秋の味覚の魚といえば、やっぱりさんまですよね。
おなじみの「塩焼き」から、カボスやスダチ、レモン、ユズなどの搾り汁や、ぽん酢やしょうゆをかけて、大根おろしを添えて食べたら、もうたまりません(^^)
そんな秋の味覚のさんま、「かわいい愛犬に食べさせてあげたいな…けれど、食べても大丈夫かな?」と、思ってしまいますよね?
そこで今回は、さんまを犬に食べさせてもいいのか?について、ご紹介していきたいと思います。
犬はさんまを食べても大丈夫?
先に結論から言いますと、犬はさんまを食べても大丈夫です。
さんまには、血中コレステロールを低下させ、血液の流れを良くして血栓をできにくくする効果があるEPAや、コレストロールを抑える作用とともに、脳細胞の成長を促し活性化して、ボケを防ぐはたらきがあるDHAなどが、たっぷり含まれています。
高タンパク質なさんま、ほかにも、鉄分、ビタミンA、DやB群が多く含まれています。
特に旬のさんまは栄養価と美味しさもアップします。しかし、少し気になるのが、「高タンパクな食事よる肥満」。
犬には、高タンパクな食事を消化する機能が備わっているかもしれませんが、もちろん食べさせすぎは肥満の影響がでてしまうので注意したいところ。また、これからご紹介する「与え方」にも注意が必要です。
ちなみに、鉄分、ビタミンA、DやB群の期待される効果については
- 鉄分・・・体の各器官に酸素を運ぶ働き、鉄欠乏性による貧血予防
- ビタミンA・・・皮膚、粘膜や目の健康
- ビタミンD・・・カルシウム吸収を促しての骨粗鬆症予防
- ビタミンB群・・・栄養の代謝を促進するB群の中で、貧血予防に良いビタミンB12が多い
などの効果が期待されています。
与える時に注意したいこと
さて、犬はさんまを食べても大丈夫なことは分かりましたが、与える時に注意したいことがあります。
皆さんご存知かと思いますが、さんまの骨は小さくて細いですよね?
食べた際に、骨が喉や内臓に刺さる、つまるといった事故が起きる可能性がありますので、基本的に取り除くようにして与えましょう。
特に高齢の犬や気管の細い犬に与えるときは十分に気をつかってくださいね。
それと、塩分過多にならないよう、塩などで味付けしないように注意です。
また、生で与える場合。
「さんまに寄生虫とかいるの??」って気になるところですよね?
実は、さんまには…寄生虫アニサキスがついていることが多いんです!(;´Д`)
この寄生虫アニサキス、目視でも確認できます(;´・ω・)白くて細長い線虫みたいな感じです。
人がもし気づかずに食べてしまったら、急性胃腸炎になり嘔吐や腹部の激痛などの食中毒症状に襲われます。
犬が食べてしまうと同じような症状がでる可能性があるそうです。
リスクが高いので、生では与えないほうがいいと思います(;´・ω・)
このアニサキス、調理の際は、60度以上の温度でさんまにしっかり火を通す!ようにしましょう。
他に気をつけたいこと
他に注意が必要なのは、犬によって青魚によるアレルギー反応が出る場合があります。
症状としては
- 下痢や軟便
- 嘔吐
- 湿疹や皮膚のかゆみ
などがあります。はじめて与える際は、少量づつ様子を見ながらがいいでしょう。
追記:さんまの鮮度の見分け方
さんまは、鮮度の良いものを選ぶとさらに美味しくて高い栄養価が期待できます。
そのため、購入する時はしっかりと目利きして選びたいもの。チェックポイントとしては、
- 下あごの先端が「黄色」・・・鮮度の良いさんまは下あごの先端が黄色になっています。水揚げから3日前後経過すると、今度は黄色から茶色に変わってくるので、売り場では必ずチェックしましょう。
- 丸々と太ったもの・・・頭から背中にかけて膨らみのあるものは「脂」がのっている証拠です。ただし、スーパーなどで並んでいるものは、同じエリアで獲れたさんまを自動選別しているため、大きさにそれほどの違いがない場合もあります。
- 目が透明なもの・・・これは全ての魚に共通することですが、魚は鮮度が落ちるにしたがって、黒目の周りが濁ってきます。
ほかにも触って確かめることができる場合は、「お腹が硬いもの」「尾を持った時に、まっすぐ立つもの」を選ぶのもオススメです。
さんまに限らず魚は内臓から傷み始めます。そのため、お腹が硬いものは新鮮さの証になるんです。
まとめ
さんまにはたくさんの栄養成分が含まれているんですね。
豊富なタンパク質をはじめ、そのほかの大切な栄養素を摂るのにも、まさにうってつけの食材です。
また、犬にとっても豊富な栄養成分が含まれていることが分かりました。
小骨の対処をきちんとし、寄生虫やアレルギーのことも注意しながら、愛犬と旬の味覚さんまを楽しんではどうでしょうか(^^)