トイプードルはとても利口でしつけがしやすいうえ、温厚で人なっこい性格をしています。
犬を初めて飼う方に限らず、小さなお子さまからお年寄りの方がいるご家庭でも飼いやすく、非常に人気のある犬種です。
そんな性格的にも飼いやすい犬種のトイプードル。実は、骨折の多い犬種でもあるのはご存知ですか?
ここでは、トイプードルが骨折しないためにも、「普段の生活から気をつけたいこと」をまとめてみました。
Contents
トイプードルが骨折しやすいケース
骨折と聞くと、交通事故や運動中の事故をイメージしますが、トイプードルをはじめとした室内犬の多くは交通事故や運動中の事故などではなく、室内で骨折しているケースが多いようです。
思わぬ骨折をしてしまうケースには、次のようなものがあります。
室内での落下・転倒によるケース
犬の動きに注目してみると、飛び降りる時は前足から着地します。
着地した瞬間に前足に全体重がかかり骨折するケースが多いです。
- ソファーから飛び降りた。
- イスから飛び降りた。
- 階段を転げ落ちてしまった。
- ゲージを飛び越えた。
- フローリングの上を走って、上手く曲がれずに転倒した。
つかむことのできないフローリングで滑べらないようにするために、足裏の毛をこまめに切ることも転倒予防として効果的です。
抱っこからの落下
小さなお子さまが、むりやり犬を持ち上げて犬が暴れて落下してしまうケースが多いです。
- 子供が犬を持ち上げたとき、犬が逃げようとして落下するケース。
- 不安定な抱っこをして、犬が居心地の悪さを感じ、暴れて落下してしまう。
また、大人でも犬の扱いに慣れてない人でよく見かけるのは、「不安定な抱っこ」や「強く抱きしめる」など、犬が不快を感じ暴れて落下してしまうケースもありますので注意が必要です。
屋外での骨折
室内に限らず犬ももちろん屋外で骨折するケースもあります。
- 自動車や自転車での交通事故。
- 犬同士の喧嘩や他の動物との喧嘩による骨折。
- 高い場所からの落下。
決して他人事ではない交通事故。自分は気をつけているから交通事故には遭わないと考えている人は案外多いかもしれません。
お散歩中などに、リードを強く引っ張ったら首輪が抜けてしまい、車や自転車にはねられてしまうケースや抱っこから降りて道路に飛び出してしまうケースなど、不慮の出来事から交通事故に繋がるケースも多いので気をつけたいですね。
肥満が原因での骨折
トイプードルの前足の骨は人間の指の骨と同じくらいかもう少し細いくらいと言われています。
犬が肥満気味になると、その体重を細い足で支えるようになり骨折のリスクが高まります。
運動能力が高く、その活発さが逆にあだになってしまわないように肥満には気を配ってあげたいですね。
老化や病気による骨折
犬も人間同様に年齢を重ねるごとに足腰が弱くなります。
老化により骨密度が低くなると、落下や転倒での骨折のリスクも高くなってきます。
若い頃よりも食事量や運動量も減ってきますので、適切な栄養と適度な運動で骨を丈夫にしましょう。
また、正常な強度がない骨は普通なら骨折を起こさないようなケースでも折れることがあります。
これを病的骨折といい、その原因は骨の腫瘍などで骨が弱くなって折れてしまうと言われています。
まだ若いのに簡単に骨折してしまう場合は病気によるものかもしれないので、骨に関する検診を受けて骨折を予防してあげましょう。
骨に疲労が蓄積されることが原因で起こる骨折
弱い力でも同じ動作を繰り返し行ったり、体の一部に継続的に衝撃がかかることで骨折してしまうケースがあります。
これを疲労骨折といい、骨にヒビが入ったりひどい場合は骨折につながることもあります。
また、老犬になり運動機能が低下してくると寝たきりになることも多く、同じ姿勢でいる時間が長くなります。
弱い力でも同じ場所に力が加わり続けると、疲労骨折に繋がることが多くあると言われています。
さいごに
トイプードルが骨折した場合、ほとんどの場合は手術になると言われています。
骨折箇所の損傷状況によって治療費も変わってきますが、一般的には10万~50万円程度が相場になってきます。
手術後もギプスが外れるまで間やレントゲン写真を取って骨折の経過を見てもらうのに通院するようになりますし、その後は骨折した足に体重をかけて歩くようリハビリが必要になってきます。
我が家でもトイプードルを飼っていますが、何度も「キャン!」の悲鳴は聞きました(;´・ω・)
後ろにいるのに気がつかず踏んでしまったり、後をついてきてドアに挟まれてしまったりと…幸いにも無事でしたが(;´Д`)
トイプードルを飼っている方なら、あの割箸のような足「こんな細くて大丈夫なのかな?」と思う方も多いのではないかと思います。
トイプードルは骨折の多い犬種なだけに普段の生活から気をつけていきたいですね。