コロンとしたルックスが特徴的で、料理を鮮やかに彩ってくれる「ラディッシュ」。
見た目はカブにそっくりだが、アブラナ科ダイコン属の植物で、れっきとした大根の一種なのだ。
日本では、赤くて丸い形をしたものが一般的ではあるが、白いもの、細長い形をしているものなども、ラディッシュの仲間である。
もちろん大根の一種なので犬に与えても大丈夫なのだが、ラディッシュにはどんな種類があるのか、どのような栄養があるのか、どのように与えれば良いのか、早速チェックしてみよう。
ラディッシュの種類
日本には、明治時代以降に欧米より伝播したラディッシュ。
英語で大根という意味の「radish(ラディッシュ)」だが、日本では主に小さい大根の品種が「ラディッシュ」と総称されている。ここでは、その種類をいくつかご紹介しよう。
- 赤丸ラディッシュ
ラディッシュの代表的な品種で直径3cmほどの小さな丸形。一般的に見かけるのはこの種類だが、表皮の上部が赤く、下の方が白い品種も多く出回っている。
- 赤長ラディッシュ
赤くて細長いラディッシュ。ロングスカーレットとも呼ばれ、表皮が白いものもある。大根を小型化したような見た目だ。
- カラフルファイブ
赤・白・紫・ピンク・薄桃色と5種類の色が楽しめるラディッシュ。サラダをはじめ料理に彩りを添えてくれる。
- マイクロラディッシュ
ラディッシュを直径8mm前後の小ぶりな状態で早めに収穫したもの。なんと、収穫適期が一作のうち3日ほどしかないレアもの。近年ではレストランなどで提供される機会が多く、SNS映えすることでも注目されている。
ラディッシュの栄養と効能
見た目はコロコロとして可愛いが、実は見た目にはない実力の持ち主。ラディッシュは小さいながらも、様々な栄養が含まれている。
ジアスターゼ
ジアスターゼはでんぷんを糖に分解し、その糖を体に吸収させる作用をサポートしてくれる酵素である。
大根にもこの成分が含まれており、よく大根おろしを食べると消化に良いと言われているのは、このジアスターゼのおかげなのだ。
手作り食で芋やかぼちゃなど、でんぷん質の多い食材を使用する場合にはラディッシュに含まれるジアスターゼが消化を助けてくれるだろう。
ビタミンC
ビタミンCの主な働きとして、活性酸素を無毒化する「抗酸化作用」が挙げられ、免疫力の向上、コラーゲンの生成を促すなど、身体の調子を整えるには欠かすことのできない栄養素のひとつ。
年齢と共にその能力は低下するので、長期的に摂取したい栄養素である。
葉酸
葉酸といえば、妊娠初期に必要となる栄養素であるが、その理由は細胞の生成に必要な栄養素だからである。
犬は腸内細菌によって多少の葉酸が作られるというが、犬の1日の必要量を満たしているかまでは明らかになっていない。普段の食事からも補っていきたい栄養素だ。
リパーゼ
脂肪の分解と吸収を高める働きがある消化酵素。
リパーゼによって消化された脂肪は、血液中で体の組織のエネルギー源となってくれる。
アントシアニン
アントシアニンは、ラディッシュの赤色の元となっているフラボノイドの一種だ。
ブルーベリーでもお馴染みの成分で、疲れ目や視力回復に効果があるとされているが、犬にも同様の効果があるのかどうかの確証はまだないようだ。
しかし、アントシアニンは抗酸化作用、抗炎症作用、毛細血管を保護、血液をサラサラにする作用もあるので、犬の健康にもプラスになる可能性は高い。
ラディッシュの上手な与え方
あまりにも辛味が強い場合は犬向きではないため、そのままの状態で与えるのは控えよう。
しかし、辛味をおさえたり、手作り食に混ぜて与えれば、辛味も隠れてラディッシュの栄養も上手に摂取することができるのでおすすめ。
ここでは、辛味のおさえ方と与え方について紹介していく。
ラディッシュの辛味をおさえる
基本的にラディッシュの辛味は揮発性なので、切った後に水に浸しておいたり、時間をおけばある程度の辛味はおさえることができる。
