みなさんはモンゴルの犬についてご存知でしょうか?
モンゴルはここ日本のようにたくさんの犬種はいないとされており、モンゴルで暮らす犬の種類はたった2種類だと言われています。
今日はアジア北東部に位置するモンゴルで生活している犬種についてお話してみたいと思います!
モンゴル原産の犬
モンゴル原産の犬種は2種類いると言われています。
ひとつはモンゴリアン・バンホール、もうひとつはモンゴリアン・マスティフと呼ばれる犬種です。
では、1種類ずつ説明していきますね。
モンゴリアンバンホールについて
ああ、成犬も可愛いよモンゴリアンバンホール。
モンゴル行ってみたい理由の一つはこのワンコの存在。 pic.twitter.com/ZL87WE51xk— もーー一ーん・カラマリ (@dilettanteGate) February 23, 2021
モンゴリアン・バンホールは中型〜大型犬です。
モンゴルの歴史において最も古い犬種だと言われています。
遊牧民の飼い犬として、もしくは牧羊犬として古くから人々と暮らしを共にしてきました。
被毛はブラックが中心にレンガ色が入っていることが多く、大型犬らしいどっしりとした体格をしています。
牧羊犬としての役割の他、恵まれた体格を活かして外敵から家畜を守ることもあったようです。
飼い主に対して従順で愛情を示しますが、家畜を守る役目をしていたことから警戒心が強く攻撃性も持っています。
モンゴルでは、バンホールは他の生き物と違って人間のように精神を宿しているとされてきました。
バンホールが亡くなると神の近くにと、人間と同じように山に埋められてきた歴史があります。
モンゴルでは人間1人につき1頭のバンホールを飼育していたとも言われています。
しかしバンホールは歴史の中で、疫病を招いているのではないかとされ大量に殺されてしまうといった悲しい出来事がありました。
「バンホールを救うことはモンゴルの歴史を救うことだ」と、モンゴルの一部の方々の努力によって徐々にその数を増やしてはいるものの、昔に比べ頭数ははるかに減ってしまっているんだそうです。
モンゴリアン・マスティフについて
子犬を見て「かわいい!飼いたい」と思ったあなた、大きくなりますので、念のため。 #モンゴリアン・マスティフ pic.twitter.com/GEX6N974KP
— 犬好きぃ♪ (@_dog_love) November 25, 2016
モンゴリアン・マスティフは別名モンゴリアン・フォアアイド・ドッグというこちらもモンゴル原産の犬種です。
モンゴリアン・マスティフのほぼすべてがモンゴルで飼育もしくは牧羊犬として活躍しています。
ショードッグとしての飼育や犬種の登録の申請もされていないため、モンゴル以外ではほとんど知られていませんし見ることはできません。
近い親戚としてチベタン・マスティフという犬種が存在します。
モンゴルの遊牧民とはるか遠い過去から、遊牧民とその土地の守り神として育てられてきました。
モンゴリアン・マスティフは70kgを超える大型犬であり、ブラックの被毛に目の上にタンのマーキングがあるのが特徴です。
このタンのマーキングは、目の上にもう一つの目を持つとして、千里眼や未来予知などの特別な力を持っていると信じられてきました。
大型犬であり、力や防衛本能が強いため護衛としても人々の生活の役に立っていたと言われています。
フォアアイドというのは、特別なガードドッグに付けられてきた名前です。
日本での飼育は難しいモンゴル原産の犬
モンゴリアン・バンホールやモンゴリアン・マスティフはモンゴルのみで飼育されているためブリーダーが国内にはいません。
またどちらも大型犬で、遊牧民と共に毎日何キロも移動していた歴史を持つため、家庭で飼育することができないほどの運動量を必要とします。
飼い主には従順ですがしつけも難しいとされており、また外敵とみなす相手には果敢に戦う姿勢を見せますのでペットとしては不向きです。
モンゴルの犬まとめ
いかがでしたでしょうか?
今日はモンゴル原産の犬種2種類についてお話してみました。
どちらも、モンゴルでの人々の生活を支えている犬種です。
もしモンゴルに行く機会があればチェックしてみてくださいね。