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このように、健康にプラスになる成分が豊富に含まれているアサイー。

ASPCA(米国動物愛護協会)では、アサイーが犬に危険を及ぼすとは考えていないようで、中毒に関する報告も今のところはないようだ。

ただし、アサイーには「テオブロミン」という成分が含まれているとするサイトがいくつかあるのが気になるところではある。

 

テオブロミンは、チョコレートの原料であるカカオなどに含まれるアルカロイドの1種。よく、犬にチョコレートを与えると中毒を引き起こすと言われているのは、このテオブロミンが含まれているからなのだ。

 

 

テオブロミンで中毒症状がでると?

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まず、分かりやすくチョコレートを例にして説明しよう。

チョコレートに含まれるテオブロミンの量は、人間にとっては害になるほどの量ではないが、犬はテオブロミンの代謝速度が遅いため害になりうることがある。

小型犬で50g程度、中型犬で400g程度のチョコレートを摂取すると、犬はチョコレート中毒を起こし、消化不良や脱水症状、過度の興奮、心拍数の低下などの症状が表れるという。

酷くなると「てんかん」のような発作を起こして死に至ることもあると言われている。

 

 

結論

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スーパーフードという表現は、1980年代頃に米国やカナダで使われ始めたと言われている。

当時、食事療法を研究していた医師や専門家たちが、極めて栄養価の高い食品を「スーパーフード」と呼ぶようになったのが始まりだ。

 

スーパーフードにはっきりとした定義はないが、栄養バランスに優れている、あるいは一部の栄養が突出している、抗酸化作用がある、おまけに低カロリーなど、共通する点がいくつかある。

アサイーも同様で、栄養豊富でさまざまな健康成分が含まれているが、テオブロミンが含まれているとするサイトがいくつかあることは、気にしておいても良いのかもしれない。

スーパーフードといっても、愛犬に無理をして与える必要はないものだろう。

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