犬だって梅干しを食べれる!気になる塩分量と塩抜きの方法をご紹介

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これさえあれば、白めし片手にいくらでも食べたくなってしまう「梅干し」。

梅は昔から体によい食品とされ、漢方など薬として利用されてきた歴史もある。「梅はその日の難逃れ」ということわざがあるように、朝に梅を食せば、その日は難なく無事に過ごせると信じられていた。

実際に、梅にはクエン酸をはじめとする多くの有機酸が含まれている。クエン酸は体内でアルカリ性になるため、食生活が偏って体が酸性になりがちな現代人の強い味方にもなってくれる。

 

そんな体によいとされる梅干し。塩分が高いので犬の食事には考えもしなかった…と思われる飼い主さんも多いのではないだろうか?

しかし、意外と思われるかもしれないが、実は犬も食べれる食材なのだ。

ただ、塩分が高いので、1回につきどのくらいまで与えていいのか、気になる人もいるだろう。そこで今回は、梅干しの塩分を知り、上手に与える方法について伝授する。

 

 

 

まずは「1日に必要な塩分量」と「致死量」を把握しよう

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梅干しは食塩摂取量の多い食材に関するランキングで3位に入るほど塩分が多い食材だ。(国立健康・栄養研究所調べ)

そのため、梅干しを犬に与える前に、どの程度の塩分が1日に必要なのか、逆に摂り過ぎて致死量となるのはどれくらいなのか、この2点について把握しておく必要がある。

 

 

犬が1日に必要とする塩分量

まずは塩分。犬の身体が必要とする1日のナトリウム摂取量は、体重1㎏あたり50mgと言われている。

これを塩分に換算してみると、体重1㎏あたりで0.127gとなる。例えば体重10㎏の犬では1.27gが適量ということになるだろう。

 

次に梅干しに含まれる塩分量はどうなのか。

文部科学省の日本食品標準成分表によれば、梅干し1粒(約20g)に含まれる塩分量は、塩漬けの梅干しでは4.4g、調味料漬けでは1.5gとなっている。

ということは、体重10㎏の犬でも、梅干し1粒で軽く1日の塩分必要量を突破してしまうことは知っておこう。

 

ちなみに調味料漬けとは、塩漬けした梅を水につけて塩抜きした後、調味料につけたものである。店頭で見かける、はちみつ漬けや昆布梅といったものが調味料漬けされた梅干しだ。

 

 

犬の塩分致死量は?

一般的に、犬の塩分致死量は体重1㎏あたり4gだと言われている。

こちらも10㎏の犬を例にした場合、塩分を40g摂取すると非常に危険になってくる。梅干し1個20gとした場合の個数でいうと、塩漬けでだいたい9個、調味料漬けで26個分の量になる。

さすがに、これほどの量の梅干しを与えることはないだろうが、犬の塩分致死量でいうとこのようになる。

塩分量で考えると、与えるには注意すべき食品のひとつと言えるだろう。

 

犬への与え方

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近年の梅干し事情と選び方

梅干しとは、梅の実の塩漬けのこと。梅干しと聞くと想像するだけで口をすぼめそうになるが、近年では昔ながらの塩辛い梅干しは売れなくなってきているという。

最近では、嗜好の変化や健康志向から減塩傾向にあり、塩辛い梅干しは減っているのだ。

そのため、市販の梅干しのほとんどは塩分調整されるようになり、中でも調味料漬け梅干しが人気となっている。

調味料…と聞くと、犬に良くない成分が含まれていると思われがちだが、塩漬けした梅干しを塩抜きした後、ハチミツやかつお節、昆布などをベースとした調味料に付け直して味付けしたものなので心配はない。塩分も低いため、犬に与えるなら調味梅干しを選ぶといいだろう。

 

 

他の食材との塩分バランスを考える

調味料漬け梅干しを選んだからといっても、それでも犬にとっては塩分が高め。

前項では10㎏の犬を例にしたが、もっと体が小さい犬、例えば5㎏程度の犬であれば1日の塩分必要量は0.635g。

これに対して、調味梅干し(20g)に含まれる塩は1.5g。そう考えると、1粒与えてしまうと完全に塩分過多コースとなってしまうので、与える量は極少量が目安となってくる。

また、ドックフードか手作りご飯でも、摂取する塩分量は変わってくることも頭に入れておかなくてはならない。

 

例えば…

  • ドックフードの場合は、すでに十分すぎるほど塩分がフードに含まれているので与えない。もしくは、極少量。
  • 手作りご飯の場合は、1日に必要な塩分量(適量)を目安に、塩分が不足・過多にならないよう他の食材との塩分を調整する。

 

など、1日の塩分必要量も大切だが、ドックフード・手作りご飯でも与える量が変わってくることは覚えておこう。

 

 

梅干しの塩抜き方法

自家製の梅干しをもらったが塩辛くて食べづらかった…という思いはないだろうか。

市販の梅干しでも、昔ながらの塩分高めの梅干しも存在するため、買って食べてみたら塩辛かった、ということもあるだろう。

実は、梅干しの「塩抜き」はとてもカンタン。

 

まず、1Lの水に対して塩を1g入れ、梅干しも加える。この時、梅と梅が接触しないようにすると良い。

また、塩を入れるのは、浸透圧により塩分が抜けやすくするためなので必ず入れよう。時短したい方は、ぬるま湯(30~40℃程度)を使ってもOKだ。

塩抜き時間の目安としては、昔ながらの梅干し(塩分濃度20%)の場合、約3時間で塩分が約15.5%、約8時間で約14%、24時間だと約5~10%ほど塩抜きされる。

これは水を使った場合だが、塩分が気になる方はぜひ試してみてほしい。

 

 

保存期間は長くない!?

「梅干しは100年経っても腐らない」という話があるが、実はこれ本当の話。

実際、100年以上も漬け込まれた梅干しが日本各地に現存しているという。なんと、適切に保存されているものなら食べても全く問題ないともいわれている。

そんな、長期保存を可能にしているのが「塩」と「クエン酸」なのだが、最近の梅干しは減塩傾向もあり塩分が少ない商品が多い。

塩分が少なくなれば、それだけ保存がきかなくなる。特に調味梅干しは日持ちしないものと考え、常温ではなく冷蔵庫で保管して早めに消費するようにしよう。

 

さいごに

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梅干しには有害な成分は入っていないため、しっかり種を取り除けば犬も食べられる。だが、気をつけたいのは梅干しの塩分である。

与え過ぎは1日の塩分摂取の目安を簡単に超えてしまうので、塩分の過剰摂取とならないように、与える量は慎重に考えたほうがよいだろう。

 

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