犬にお茶を飲ませても大丈夫?良いお茶、ダメなお茶・注意点を紹介

犬 お茶
Pocket

ホッと一息つく時に飲むお茶、今はいろいろなお茶が売られていてその時の気分に合わせて楽しむことができます。

一息ついてふと足元を見ると興味深そうな顔をした愛犬がもの欲しげにこちらを見ていて、ちょっとだけお裾分けしてあげようか、なんて思ったりすることがありませんか?

でもちょっとまってくださいね、あなたが飲んでいるお茶はなんですか?

そのお茶を愛犬に飲ませて大丈夫なのかを知っていますか?

ここでは飲んでも良いお茶、ダメなお茶、飲ませる際の注意点などをご紹介します。

お茶が好きなワンちゃんが多いんだって

 

犬にお茶を与えても大丈夫?

犬が飲んでも大丈夫なお茶はありますが、与えてはいけないお茶の方が多いということはあまり知られていませんよね。

日ごろよく飲まれるお茶の中には、犬の身体に良くない成分が入っているものが多くあります。

飲んでいると欲しがるからと簡単に与えてしまうことは良いことではありません。

また、犬が飲んでも大丈夫なお茶だとしても、水を飲ますように与えるのは良くないことです。

仮に人間には身体に良いとされている成分だとしても、犬にとって良いものであるとはかぎらないのです。

それぞれ一般的に飲まれているお茶の何が犬に良くて何が犬に悪いかをしっかり頭に入れておきましょう。

ここでは少しでも飼い主さんの参考になるような情報をご紹介したいと思います。

犬に飲ませて良いお茶とダメなお茶があるんだね

 

犬が緑茶を飲んではいけない理由はこれ

緑茶のカフェインで犬が中毒を起こすとされているのです。

症状が出る量は犬の大きさなどでそれぞれ違うので、飲んだらダメといえる確かな量はわかりません。

目安としては体重5kgの犬なら100mg与えると具合が悪くなり、500~1,000mgで危険といわれています。

緑茶は100ml中に20mgほど入っているとされていますが、この数字だけを見れば犬に緑茶を飲ませても中毒を起こすことはないと思われるかもしれません。

しかし、その時の犬の健康状態やカフェインを吸収する力や分解する力によっては、少しの緑茶でも具合が悪くなることがありますので、緑茶だけでなく入っている飲み物は飲ませないようにしてください。

また、お茶や赤ワインなどに多く含まれるタンニンには抗酸化作用などがあるとされていて、犬にとって適量ならば身体に良い作用があるとされているのですが、摂り過ぎは良くないともいわれています。

長いこと続けて飲んでいると肝臓に良くないともいわれているので、できれば口にしない方が良いかもしれません。

緑茶のカフェインが良くないんだね

 

犬にお茶の葉(チャノキの葉)が原料のお茶類を与えない

お茶の葉(チャノキの葉)を煎じて入れるお茶類は日本で毎日のように普通に楽しまれています。

ただ、どれにもカフェインが入っていますので、下にあげたお茶は犬に与えないようにしてくださいね。

  • 緑茶(煎茶)
  • 紅茶
  • ウーロン茶
  • ほうじ茶(番茶)
  • 抹茶
  • 玄米茶
  • ジャスミン茶

紅茶とウーロン茶は緑茶を発酵させるものでそれぞれ成分の違いあるようですが、どれもカフェインを多く含んでいるので犬に与えてはいけないとされています。

番茶(一番茶を摘んだ後につんだ茶葉など)を煎ったものがほうじ茶とされていますが、これにはさらにタンニンが多いとされているので気を付けてくださいね。

抹茶は簡単にいえば、チャノキの葉を蒸して乾燥させてから粉末にしたものです。

飲むほかには、お菓子などに使われているので、抹茶がたくさん使われているお菓子などは犬に与えないように気を付けてくださいね。

玄米茶は「玄米」と呼ばれていますが、蒸してから炒った白米と同じ量の緑茶を混ぜたものです。

そして、ジャスミン茶は中国茶のひとつで、茉莉花(まりか・ジャスミン)の香りを楽しむお茶ですが、この花の香りをチャノキの茶葉に移したものなのでやはり与えないようにしてくださいね。

お茶の葉が使われているものにはカフェインがあるんだ

 

ノンカフェインのお茶(麦茶・十六茶・ハブ茶など)は犬に与えても大丈夫!

麦茶(はと麦茶)・十六茶・ハブ茶・黒豆茶・そば茶・ルイボスティーなどのようにノンカフェインのお茶は犬に与えても大丈夫ですが、犬に良くない成分が入っている可能性はあります。

これらのお茶を犬に与える際には、欲しがるだけあたえるのではなく少ない量を数倍にうすめて与えるようにすると安心ですね。

たら。飼い主さんがいつも楽しんでいるお茶などを愛犬とも一緒に楽しみたいお気持ちはわかりますが、それが愛犬にとっても良い飲み物であるとは限りません。

良かれと思って飲ませたお茶で愛犬が体調を崩してしまったら悲しいですよね。

水分を補給することが目的であるのなら、愛犬には水を飲ませるのが安心ということなのです。

カフェインが入ってなくても成分には気を付けよう

 

犬にハーブティーを飲ませてもいいの?

