犬にも加齢臭があるの?体臭がきつい老犬への対策をご紹介

犬 加齢臭
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人が中高年になると加齢臭がするとされ、とくに男性は体臭がきつくなります。

実は、犬も歳をとると加齢臭が強くなるとされていて、体臭がきつくなるのです。

しかし、もともと犬は人と比べて体臭が強い生き物のため、シニア犬できつい加齢臭がする時は何かの病気が潜んでいるのかもしれません。

ここでは加齢臭の種類や臭う場所などから考えられる、病気やその対策などについてご紹介します。

 

老犬の加齢臭が臭う部位はどこ?

ひと言で加齢臭といっても体のさまざまな部分が臭うため、どこが臭うのかを確かめましょう。

大きく分けて次にあげる7つの部位からの臭いが考えられます。

 

体の被毛全体から臭う

体から臭う加齢臭は皮脂腺から出る皮脂が酸化したものの臭いや、アポクリン汗腺からの分泌物の臭いなどが原因です。

ワンちゃんは器用に体を曲げて、被毛に付いた皮脂や汚れなどを自分の舌で舐めて落とします。

ところがシニアになると思うように体を曲げられなくなり、舐め残してしまうためにその部位が臭うことがあるのです。

また、どうしても自分の舌が届かない部位が汚れたままになり臭うこともあります。

 

口臭が臭い

歯磨きのしつけができていないワンちゃんでは、口の中や歯に食べ物が残りそれらをエサにする雑菌が増えて歯垢ができて臭うようになることがあります。

また、子犬の頃は臭わなかったのに歳をとって臭うようになった場合は、歯周病にかかっている可能性が高いようです。

 

肉球が臭い

肉球にはエクリン線があって汗をかき、それによってワンちゃんは体温調整をしています。

「ワンちゃんの肉球の臭いが好き」という飼い主さんがいますが、ワンちゃんが肉球に汗をかいている状態で散歩をすると汚れや雑菌が肉球の毛にくっつき、それらを放置しておくことで雑菌が繁殖して臭いの原因となるのです。

 

耳が臭い

耳垢が自然に排泄されず、耳の穴の中に溜まっていることが考えられます。

また耳をかくことが増えたり耳を振っていたりする場合は、耳にダニなどが付いてるか、外耳炎などにかかっている可能性があります。

 

目の周りが臭い

目ヤニがたくさん出ていて、目の周りの被毛についたままとなり、雑菌が繁殖して臭うことがあります。

 

肛門が臭い

ウンチが肛門の周りの被毛に付いてしまうほかに、ワンちゃんの場合は肛門腺が溜まりやすく、それが漏れ出して肛門の周りが汚れて臭いことがあります。

定期的にシャンプーなどの際に肛門腺を絞ってあげるか、トリミングサロンやかかりつけの獣医さんに絞ってもらうとよいですね。

 

ウンチやオナラが臭い

オナラやウンチがこれまでの臭いと変わって急に臭くなった場合は、消化管に何らかの異常が起こっている可能性が高く、動物病院で検査を受けてさせてあげてください。

 

犬の加齢臭の対策はどうすればいいの?

シニアになったワンちゃんが臭うと気づいた時、その場所を突き止めとめることができたら、どのような対策を打てばよいかについてご紹介します。

 

体(被毛)が臭う

まずはシャンプーで体全体をきれいに洗ってあげるのが一番の対策です。

そのほか毎日こまめにブラッシングをしてあげると、皮膚の新陳代謝を正常にして丈夫にするほか、雑菌の温床となっている毛玉がほぐれたり汚れが取れたりして臭いが少なくなります。

また、毎日触れ合うことでワンちゃんとのコミュニケーションも図れるのでおすすめです。

 

老犬の口臭がドブ臭い時

歯磨きがきちんとできないワンちゃんでは、食べカスなどが歯に付いて歯垢ができています。

歯垢はデンタルガムなどでは完全に取り切ることができないので、飼い主さんが歯磨きをしてあげる必要があります。

ワンちゃんは歯垢ができやすく、できれば毎日歯磨きをしてあげたいですね。

面倒くさいからと放っておくと簡単に取れない歯石となり、さらにそれが溜まると恐い歯周病を起こしてしまいます。

歯茎の様子が変な場合はもちろんですが、歯磨きしていても口臭がひどい場合は内臓の病気の可能性がありますので、獣医さんに診察してもらいましょう。

 

老犬の肉球が臭う時

肉球から出た汗をそのままにしておくと、雑菌などによって指間炎(しかんえん)などを起こすことがあるので、散歩の後などは肉球を濡れ雑巾で拭いたり、洗ったりしてあげてください。

ただ、肉球が乾燥しやすいワンちゃんは洗った後に乾燥してひび割れを起こすことがあるので、専用の保湿剤などを塗ってしっかり保湿してあげましょう。

 

犬の体からアンモニア臭がする時

ワンちゃんの体からアンモニアのような臭いがしている時は、腎臓の機能が低下していて腎不全を起こしている可能性があります。

見た目が元気であっても放っておくと命にかかわりますので、すぐに獣医さんに診察してもらってください。

 

老犬は死期が近づくと体臭が変わるというのはホント?

お迎えが近くなったワンちゃんでは、代謝そのものが低下することで体臭が強くなったり、食事を摂らなくなったり、吐いたりすることで口臭がきつくなることが多く、独特の臭いがします。

オシッコやウンチなどが垂れ流しになることもありますが、体力的にシャンプーはできないので、保湿シートなどで優しく拭いてあげてくださいね。

拭きながらたくさんなでてあげれば、安心して虹の橋を渡ることができるでしょう。

 

犬にも加齢臭があるの?体臭がきつい老犬への対策をご紹介・まとめ

シニアとなった愛犬の加齢臭は日ごろのケアで防ぐことができます。

ただ、毎日接していると加齢臭がひどいのに気が付かないことも多いようです。

家族以外のお客さんが来た際に、愛犬の加齢臭が気にならないか聞いてみるとよいでしょう。

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