日本でポインターと言えば、ほぼイングリッシュ・ポインターのことを指します。
ほかにもジャーマン・ポインターなど、別の地域の名がついたものもみられますが、もともとは南欧あたりが原産とされています。
イギリスで猟犬として改良され美しく走る現在の姿となり、今では、ポインターは飼いやすい家庭犬としても人気がある大型犬です。
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ポインター犬についてもっと知ろう!
イングリッシュポインターなのねケンちゃん pic.twitter.com/JNpWdqzegH
— しゃかい科(びびんばの人) (@syakaika1710) April 2, 2022
「ポインター」とは「ポインティング」をする鳥猟犬の総称とされています。
ポインティングとは、獲物を発見するとその方向を向いて立ち止まり、低い姿勢から鼻先をその方向に突き出して、片方の前脚を上げて飼い主に知らせるポーズをとることです。
そのほかに飼い主の命令で、草むらに飛び込んで獲物を追い出すなどのサポートや、撃ち落とした獲物を回収するなど、とても働き者のワンちゃんです。
ポインター犬の歴史
先祖はスペイン、ポルトガルあたりの南欧に住んでいましたが、イギリスで猟犬として改良されたのでイングリッシュ・ポインターという名前が付けられました。
さまざまなほかのポインターやハウンドなどの犬種との交配が進められて、1700年ごろには今のスタイルになったとされ、優れた運動能力と嗅覚を持っていることから、古くから鳥猟犬として重宝されていました。
ポインター犬の大きさや身体つき、毛色や寿命は?
朝、病院で定期検診。血液検査の結果は最近で一番よかった! 体重は減少してもはや危険な領域に。ポインター系は長生きだよ、と言われたけど17歳半とはねえ。ここまで来たらイングリッシュ・ポインターの長寿記録を狙いたいわ(笑) pic.twitter.com/liE5VNT1Kf
— 関口尚 (@hsekiguchi) October 4, 2019
体の高さは61~69cm(オス:63~69cm、メス:61~66cm)が標準とされ、体重22~30kgで大型犬としては小ぶりです。
筋肉質で無駄がなく均整の取れたしなやかな体つきが美しく、外見の特長としては、まっすぐにピンと伸びたしっぽやすっきりと長い首、マズル部分はやや四角く、大きな垂れ耳などがあります。
また、光沢のある被毛は短い直毛で、抜け毛が少なく手入れが楽です。
毛色はレモン・ホワイト、オレンジ・ホワイト、レバー・ホワイト、ブラック・ホワイトなどのほか、単色やトライカラー(ブラック・タン(黄褐色)・ホワイト)もあります。
寿命は12歳から17歳くらいまでとされ、長生きするワンちゃんもいます。
ポインター犬の性格とは?
イングリッシュポインター
利発・敏感で辛抱強く、行動的・運動好きな性格。 pic.twitter.com/atPyBmmdnq— 徘徊老人 (@OldWandering) September 16, 2015
基本的には穏やかな落ち着いた性格でありながら、猟犬としての激しさも持ち合わせていて、おおよそ次のような性格とされています。
- 人に対して優しく温厚
- 人の命令に忠実で、時には甘える
- 人やワンちゃんに対して社交的で友好的
- 家族と一緒にいることが好き
- 辛抱強く無駄吠えが少ない
このように家庭でも飼いやすいワンちゃんなのですが、猟犬としての本能も持っているため、時々気の強さを見せることがあります。
飼い主の言うことをしっかり聞くように、子犬のころからしっかりとしつけをして、主従関係をはっきりさせておくことが大切です。
ポインターとダルメシアンは違う犬種
DOG’S観る人、観た人で犬のイメージ湧かない人用に画像拾ってきました。その2
ビーグル、ポインター、ダルメシアン、土佐犬 pic.twitter.com/sLFE9uFMXZ— モンドール (@erslf0) March 23, 2017
姿形がよく似ていることから、ホワイト地にブラックのブチ柄で有名なダルメシアンと間違われることがあります。
ディズニー映画「101匹わんちゃん(大行進)」や、その実写版映画「101(ワンオーワン)」で有名なダルメシアンは、東欧のクロアチアのダルマチア地方の原産とされています。
ポインターと同様に活発で体力があり、消防馬車の先導・護衛などで活躍したワンちゃんです。
見た感じが似ていますが、つながりはないとされています。
ポインターはどこで買えるの?子犬の価格は?
幸いなことに地元に(とはいっても結構離れてる)イングリッシュポインターの有名犬舎があって先代のノアもそこ出身。 pic.twitter.com/52LktbRMYe
— そらたか (@soratakaJapan) December 23, 2020
イングリッシュ・ポインターはどちらかと言えば特殊な犬種なので、ペットショップなどで販売されているのを見かけません。
そこで、ブリーダーからの購入することになりますが、日本でイングリッシュ・ポインターを扱っている犬舎は少ないのが現状です。
子犬の価格は家庭犬で20万円前後、ドッグショーや狩猟のための訓練を施されたワンちゃんでは30万円前後とされています。
ポインターを育てる犬舎から購入
イングリッシュ・ポインターのブリーディングを行っている犬舎は地方の山里に多く、自然のなかでのびのびと育てられています。
鳥猟犬として、あるいはフィールドトライアル犬としての訓練をしてもらえる犬舎もあり、しつけや飼育方法のアドバイスなども受けられます。
保護犬ポインターの里親になる
もうひとつ、イングリッシュ・ポインターを飼う方法として、保護犬の里親になる方法があります。
小型の愛玩用のワンちゃんと違い、特殊なポインターでも少なからず保護されるワンちゃんがいるのです。
ほかのワンちゃんたちと同様に、家庭で飼えなくなって捨てられる子もいます。
しかし、ポインターの場合は趣味の狩猟に使われ、猟期の終わりと同時に使い捨てられ、山に置き去りにされるパターンが多いとされています。
保護犬の里親になるのは、子犬から飼う以上に多くの苦労があるでしょう。
しかし、不幸なワンちゃんを1頭でも救ってあげることは尊い行いだと思います。
ポインターとはどんな犬?性格や特長など・まとめ
昨日のチャーリー❤️
キャプテンアメリカ🇺🇸
(イングリッシュポインターだけどね🤣 ) pic.twitter.com/qcdrQ2dKkN— skeet1087 (@skeet10872) April 15, 2022
イングリッシュ・ポインターは大型犬でも性格温厚で、室内飼育が可能です。
運動が大好きなので毎日の散歩は大変かもしれませんが、広々としたドッグランなどで一緒に遊べば、飼い主さんにもよい運動機会になることでしょう。
ブラッシングなど毎日のお手入れが楽なのもポインター犬の長所です。
大型犬を飼うことを検討されているならば、候補として加えることをおすすめします。