【獣医師監修】犬は甘酒を飲んでも大丈夫?飲む点滴!?米麹に含まれる驚くべきパワーをご紹介

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テレビ番組でも放送され、空前のブームといえるほど大人気な「甘酒」。今や原料となっている酒粕、米麹が品薄状態で手に入らないほどだ。

ブームとなった理由は米麹で作られる「米麹甘酒」が、風邪やインフルエンザを防ぐ最強ドリンクとして紹介されたことにある。

米麹甘酒は「飲む点滴」とも言われ、その成分には免疫力を上げる栄養素が豊富に含まれているのだ。

 

そんな甘酒はもちろん犬にとっても効果抜群。犬の健康維持にも一役買ってくれる存在になってくれるだろう。とはいえ、ひとくちに甘酒といってもアルコール0%、アルコール1%未満の2種類があるのはご存知だろうか?

何となく体にいいとは分かっていても、甘酒の詳細についてはよくご存知でない方もいるだろう。

 

今回は、犬に甘酒を与える前に知っておいてもらいたいことをご紹介したい。

【獣医師監修】班目美紀

専門家 監修
麻布大学獣医学部獣医学科卒。現在は動物病院で小動物臨床獣医師として勤務。

 

甘酒は2種類。犬に与える甘酒は「米麹」に限る

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甘酒は大きく分けて「米麹甘酒」と「酒粕甘酒」の2種類がある。

名前に「酒」と書くので、アルコールが入っていると思われがちだが、実は使われている原料によってアルコールが入っているものと入っていないものに分かれる。

  • 米麹甘酒:アルコール0%
  • 酒粕甘酒:市販されている多くのものはアルコール1%未満

 

ここが重要な判断基準になるのだが、犬に与えるのは「米麹甘酒:アルコール0%」ということ。アルコールが含まれていないので犬も飲むことができる。

 

次に、米麹甘酒と酒粕甘酒の使われている原料について詳しく見ていこう。

 

酒粕甘酒

日本酒を作るときに出る「酒粕」を原料として作らるのが酒粕甘酒だ。

酒粕を水に溶かして砂糖を加えて煮込んで作っている。砂糖を加えた分カロリーも高くなりやすいといった特徴もある。

酒粕に含まれているアルコールは、煮込む過程でほとんど飛ぶと考えられるが、微量のアルコールが残っているものもあるため、犬に飲ませるときには注意が必要である。

 

 

米麹甘酒

米麹甘酒は基本的に砂糖を使用しない。

原料に使われるのは、米麹・米・水のたったこれだけ。55度~60度ほどの温度でじっくり発酵させることで完成する。

発酵過程でブドウ糖が生まれるため、砂糖を加えずとも自然の甘味があるのが特徴だ。

このように、原料や製法を比べてみると米麹にはアルコールが含まれていないだけではなく、体に優しい材料が使われているところも嬉しいポイントではないだろうか。

 

甘酒に含まれる成分

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甘酒に主に含まれる栄養素は、炭水化物、たんぱく質、ビタミンB群、各種ミネラルなど、米麹・酒粕で作られた甘酒に共通してほぼ同じく含まれている。

ただ、含まれる栄養素の量などに違いがあり、酵素や補酵素などはそれぞれに特有のものがある。

 

例えば、たんぱく質やビタミンB群、食物繊維は、酒粕で作る甘酒の方が豊富であるのに対し、ブドウ糖やオリゴ糖といった糖質、マグネシウムやカリウムなどのミネラル、さらには必須アミノ酸といった栄養素は、米麹で作る甘酒の方が豊富に含まれている。

 

このように同じ甘酒とはいえど、米麹で作られた甘酒は点滴と同じような栄養素を含んでいるのがお分かりいただけただろう。「飲む点滴」と呼ばれる理由はここにあったのだ。

 

ビタミンB群

甘酒の良いところはビタミンBが各種揃っているところにある。

ビタミンB群とは、ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン(B3)、葉酸、パントテン酸(B5)、ビオチン(B7、ビタミンHと呼ばれることも)の8種類があり、これらを総称して「ビタミンB群」と呼ぶのだが、甘酒にはこれら全てが揃っている。

