犬はキウイを食べても大丈夫?スーパーフルーツだけどアレルギーには要注意!

キウイ
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キウイ

「スーパーフルーツ」と称され、マスコミなどでも度々取り上げられるキウイ(キウイフルーツ)。

なかでもキウイフルーツの食物繊維は、女性の多くが抱える悩みのひとつ「便秘改善」に効果があるとして注目を集めている。

その理由は、便秘改善に効果的な食物繊維の割合によるもの。つまり水溶性食物繊維:不溶性食物繊維=1:2で含まれているからなのだ。

また、キウイフルーツの食物繊維は保水容量が非常に高く、1gの食物繊維が水分を吸って12倍~13倍近くまで膨らむとされている。そのため、満腹感も得られ、且つ、食べ過ぎの抑制にもなるとして、ダイエッターの強い味方にもなっているほどだ!

 

そんなキウイフルーツ。結論からいえば犬に食べさせても大丈夫な果物のひとつ。

少しだけおさえておきたいポイントはあるが、害のある果物でないのは知っておこう。

 

ということで今回は、キウイの基礎知識と犬に与えるポイントをおさらいしていこう。

 

 

キウイがスーパーフルーツと呼ばれる理由

キウイ

みなさんは「栄養素充足率スコア」というものをご存知だろうか?

栄養素充足率スコアとは、果物に含まれる17種類の栄養素における、1日当たりの摂取基準の平均値をとったものである。

※17種類の栄養素とは、たんぱく質、食物繊維、カルシウム、鉄、マグネシウム、亜鉛、ビタミンC、ビタミンB1、B2、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、葉酸、ビタミンB12、ビタミンA、Eの計17種類。

 

まずこちらの図。果物の栄養素の凝縮具合を示したものだが、キウイフルーツは果物の中でもトップクラス。

充足度のスコアだけで見てみると、ふだん私たちが食べているバナナやりんごよりも、キウイの充足率が高いことは一目瞭然だ!

栄養素充足率スコア キウイ

出典:ゼスプリ社「ゼスプリインターナショナル調べ」当該食品100gあたりに含まれる主要17要素の割合

 

栄養素充足率スコアが高いということは、果物に含まれる天然由来の栄養素がバランスよく摂取できるということになる。これが、スーパーフルーツと言われる所以なのだ!

 

キウイに含まれる犬に役立つ栄養と効能

キウイ

キウイフルーツを特徴づける栄養素といえば、ビタミンC、E、カリウム、食物繊維だろう。

しかも、キウイは品種によって含まれる栄養素にも特徴がある。

よくスーパーなどで「緑色」と「黄色」のキウイが並んでるが、同じキウイといえ違う品種なのだ。

  • 緑色・・・グリーンキウイ(ヘイワード種)は食物繊維が豊富。
  • 黄色・・・ゴールドキウイ(ホート16A種)はビタミンCが突出して高いのが特徴。

手作り食をメインとして与えている場合や、栄養価の偏りが気になったときなど、それぞれの特徴を考慮して選んでみたい。

 

ビタミンC

犬は体内でビタミンCを合成できるが、だからといって摂取しなくてもいいわけではない。年齢と共にその能力は低下するので長期的に摂取したい栄養素の一つなのだ。

ビタミンCの主な働きとして、活性酸素を無毒化する「抗酸化作用」が挙げられ、免疫力の向上、コラーゲンの生成を促すなど、身体の調子を整えるには欠かすことのできない栄養素なのである。

 

ビタミンE
 
ビタミンEは「若返りのビタミン」とも呼ばれ、アンチエイジング効果が期待できる栄養素である。
 
また、強力な抗酸化作用で活性酸素を無害化すると言われており、動脈硬化の予防に期待ができる。
 

 

カリウム

カリウムは、体に含まれている余計な塩分(ナトリウム)を排出する効果があることから、利尿作用血圧を下げる働きに期待ができる。

 

