犬は瓜(ウリ)を食べても大丈夫?調理の前に知っておきたい栄養と与え方のコツ

犬 ウリ 瓜

世界には600種類以上もあるといわれているウリ科の植物。

ウリ科の野菜の中で最も親しみがあるのはキュウリだと思うが、同じウリ科でも、実は瓜のほうがキュウリより栄養価が高く、身体に嬉しい野菜の一つである。

ウリ科の仲間で身近なものといえば、かぼちゃ、メロン、スイカなどがあり、犬に与えても大丈夫な野菜や果実的野菜として知られている。では、瓜はどうなのだろう。

今回は、そんな瓜の栄養と与え方について紹介したい。

 

 

瓜とはどのような食べ物なのか

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広義ではウリ科の植物のことを「瓜」と指しているが、一般的に瓜と言えば「真桑瓜(マクワウリ)」を指すことが多い。

ただ、真桑瓜といっても様々な呼び名と種類が存在する。まずは真桑瓜にどんな種類があるのか見ていこう。

 

  • 緑色系・・・落瓜(おちうり)、味瓜(あじうり)など
  • 白色系・・・梨瓜(なしうり)、梵天瓜(ぼうてんうり)など
  • 黄色系・・・黄金まくわ、南部金甜瓜(なんぶきんまくわうり)など

 

瓜と言えば緑色をイメージする人も多いかと思う。しかし、瓜は色によって呼び名が変わり、色が同じでも品種が変われば呼び名も変わるのだ。

これらの名前にあまり聞き馴染みのない人も多いかもしれないが、瓜は昔から日本で食べられ、国内のいたるところで生産されている。ちなみに「真桑瓜」という名前の由来は、旧美濃国真桑村(現在でいう岐阜県本巣市)で良い瓜が生産されたためにつけられた名前である。

 

瓜に含まれている栄養と効能

犬 ウリ 瓜

ウリ科の植物は総じて、水分をたくさん含んではいるものの栄養はあまりないと言われている。

しかし、瓜は他のウリ科の植物に比べ、ビタミンCや葉酸などの栄養がたっぷりと含まれている。

真桑瓜はウリ科の中でもビタミンCや葉酸などの栄養がたっぷりと含まれている。ビタミンCといえば抗酸化作用が有名だが、身体が酸化することによる老化は犬であっても気になるところではあるだろう。

では、瓜に含まれている栄養で注目すべき成分にはどのようなものがあるのか見ていこう。

 

ビタミンC

ビタミンCの主な働きとして、活性酸素を無毒化する抗酸化作用が挙げられる。免疫力の向上、コラーゲンの生成を促すなど、身体の調子を整えるには欠かすことのできない栄養素なのだ。

 

 

βカロテン

瓜に含まれている栄養成分の中で、身体にとって嬉しいものがある。それがβカロテンだ。

βカロテンは必要な量だけ体内でビタミンAに変換するという優れもの。ビタミンAは、視力を維持するには欠かすことのできない栄養素の一つである。

また、ビタミンC同様、βカロテンにも抗酸化作用があるというのも嬉しいポイントだ。

 

 

葉酸

葉酸といえば、妊娠初期に必要となる栄養素としても知られているが、その理由は細胞の生成に必要な栄養素だから。葉酸は他にも血液を作る働きも持っており、瓜には豊富に含まれているのも特徴だ。

犬は腸内細菌によって多少の葉酸が作られるというが、犬の1日の必要量を満たしているかまでは明らかになっていない。

普段口にするものから積極的に摂ることは決して容易ではないため、不足しないよう補ってあげよう。

 

 

与える際に注意すべき点とは?