 

ビタミンB群は基本的には炭水化物、脂肪、タンパク質の代謝に必要な成分である。つまり、人や犬にとっても生きるためのエネルギーを作るには欠かせない栄養素でもあるのだ。

 

 

カロリーや糖質が高いので与える量は控える

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やはり甘酒と呼ばれるだけに、その甘さ、すなわちカロリーや糖質については与える前に知っておくべきだろう。

まず、甘酒のカロリーだが米麹・酒粕で作られる甘酒は、どちらも100ml当たり81kcalとなっている。

これを他の飲み物と比べてみると、100ml当たり牛乳(普通)で67kcal、豆乳で64kcal、りんごジュース(ストレート)で44kcalと、甘酒のカロリーは他の飲み物よりもやや高いことが分かる。

 

次に糖質だが、食品成分表によると米麹で作る甘酒100g当たりの糖質量は17.9gと記載されている。

こちらも同じく他の飲み物と比較してみると、100g当たり牛乳(普通)4.8g、豆乳4.5g、りんごジュース(ストレート)11.8gとなる。

やはり原料に糖質の多い「米」を使っているので、他の飲み物と比べて高くなるようだ。

 

このように甘酒はカロリー・糖質がともに高めである。甘酒は甘みがあって犬も喜ぶだろうが、大量に与えることは控えたほうがよさそうだ。

 

 

 

米麹甘酒を作ってみよう

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甘酒は、実にさまざまな種類のものが販売されているが、もちろん自宅で手作りすることもできる。

市販品の多くは出荷時に品質変化や腐敗を防ぐ目的で90℃くらいまで加熱するため、酵素の多くは壊れてしまうが、手作りすれば甘酒に含まれる酵素を壊さずに摂取できるというメリットがある。

自宅での甘酒の作り方は2種類。

米麹・水を使う方法と、これに米をプラスした方法があるのでご紹介していこう。

 

 

米麹とお湯で作る

まず、お湯の温度が重要なのだが、55℃~60℃のお湯を準備する。

お湯の量は300mlに対し、米麹300gを入れてよくかき混ぜる。55℃~60℃の温度を保ちながら、6時間保温を続ける。

この6時間という時間は長く感じるが、この間に発酵が行われてブドウ糖が生まれる。砂糖を加えなくても自然の甘味を生み出すのには必要な時間なのだ。

 

 

米麹とお湯、米で作る

ご飯200gに対し、水600mlを鍋に入れてよく混ぜ、60℃になるまで加熱したら一度火を止める。

ここで米麹を加えて混ぜ合わせ、再び60℃まで加熱する。こちらも、米麹と水で作るのと同じく55℃~60℃の温度を保ちながら、6時間保温を続ける。

ちなみに、分量の割合は、米麹1:ご飯1:水3であれば好みの量で作ることができる。まずは食べきれる量で作ってみるのもいいだろう。

 

 

ポイントは55℃~60℃の温度を保つこと

どちらの方法で甘酒を作る場合でも、保温温度が55℃~60℃でキープされているのが最大のポイントになってくる。

これ以上の温度になると、せっかくの麹菌が天国に旅立ってしまうので発酵が上手く進まなくなってしまう。

 

この温度を保つ方法で最も簡単で失敗しないのは、ヨーグルトメーカー(甘酒メーカー)だが、ない場合は炊飯器でもOK。

炊飯器の保温機能を使えば、一定の温度を保つことができる。ただし、保温途中で温度が上がるので注意を。できれば温度計を準備して、こまめに温度を管理すると失敗せず作ることができる。

 

 

さいごに

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「飲む点滴」と呼ばれる米麹から作る甘酒には、多くの栄養成分が含まれていることが分かった。

今回ご紹介した米麹で作る甘酒はシニア犬の食欲増進や水分補給に効果的だとされ、愛用されている飼い主さんも多いようだ。

ぜひ今回の情報を参考に、甘酒がもつ自然な甘さを愛犬と一緒に味わっていただきたい。

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