人間同士で話す時には、相手の目を見て話すのが礼儀とされていますが、ワンちゃん相手のコミュニケーションでは少し違うようです。
愛犬と向き合った時、目を合わせないことがよくあると感じて、「なかなか懐いてくれない」と悲しみ悩んでいる人が多いと聞きおよびます。
しかし、犬が人と目を合わせないことにはそれなりの理由があるのです。
かわいくて仕方ないのに無視されているようだと悲しむ前に、目を合わせてくれない理由について知っておくと、もっと良い関係性を築くことができるでしょう。
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犬が人と目を合わせない理由とは?
机の上に乗ってパンの袋をゴソゴソしてたのを飼い主に見つかった犬、絶対に目を合わせないマンになる pic.twitter.com/vzd6urUVSf
— しじみ (@shijimi_P) July 7, 2023
ワンちゃんが人と目を合わせなくなる理由には、関係性をしっかり築くことができていることを表しているものがあれば、逆に信頼されていないことを表しているものもあります。
目を合わせようとしない時は、ざっくり分けて次のような5つの理由があります。
主従関係がしっかり構築されている
ワンちゃんの社会にはさまざまなルールがあって、目を合わせることで相手を威嚇していることがあります。
これは人間にもあって、いわゆるやんちゃな若者同士が「ガン(眼)を飛ばす」のと同じです。
ワンちゃんは自分より上の立場にある人やほかのワンちゃんに対して、敵対心が無いことを表すために目をそらすので、この場合は関係性がしっかり構築されていることになります。
イタズラをした後などで、罪悪感がある
お留守番中にカーテンを引きちぎり、頑なに目を合わせない犬。 pic.twitter.com/1o1HJTvOdo
— くろろ (@kuroroyuzu) August 11, 2021
留守番などをしていて家の中の家具などを壊したり散らかしたりした時など、叱られて「失敗した」と罪悪感があると目を合わせられなくなってしまうことがあります。
イタズラを叱る時、子どもさんならウソをつかせないように「目を見なさい!」と叱ることがあると思いますが、ワンちゃんに対しては無理やり目を合わせないであげた方が良いでしょう。
興奮を落ち着かせる
ワンちゃんが自分で「興奮しすぎちゃった」と感じると、やはり人と目を合わせなくなります。
これは目をそらすことで自分を落ち着かせようとするためで、叱られた時のほかに次のようなケースが考えられます。
嫌なことをさせられる時
ワンちゃんを見ているとそれぞれ、生活の中で嫌いなことがいろいろありますが、次のようなことがよくSNSなどに上げられています。
- 爪切り:一度でも痛い思いをしてしまうとトラウマになってしまう
- 動物病院:注射を嫌がったり、獣医さんが恐かったり嫌がるワンちゃんが多い
- トリミング:長い時間じっとしているのが苦手な子や、人見知りの子には苦痛、
- ブラッシング:強く引っ張られて痛い思いをすると嫌いになる
- お風呂:濡れるのが嫌、シャンプーが目に入るのが嫌、熱いのが嫌などさまざま
- 耳掃除:耳の中を触られたくない、あるいは耳かきでひっかかれて痛い思いをした
ストレスを和らげようとする時
先に紹介したようにワンちゃんにとって目を合わせるという行為は、不穏な状況に置かれている時が多くかなりのストレスがかかっています。
それで、少しでもストレスを和らげようとして目をそらすとされています。
犬が目をずっと見てくるのはどんな時?
寝込むわたしを見つめる犬
(決して心配はしていない) pic.twitter.com/YZKlpG1kZG— Tamaki (@1981_tamaki) September 8, 2023
目を合わせなくなったかと思えば、逆に見つめられることもあります。
ワンちゃんが見つめてくる時は、次のような状況が考えられます。
それは、「家族が大好き」との思いがいっぱいで幸せな気持ちになっている時や、家族の行動に「何をしているの?」と興味を持っている時などです。
お散歩やご飯の前など、楽しいことが起こると予想される時は目を離しませんし、それらのことを要求している時もじっと目を見つめてきます。
知らない犬がじっと目を見てくる時に気を付けたいこと
💚あっ、ごめんなさい。通してください。
💙なになに?どこ行くの?くうが来てすぐは、
先住犬のてんが謎に遠慮して、
目を合わせないようにしてた😂😂 pic.twitter.com/w0MeLkWn7o— 柴犬天征&空征 (@shibainu_tenku) September 9, 2022
ワンちゃんが家族となって自宅に来たばかりの時、じっと目を見ていたらそれは周りのほかのワンちゃんや人間が、自分よりも上か下かを見定めようとしています。
ここで目をそらしてしまうとワンちゃんは家族のことを自分よりも下だと認識して、言うことを聞かなくなってしまうので、決して目をそらさないようにしましょう。
もし目が合ったら、ワンちゃんの好きなオモチャなどを投げてそちらに注意を引いて、先に目をそらさせるようにするのも良い方法です。
また、初めて会うよそのワンちゃんがじっと目を合わせてくる時は、あなたのことを警戒、あるいは威嚇している可能性が高いので、なでようと安易に手を出したりしないようにしてくださいね。
犬が目を合わせない(合わせられない)病気があるの?
先住犬(斜視が…) pic.twitter.com/wDYSEhLcrJ
— A86 (@NamamonoA) January 18, 2023
いつもなら目を合わせてくるワンちゃんが、顔を突き合わせても目をそらすように見える時は後天性の斜視が発症している可能性があります。
斜視には先天性のものと後天性のものとがありますが、後天性の場合には脳腫瘍などの病気が元になっていることがあるので、気が付いたら早めに獣医さんの診察を受けさせてください。
犬がなかなか目を合わせない!その理由とは?まとめ
目を合わせない犬 pic.twitter.com/rYvZmq1I5g
— チョビ (@sirosibainu) February 7, 2018
これまでご紹介したように、愛犬が目を合わせないことは決して悪いことではありません。
むしろ飼い主さんと良いコミュニケーションが取れていて、服従を示すサインであることが多いとされています。
とは言っても、顔を合わせるたびに目をそらされていては、家族の一員であるのにコミュニケーションが取れていないように思えて寂しいものですよね。
そんな飼い主さんのために、目を合わせない愛犬と信頼関係をしっかり作りながら飼い主さんとアイコンタクトを取れるようにする訓練方法があります。
やり方を教えてくれるブログや専門の学校などがありますので、愛犬とのコミュニケーションに悩む飼い主さんは一度相談してみてはいかがでしょうか?