皆さんは愛犬にどんな物を食べさせていますか?
食べ物によっては健康を害するものや、病気の予防になる物もあります。
その中でも肝臓についてご紹介したいと思います。
肝臓は沈黙の臓器と言われており、ある程度の障害を受けても予備能があるため少々の障害では症状が出にくいですが、一定限度を超えると肝不全という状態に陥ります。
犬も同じように肝臓にダメージがあると食欲が落ちたり、下痢 軟便 嘔吐が続くこともあります。
愛犬も大切な家族なので、健康に良い物を食べさせてあげて様々な病気を予防させたいですよね。
そこで、今回は栄養値も高く肝臓にも良い食材である、サツマイモについて紹介していきたいと思います。
【専門家監修】宮腰 里知子
Contents
犬の肝臓にはサツマイモが良い?
犬が食べれる食材は色々ありますが、その中でも肝臓に良い食材があります。
犬の肝臓ケアにおすすめなのは、サツマイモです。
サツマイモは秋の味覚で焼き芋をはじめ、おかずからおやつまで様々な用途で親しまれています。
豊富な栄養素を含んでいますが、それでいて低カロリーのおいしい食材です。
サツマイモの主な成分は”デンプン”です。エネルギー補給食品として古くから利用されています。
サツマイモの効果や効能、栄養素は?
サツマイモは私達人間にはもちろん、犬にも沢山の効能があります。
サツマイモは糖質だけではなく、食物繊維やビタミンC、マグネシウムや鉄分といったミネラルがとても豊富に入っています。
ペットショップやドッグカフェなどで、おやつにも用いられており犬にとっては優良な食べ物になってます。
サツマイモに入っている不溶性食物繊維の一種”ヤラピン”は、さつまいも特有の成分で、デンプンの分解を助ける働きがあり、胃の粘膜保護や腸のぜん動運動を活発にします。
そのため腸の働きの低下による便秘や、消化不良による下痢などの症状を改善します。
特に皮の部分に”ヤラピン”が多く含まれているため皮ごと与えるとより効果的ですが、消化器の弱い犬にはNGなので与えないようにしましょう。
また、サツマイモには水溶食物繊維というのも豊富で便秘を改善したりコレステロール値を下げる効能もあります。
ナトリウムを吸着して犬の体内に吸収される塩分を調整し、更にサツマイモのカリウムは筋肉の動きを助ける働きの他に、ナトリウムを腎臓から排出するための利尿作用もあり、水溶性食物繊維と合わせて接種することで、血圧を下げ血栓ができるのを予防し、腎臓の機能改善にも役立ってくれます。
犬は私達人間と異なり、体内でビタミンCを生成できますが、ストレス過多の犬や持病を持つ犬は沢山のビタミンCを消費するため、こういった食物で毎日摂取し、補う必要性があります。
サツマイモはレモンの約1/2個分のビタミンCを含んでいる。
サツマイモはレモンの約1/2個分のビタミンCを含んでいます。その為サツマイモは犬にとって最適なビタミン摂取源となります。
更に、ビタミンCと並んで抗酸化作用のあるビタミンEもサツマイモ内に多く含まれており、ビタミンCと合わせて摂取することで愛犬の老化防止にもつながります。
また、ビタミンB6は、補酵素として酵素になり活性化することでタンパク質がエネルギーに変わる際の代謝を助けるため、肉や魚、乳製品といった良質なタンパク質を必要とする犬にとって重要なビタミン源です。
お肉のみではなく、サツマイモを適量添えて与えるとより効果的に様々な体作りをすることが期待できます。
また、サツマイモのカロリーは100gで132kcalと高カロリーです。
ドッグフードをあまり食べたがらない犬にとってサツマイモは最適なカロリー源となります。
犬にサツマイモを与えすぎると?