また、さらに辛味を取りたい方はラディッシュをすりおろして、水に晒しておくのもオススメ。
ラディッシュの辛味成分は実の部分に傷がついてから生まれるため、切っただけのものを水に晒すよりも、すりおろしてから水に晒すとより辛味を取ることが可能になる。
飼い主さんが食べてみて、あまりにも辛味が強い場合はこの方法を試してみてほしい。
ラディッシュは火を通す料理にも使える
あまり火を通すイメージのないラディッシュだが、大根と同じように火を通す料理にも使える。炒めたり、茹でるなどしてみるのもおすすめだ。手作り食を作っている方は、シンプルに他の食材と調理してしまうのもよい。
ちなみにこのラディッシュ。葉っぱの部分まで食べれるのはご存知だろうか?栄養も豊富なので、ぜひ捨てずに調理してみてほしい。
葉の部分にも、βカロテンやビタミンB群、カルシウム、鉄などが豊富に含まれている。脂溶性の栄養素を含むので、こちらは吸収率を高める油との調理方法がベスト。調理の際は犬が消化に良いよう細かく刻むのも忘れずに。
与える前に知っておきたい2つのポイント
甲状腺に疾患のある犬は念のため注意
甲状腺は、甲状腺ホルモンという代謝を促すのに大切な物質を作って血液中に流してくれる重要な器官。
ラディッシュのようなアブラナ科の野菜には「ゴイトロゲン」という、甲状腺ホルモンをつくるのに必要な「ヨウ素」の吸収を妨げてしまう成分が含まれている。
健康な犬であれば特に神経質になる必要もないのだが、もともと甲状腺に疾患のある犬には与えないようにしよう。
また、アブラナ科の野菜は他にも、ブロッコリー、キャベツ、小松菜など、どれも食卓に登場する機会が多い野菜に多く含まれている。ラディッシュと一緒に扱うと摂取量も増えてしまうので気をつけたい。
食物アレルギーがないか様子を見守ろう
アレルギーの原因となるものをアレルゲンと呼ぶのだが、実は食べ物全てにアレルゲン要素があることは知っておきたいところ。
初めて与える時は少量から与えて、痒がったり嘔吐したりしないか、愛犬の様子をよく観察したい。
さいごに
別名「二十日大根(ハツカダイコン)」と呼ばれるラディッシュ。
その名の通り、種をまいてから20日間ほどで収穫できる野菜だ。冬の寒い時期を除けば、3~11月頃まで収穫可能なので、ビギナーでも家庭菜園にチャレンジしやすいのも魅力のひとつ。
ラディッシュは小さいながらも様々な栄養を含む野菜なので、愛犬の食事にサッとプラスできるよう栽培してみるのも面白い。
葉の部分も栄養価が高いので、ぜひ余すところなく調理したい食材だ。
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おまけ:旬の野菜を楽しむ秘訣
現在の日本では、旬を問わず1年を通して、多くの野菜を食べることができる。
ただ、旬ならではの美味しさがあることには変わりはない。今回ご紹介するのは、季節によって今が一番美味しい旬の野菜を取り扱う「らでぃしゅぼーや株式会社」について。
らでぃしゅぼーやは、有機・低農薬野菜、無添加食品などの販売を手掛ける企業だ。こちらの生産者は、野菜そのものの美味しさに妥協しない。一般的な農家さんは作りやすい品種でコスパを図るが、らでぃしゅぼーやの生産者は栽培が難しくてもおいしい品種を作りたがる。
その結果、同じ野菜でもこだわり抜いた野菜、つまり厳選した旬の野菜を味わうことができるのだ。
実際に取り寄せてみた感想としては、まず箱を開けた時に野菜が丁寧に梱包されているということ。新鮮なのはもちろん、それ以上に野菜ひとつひとつを丁寧に扱っているのが特徴。ここに生産者の強い想いを感じることができる。
そして気になる味の方だが、こだわっているだけに「うまい!」の一言に尽きる。しかも、安心オーガニック野菜というのも嬉しいポイントだ。
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