食物繊維

キウイフルーツに含まれる食物繊維は水溶性と不溶性の2種類がある。

腸内で善玉菌の餌となって腸内環境を良くしてくれる水溶性食物繊維。便のカサを増やすことによって便秘の予防、改善に効果があるのが不溶性。

キウイフルーツにはどちらも含まれており、その割合は、100gあたり水溶性0.7g、不溶性1.8gと理想的な割合なのだ。

 

クロロフィル

主に、春菊、ほうれん草、小松菜、モロヘイヤ、ケールといった野菜に多く含まれるが、果実としては珍しくキウイフルーツにも含まれている。

クロロフィルはコレステロール値を下げ、血中コレステロール値を正常化にしてくれるほか、体内に蓄積した残留農薬やダイオキシン、有害金属などを排出してくれる働きもある。

ちなみに、グリーンキウイのほうが、ゴールドキウイに比べクロロフィルが多い。

 

 

キウイの基本的な与え方や注意点

皮は与える?与えない?

キウイ最近では、より多くの栄養が摂取できるため「キウイは皮ごと食べる」方もいるかと思う。

ただ、人間でも消化器官が未発達な方や弱い方は、皮ごと食すのは控えたほうが望ましいとされているほどだ。

せっかく愛犬にキウイを与えるのだから、消化に少しでも優しいように皮を剥いたジューシーな果肉部分を与えるようにしよう。

 

食物アレルギーがないか様子を見守ろう

アレルギーアレルギーの原因となるものをアレルゲンと呼ぶのだが、実は食べ物全てにアレルゲン要素があることは知っておきたいところ。

また、アレルギー症状を引き起こす「特定原材料に準じる20品目(※過去に一定の頻度で健康被害が見られた20品目)」にもキウイフルーツは含まれている。

初めて与える時は少量から与えて、痒がったり嘔吐したりしないか、愛犬の様子を見守ってあげるのも大切だ。

 

 

キウイフルーツの選び方と食べごろのサイン

今では一年を通して食べられるため「輸入品」というイメージが強いが、じつは国産キウイの栽培も盛んに行われている。

スーパーに行けばたくさんのキウイが並んでいるが、その中でも美味しいキウイを選ぶポイントを紹介していこう。

 

キウイの選び方

キウイキウイにはうぶ毛のようなものが生えているが、「毛じ(もうじ)」と呼ばれるもので品種により生えている量が違う。

グリーンキウイは毛じが多く、ゴールドキウイは毛じが少ないのが特徴であるが、この毛じが表面全体に生えそろっていることが良品の証。これは、キウイが良い環境のもと丁寧に扱われた証拠でもあるのだ!

キウイはほかにも、

  • 持ってみてずっしり重いもの
  • きれいな楕円形であるもの
  • 表面につやがある(傷がない)

なども参考にして選ぶのもよい。部分的にやわらかいものや、シワのあるものは鮮度が落ちている可能性が高いので、避けた方が無難だ。

 

軽く握って少しやわらかいのが「食べごろ」のサイン

キウイキウイはほかの果物と違って樹上では熟さず、収穫後に追熟させてから出荷するのが一般的だが、なかには熟しきれていない状態で店頭に並んでしまう場合も多い。

そのため、食べごろのキウイを選ぶときのポイントは「手で握って少しやわらかいもの」が甘くて食べごろだ。

逆に少し硬い場合は、まだ熟していないのか酸味が目立つため、家で追熟させてから食べるようにしよう。

 

さいごに

キウイ

キウイといえば、ニュージーランドというイメージが強いが、主な産地はイタリア。次いで2位が中国になり、ニュージーランドが3位となる。

キウイは実は中国原産。もともとは「チャイニーズグーズベリー」と呼ばれていたが、ニュージーランドからアメリカへ輸出されるようになった際に、ニュージーランドの国鳥でもあるキーウィにちなんで、現在の名前がついたと言われている。

 

さっぱりとした酸味と甘みが美味しいキウイフルーツ。

「いつも同じ食事ばかり与えていては物足りない!」っと思った時は、おやつとして愛犬と一緒に食べてみてはいかがだろうか。

 

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