【獣医師監修】「もやし」を犬に与えても大丈夫!栄養満点な野菜だった!

「もやし」を犬に与えても大丈夫!
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「もやし」を犬に与えても大丈夫!物価の優等生と言われる「もやし」。気候や天候に左右されず、通年で手に入るもやしは安くてボリューム満点の食材としてお馴染みですよね。

近年では、もやしの原料である「緑豆」の価格が高騰したため、今後は価格が上がるかも?と話題にもなりましたが、それでも1袋20~40円くらいで手に入ります。

一見、栄養なんてなさそうに見えるもやしですが、実はいろいろな栄養を含んでいます。

今回は家計にも優しく栄養満点なもやしは、犬にとってどのような効果があるのか?について調べてみました。

それでは早速見ていきましょう!

【獣医師監修】班目美紀

専門家 監修
麻布大学獣医学部獣医学科卒。現在は動物病院で小動物臨床獣医師として勤務。

 

もやしは犬の食事にも取り入れたい野菜のひとつ

「もやし」を犬に与えても大丈夫!文部科学省の食品データベースによると、もやしに含まれる水分量は100gあたり95%と、ほぼ水分でできています。

水分が多いので、食欲が低下気味な時の水分補給として、ドックフードのトッピングなんかにも相性が良さそうですね。

また、エネルギーは100gあたり、生の状態で14kcal茹でた状態だと12kcalと、超低カロリーな野菜です。

太り気味でダイエットが必要な犬の体には、嬉しい野菜でもあります。

もやしは、犬が食べても害を与える成分は含まれてはいませんが、食物繊維も含まれていますので、消化しやすいよう細かくしてげるのも重要です。

与え方によっては、犬の食事にも取り入れていきたい野菜であるとも言えるでしょう!

 

もやしに栄養がない・・・実は誤解かも!?

「もやし」を犬に与えても大丈夫!もやしは、太陽の光や肥料を使わず、設備の整った工場で水のみで育ちます。

一見すると、なんの栄養価もないように思ってしまいますが、実は栄養豊富な野菜なんです。
もやしに含まれる主な栄養素は、

    • ビタミンC
    • ビタミンB1、B2
    • 葉酸
    • タンパク質
    • カリウム
    • カルシウム
    • 食物繊維
    • アミノ酸、アスパラギン酸

中でも注目したい栄養素が「アスパラギン酸」と呼ばれるアミノ酸の一種です。

このアスパラギン酸は、アスパラガスから発見されたことからこの名前がつきましたが、実はもやしにも多く含まれています。

アスパラギン酸は、疲労を回復して体調を整えてくれる効果がありますので、運動後の体力を消耗したときには効果的な食材といえるでしょう!

 

消化不良でウンチと一緒に出てくるかも

「もやし」を犬に与えても大丈夫!もやしを良く見てみますと、1本1本がヒョロヒョロと細長いのが特徴ですよね。
しかも、もやしには食物繊維も含まれています。

犬にそのままの長さで与えてしまうと、消化しきれずにそのまま排出される場合があります。

そのため、犬に与える際には消化を考え、短く刻んであげる必要があります。せっかくの栄養を上手に摂取できるようにしてあげるのも大切ですね。

 

また、食物繊維以外に水分も多く含まれているので、与えすぎは下痢の原因にもなってしまいます。

もやし1袋あたり平均で200g~250g入っていますが、一度につき20gまでの量を目安として与えるのが良いと言われています。

もやし1本あたりの重量は~1g程度。(1gに満たないものもあります)

 

犬種にもよりますが、だいたい20本くらいを目安に与える量を抑えてあげましょう。また、初めてもやしを与える場合はまず、少量から与えて体調に変わりがないか様子を見てあげるのも大切です。

 

犬にもやしを与える時は「鮮度」がいいものを!

「もやし」を犬に与えても大丈夫!もやしは傷みやすいイメージがありますよね?

もやしは、日光の当たらない暗所で栽培されるため、細菌に対する抵抗力が弱いと言われています。そのため、摩擦や温度変化にとても弱く菌も繁殖しやすいので、他の野菜に比べてあまり日持ちがしません。

そのため、犬に与える際には「鮮度」が良いものを与えるようにしましょう。

 

鮮度が悪い、腐っているもやしを見極めるポイントとしては、

  • 袋に水や湿気が溜まっている
  • 酸っぱい臭いがする
  • 芽の部分が変色している
  • 茎にハリがない、みずみずしさがない
  • 溶けたようになっている

など、この状態なってしまうと食べることおろか、犬に与えることはできません。(;´Д`)

 

できれば、買った当日に美味しくいただくのがおススメですが、日数が経ったもやしを犬に与える際は、必ず鮮度チェックするようにしてくださいね。

 

 

もやしの上手な与え方

「もやし」を犬に与えても大丈夫!もやしは生でいただくこともできますが、犬の消化を考えて加熱したものを与えるようにしましょう。

ただ、茹でるとせっかくのビタミンが溶けてしまったり、アスパラギン酸(疲労回復効果)も、もやしを長時間加熱すると流れ出てしまいます。

 

もやしは「湯がく=お湯に浸っている時間が短い」程度が、最も効果的にもやしの栄養素を摂取できるのでおススメです。

 

また、シャキシャキした食感も味わえますしね♪

それと、消化しやすいよう細かく切り刻んであげることも忘れないでくださいね。

 

まとめ

「もやし」を犬に与えても大丈夫!いかがでしたか?

物価の優等生のもやしは、超低カロリーなうえに栄養豊富であることが分かりました。

今回のお話を簡単にまとめてみると、

  • 水分が多く、食欲が低下気味な時の水分補給にはピッタリの野菜。
  • もやしに含まれるアスパラギン酸は疲労回復に効果あり。
  • 食物繊維と水分が多いので、与えすぎは下痢の原因になることを知っておく。
  • もやしは傷みやすいので鮮度がいいものを与える。
  • もやしの栄養を効果的に摂取するには湯がくのがおススメ!

 

こうして見ると、家計にも優しくて、超低カロリー、おまけに栄養もある…となれば、もやしを与えたくなってしまいますよね。

だからといって、もやしばかり食べるのは良くはありません。(;´・ω・)

もやしに限らず、他の食材でもその食材にしかない栄養だって沢山あります。

あくまでも犬の健康を支える野菜の一つとして、バランスよく与えていきましょう!

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