犬 ウリ 瓜

瓜は品種によって生産される季節は異なるが、基本的には夏が旬。

90%以上が水分でできており、ナトリウムや脂肪分が非常に少なく低カロリーなため、ダイエット中の犬のご飯のかさ増しとして使ったり、熱中症対策の水分補給として与えることもできるだろう。

 

ただし、水分量が多く、体を冷やす野菜として知られる瓜は、与えすぎると下痢や消化不良の原因になってしまうこともあるので気を付けよう。

まずは少量からスタートして、愛犬にとってどの位の量が適量なのか知る必要がある。ここでは、瓜を与える際の注意点をいくつかご紹介しよう。

 

アレルギー

瓜はキュウリやスイカ、メロンなどと同じウリ科の食材だ。

ウリ科の食材は他にもカボチャ、ズッキーニ、ゴーヤなどがある。もし、これらの食材でアレルギーが出ていたら与えるのは控えよう。

また、アレルギーの原因となるものをアレルゲンと呼ぶのだが、食べ物全てにアレルゲン要素があることは知っておかなくてはならない。もともとウリ科でアレルギーはなくても、与えてから嘔吐、下痢、かゆがる、発疹などのアレルギー症状が出る可能性もある。与えてみて、いつもとは様子が変だな…と感じたら医師へ相談しよう。

 

 

下痢や嘔吐

夏野菜だけあって、暑さ対策のために瓜を食べさせるには理にかなっているが、度がすぎると下痢や嘔吐を引き起こしてしまう可能性がある。胃腸の強さは犬によってそれぞれなので、アレルギーがなくとも最初は少量からスタートさて様子を見たい。

 

 

瓜はウリ科の中でもカリウムが高め

ウリ科の野菜に共通していることは、水分量の他にもカリウムが多いことが挙げられる。

※いずれも100gあたりの数値

  • メロン(温室)・・・340mg
  • 真桑瓜・・・280mg
  • キュウリ・・・200mg
  • スイカ・・・120mg

 

カリウムには、利尿作用があるほか、血圧を下げる働きにも良い効果を与えてくれる大切な栄養素である。

ただし、腎臓機能が低下している犬は注意を。腎臓が弱っている犬に与えると、カリウムをうまく排出できず、高カリウム血症になってしまう恐れがあるので注意したい。

 

 

「強い苦味」に注意!

ウリ科植物には、稀に観賞用と食用のものが交雑して「ククルビタシン」を含む可能性があると報告されている。

ククルビタシンは、人間では腹痛や下痢などの食中毒を引き起こす成分で、強い苦味が特徴だという。

観賞用ウリ科植物には苦み成分の「ククルビタシン」が含まれており、多量に摂取すると腹痛、下痢などの食中毒を引き起こすことが知られています。
 
食用ウリ科植物には、通常、「ククルビタシン」は含まれていませんが、希に観賞用と食用のものが交雑「ククルビタシン」を含む食用ウリ科植物ができることがあるので注意が必要です。
 
ウリ科には、きゅうり、かぼちゃ、ズッキーニ、メロンなどがあります。ウリ科植物の調理をする場合には、調理前の味見が重要です。ククルビタシンが多く含まれていれば、食べたときに苦みに気づくことが可能ですから、苦くないか確認してから調理に取りかかってください。もし、苦みを感じたら食べないよう注意してください。

出典:岡山県「強い苦みのあるウリ科植物にご注意ください!!」

一見、甘いメロンに苦味などなさそうに思えてしまうが、ヘタに近い部分に含まれるのと、通常は含有量が少ないため苦味までは感じないという。

ただ、少ないといっても全くのゼロではない。ウリ科の野菜である瓜も、調理する際に苦味を確認してから与えるようにしよう。

 

さいごに

犬 ウリ 瓜

瓜は生でも、炒めても、煮込んでも、漬けても、様々に美味しく食せる野菜だが、愛犬には「茹でたり」「炒めたり」して柔らかくして与えるようにしよう。

生でも食べることはできるが、加熱した方が消化不良や下痢になりにくいのでオススメだ。ぜひ与え方をマスターして、瓜を使ったメニューを取り入れてみてほしい。

 

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