愛犬とずっと一緒に暮らしたい!シニア犬のケアとは

シニア 犬
Pocket

ずっと一緒に暮らす愛犬をふと観察した時、何らかの変化を感じることがありませんか?

ワンちゃんの成長は人より早く、そのぶん寿命も人より短く、小さかった愛犬が、シニア犬となるのはあっという間です。

シニア犬には、それに合わせて今までと違うケアが必要となります。

ここでは愛犬の老化と、シニア犬のケアについてご紹介します。

 

シニア犬と呼ばれるのは何歳から?

シニア犬の定義や基準はなく、ワンちゃんの日常生活の様子や行動などから判断しますが、おおむね7~8歳からと言われています。

また、身体の大きさで老化の進み具合が違いますが、大きさの分類にも決まりはなく、一般的な分類として成犬体重で次のように分けられます。

  • 小型犬:10kg未満
  • 中型犬:25kg未満
  • 大型犬:25kg以上
  • 超大型犬:40kg以上

 

ワンちゃんの年齢を人の年齢にたとえる方法

ワンちゃんの年齢を人の年齢に換算することで、老化の目安にできます。

おおよその計算式は次のとおりです。

  • 小型・中型犬:24+(5-2)×4
  • 大型犬:12+(ワンちゃんの年齢-1)×7

中型犬以下のワンちゃんでは小さい時は成長が早く、成犬から少しずつ老化し、大型犬は逆に若い時は成長が遅く、成長するとともに老化が早く進むと言われています。

 

シニア犬あるある、トイレの失敗や夜泣きなど

愛犬が年をとると、若いころと異なる行動がみられ、飼い主さんを困らせ悩ませる次のようなことが起こります。

 

オシッコやウンチを失敗する

筋力の衰えなどで、トイレまで移動できなかったり姿勢がとれなかったりなどで失敗するようになります。

トイレの場所を寝床近くに移動する、またはトイレの数を増やすなどのほか、失敗が多い場合には紙おむつなども検討しましょう。

 

不安そうなそぶりを見せ、そばを離れなくなる

認知症などで目や耳が衰えることで、ワンちゃんはとても不安を感じるようになり、いつも飼い主さんのそばにいて身体をくっつけたがるようになります。

また、寝る時に夜泣きをするようになる事もあり、このような時は愛犬とのスキンシップをしっかりとり、安心させてあげることが大切です。

 

ブラッシングなどのお手入れを嫌がるようになる

シニアになると抜け毛が増え、ブラッシングの回数が増えることを嫌がるようになることがあります。

ブラシを柔らかく肌触りのよいものに替えたり、体毛を短めにしてブラッシングしやすくしたりなど工夫をしてワンちゃんの負担にならないようにします。

また、大好きなオヤツやオモチャを与えて気をそらし、そのすきに済ませてしまう方法もありですね。

 

シニア犬の衰えは後ろ足でわかる!

人の老化が膝や足腰から進むのと同じで、シニアのワンちゃんの多くが足から弱ってきます。

なぜ、ワンちゃんは四つ足なのに後ろ足から老化するかというと、「お座り」の姿勢を取る際に曲げた後ろ足に体重がかかるからです。

シニアになるにつれて、足を横に投げ出してうまく座れなくなったり、立ち上がれなくなったりして、やがて立ち上がって歩くこともできなくなります。

愛犬を毎日の生活のなかで次のような様子がみられたら、足の筋力が衰えている可能性があるので、獣医さんに診察してもらうことをおすすめします。

  • 座る際に足を曲げずに横に投げ出して座る
  • 歩く際に足を引きずるような仕草をみせる
  • いつもは散歩を喜ぶのに誘っても行きたがらない

 

マッサージでシニア犬の衰え予防と癒しを!

愛犬の衰えを予防するのに簡単なのはマッサージで、してあげることでコミュニケーションも図れるのでおすすめです。

ただしマッサージはあくまで予防で、衰えが進行したワンちゃんの身体の機能を回復させるものではありません。

足が衰えたと感じた時はこちらのマッサージがおすすめです。

 

肉球マッサージ

足先や肉球事態を軽くつまみ、肉球部分を強めに押したりつまんだりしてあげましょう

ワンちゃんの血行が改善してリラックスしてくれますよ。

やり方は獣医さんに教えてもらうか、インターネットで調べると詳しく出ています。

 

尻尾の付け根周辺のマッサージ

付け根辺りを手のひらで包むようにして優しくさするようにマッサージします。

尻尾の付け根には神経が集まっているので、強すぎるとかえってストレスを与えてしまいます。

 

シニア犬の食事はどうするの?よいフードとは?

シニア犬に若いころと同じ食事を与えていると、胃腸機能の低下による消化不良や、量が多く食べきれず残したりすることで栄養が不足することがあります。

かかりつけの獣医さんを作って、相談しながら高たんぱく高カロリーで消化のよい食事を適量食べさせるよう心がけてあげましょう。

 

シニア犬をサポートするグッズとは?

足腰が弱ったシニアのワンちゃんの転倒を防ぐ歩行補助グッズがあります。

ハーネスは散歩時だけでなく室内でも使用でき、排泄しやすいもの、リードが付けやすいもの、着用したまま寝られるもの、部分的な関節を支えるものなどがあります。

ワンちゃんの身体にあったサイズを選びたいので、獣医さんか専門家のいるショップでアドバイスを受けながら着用することをおすすめします。

なお、完全に歩けなくなったワンちゃんには、オーダーメイドの車イスが販売されています。

 

愛犬とずっと一緒に暮らしたい!シニア犬のケアとは・まとめ

愛犬の老化を少しでも遅らせるには、よく観察し、運動とマッサージを欠かさず、食事に気を使うことが大切です。

それでも寝たきりのようになって介護が必要となるシニア犬はいます。

目安として愛犬が7歳を過ぎたらシニアの仲間入りと心得て、お世話やケアを意識してあげてくださいね。

>>合わせて読みたい!犬は最期を迎える時に鳴く?涙を流して挨拶するってホント?