「お茶」ということで気になるのは、最近たくさんの種類が販売されている「ハーブティー」はどうなのかということですよね。

自然の香草などを使ったお茶だから安全なのではないかと思われるのですが、犬に大丈夫なのかどうかは心配なところですね。

たくさんあるハーブティーの中ではセージ・タイム・ミントなどは犬が飲んでも無毒とされています。

しかし、ドラッグストアやスーパー、あるいはネットや通信販売で購入できるハーブティーはどれもが人間向けに作られていて、人間が飲んで安全であることしか確認されていないのです。

犬に与えた場合どうなるかの保証が全くありませんので、何か事情があって飲ませなければならないのであればともかく、特に必要がないのであればハーブティーは犬には与えない方が良いでしょう。

ハーブティーは美味しいけど犬には飲ませない方が良いんだね

 

犬がお茶を飲んだ!お茶っ葉を食べた!大丈夫?・対処方法なども

お茶を飲んだ、あるいはお茶っ葉を食べてしまった場合はカフェイン中毒を起こす可能性があります。

口に入れたことがわかった時点で、すぐに動物病院に連絡した上で愛犬を連れていきましょう

カフェイン中毒の代表的な症状は以下の通りです。

  • 呼吸が早くなる
  • 心臓の動悸が早くなる
  • やたらと興奮している
  • 落ち着かずウロウロと動き回る
  • よだれをたくさんたらすようになる
  • ふるえ出し、ケイレンが起きる

このような症状が出たら、直ちに病院に直行してください。

また吐きもどしてしまうとか、下痢をするような場合はアレルギーの疑いがあります。

この場合も速やかに獣医さんに相談するようにしてください。

なお、飲んだのが少量であることがわかっていたら様子を見ても良いのですが、それでも獣医さんにアドバイスをもらっておきましょう。

カフェイン中毒を軽く考えてはいけないよ

 

まずはおさえておきたい!お茶を飲む犬を見つけた時の注意点

飼い主さんが犬にお茶を与えた後に様子がおかしくなった場合はもちろんのことですが、テーブルに置いておいたお茶を犬が飲んでしまったなどといったことが起きた場合は、まず動物病院に電話をして獣医さんに状況を伝えて指示を受けてください。

その際には「何を、どのくらいの量を、どのくらい前に飲んだのか」ということを分かるかぎりで良いですから必ず伝えるようにしましょう。

獣医さんが状況をわからないのでは処置のしようがありません。

特に何を飲んだかは大切なことですから、できるだけ詳しく伝えるようにしてくださいね。

また、犬が何かを飲み込んだ時に無理に吐き出させようとして、飼い主さんが手をかまれたりすることがよくあります。

あわてて犬の口の中に手をいれたりしないようにしましょう。

あるいは塩水などを飲ませて吐かせると良いとされていますが、塩分の心配や成分によっては逆に吸収を早めてしまうことがありますので止めましょう。

さらには「オキシドールを飲ませれば簡単に吐く」などと書かれたブログなどを見かけますが、口や内臓の粘膜がただれてしまいますので絶対に止めてくださいね。

これらの処置を素人がすると犬の命にかかわることになりかねませんので、獣医さんの指示にしたがうようにしてください。

そして、初めて犬にお茶を飲ませた後は、しばらく目を離さないようにして、アレルギーや中毒の症状など愛犬の変化を見のがさないようにしてくださいね。

もしお茶を飲んじゃったら、すぐに獣医さんに相談しよう!

 

犬にお茶を飲ませても大丈夫?まとめ

犬に与えて良いお茶と与えてはいけないお茶があることをご紹介してきました。

カフェインが含まれるお茶を与えてはいけないことはもちろんですが、含まれていないからといって何も考えずに水と同じように与えてはいけないこともお伝えいたしました。

その理由としてあげたのは、人間に良いとされる成分であっても必ずしも犬にも良いとはかぎらないことにあります。

良かれと思って飲ませたら中毒を起こしてしまった、あるいはひどいアレルギーが出た、などという事態は避けなければなりません。

ティータイムに愛犬と一緒にお茶を楽しみたいと思う飼い主さんは多いことと思いますが、お茶は犬に必要な飲み物ではないということをいつも念頭において、愛犬の健康を守ってあげてくださいね。

犬の水分補給にお茶を飲ませるのは止めましょう

>>こちらの記事もチェック!犬はコーヒーに含まれるカフェインがダメ?