上記のようにサツマイモは犬にとって最適な食材ですが、100g132kcalと高カロリーで、糖質を非常に多く含んでいるため、与えすぎや食べ過ぎると肥満や生活習慣病の元になってしまいます。
なので与えすぎには注意しましょう。
また、サツマイモは満腹感があるため適量を与えればダイエット効果にも繋がりますが、満腹すぎると主食のドックフードを食べなくなるという事もあります。
そしてサツマイモには、食物繊維が多く含まれていますが、犬の腸は私たち人間よりも短いので与えすぎた結果消化しきれず、かえって消化不良を起こし下痢の元にもなります。
特に消化器の弱い犬には十分注意しましょう。
サツマイモにはカリウムが入っており、利尿作用、体内の塩分排出に役立ってくれますが与えすぎると高カリウム血症という病気になる場合もあります。
高カリウム血症とは、血液内のカリウムの数値が異常にあがると吐き気、四肢のしびれや筋肉の低下のほか、心臓の機能も悪化する恐れがあり最悪の場合、死に至ることもあります。
そのため、サツマイモだけではなく、カリウムを多く含んだ食材は与えすぎないように注意をしましょう。
人間や犬に限らず、体に良い成分は取りすぎると時に悪化させてしまうこともあるので、適量を守って与えてくださいね。
サツマイモにはアレルギーがある?
栄養たっぷりのサツマイモですが、人間同様犬にもまれにアレルギーがあるため注意が必要です。
犬のサツマイモアレルギーの主な症状は
①嘔吐
②下痢
③皮膚の湿疹
などがあります。
初めてサツマイモをあげる際は、少量ずつ顔周りや目の周り、耳や背中に湿疹がないか、嘔吐や下痢症状がないか様子を見ながら与えるようにしましょう。
何も症状がない場合は少しずつ量を増やしても構いません。
もし愛犬にアレルギー症状が出たらすぐにかかりつけの獣医師さんに相談して下さい。
犬の肝臓に良くない食べ物や、食材は?
犬の肝臓ケアや病気予防に良い食材は沢山ありますが、反対に肝臓に負担がかかってしまう食材もあります。
肝臓に過度の負担をかける食材もありますので愛犬の為にも注意していきたいですね。
特に添加物 保存料 合成着色料の多いドックフードやおやつ、ジャーキー等は避けましょう。
これらのものを食べると肝臓で解毒しなければなりません。
そのため肝臓に凄く負担がかかってしまいます。
特にジャーキーは与えすぎによって肝臓の数値が上がってしまう事もあるので、与えすぎないようにしてください。
また、脂質の多いドックフードやおやつも与えすぎないようにしてください。
肝機能が弱っていると脂質の消化吸収に負担がかかります。
米、小麦、とうもろこしなども非常に糖質が多いため、与えすぎると余分な脂肪がつきやすいため脂肪肝を悪化させてしまいます。
犬の肝臓に良いレシピは?手作りでもOK!
もし愛犬の肝臓の数値が高いと心配になりませんか?犬は主に食事で病気予防に繋がることも多いので、肝臓に良いドックフードもそうですが手作りごはんを与えるのも良いかもしれません。
実際に手作りご飯で肝数値が下がったという犬もいます。
手作り食の特徴!
①自分で素材を調べて安全な食材を選べる
市販フードだと全ての表記を知ることができないので、自分で安全な素材を選ぶことができると思います。
②添加物、保存料を使うことがない
手作りのご飯は一日で食べ切れるので、合成添加物を使う必要がございません。
③愛犬に合わせた食事を作れる
様々な食材を使い、愛犬の状態にあったご飯を作ることができます。
排便や体重等様子を見ながら用途にあったご飯を作れるため、ドックフードだけでは栄養が足りない部分も手作りで補えることができます。
このように手作りごはんは色々と様々なメリットがございます。
サツマイモを使ったレシピ
材料(6回分/1匹) ※犬の大きさで材料が変わってきますので、愛犬に合った食事量で作って下さい。
- 大根 8センチ
- 人参 1本
- サツマイモ少1本
- 鶏肉胸肉ミンチ200g
- だし昆布 1cm
- 水 野菜がつかる程度
大根、人参、サツマイモをフードプロセッサー等で少し粗さを残し細かくします。
全て鍋に入れ、水を足し火にかけて5分待ちます。
鶏肉も入れかき混ぜたあと、昆布だしを投入します。
鶏肉に火が通れば完成です。
サツマイモは上記の通り、大根は90%水分で低カロリーな食材で人参はBカテロンやビタミンが豊富なため、酸化を防ぎ免疫力を高める効果があるので犬に与えても大丈夫な食材です。
とても簡単に出来るのでおすすめです。
犬の肝臓に良い食べ物 まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は犬の肝臓に良い食材やレシピ、反対に肝臓によくない食べ物などを紹介しました。
肝臓病予防にも、手作りレシピを取り入れつつ愛犬が喜ぶ食事を心がけたいですね。
ただし、どの食材もそうですが与えすぎに注意してあげましょう。