犬に「ニラ」は食のタブー。ニラ特有の強い匂いの元には害がある!その理由

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その独特の匂いには疲労回復効果があることからスタミナ料理にもよく使われる「ニラ」。

家庭料理でも餃子を筆頭に、おひたしや炒め物、みそ汁の具などでも使いやすい食材だ。また、一度植えたら数年は収穫することも可能なため、家庭菜園でニラを育てている人も多いことだろう。

 

しかし、ニラは犬にとってはタブーな食材。ニラは栄養価も高く犬の食事にも使いたいところだが、実はネギ属に属しているため、犬に与えると「玉ねぎ中毒」を起こす可能性があるのだ。

今回は犬にとってタブーな食材であるニラについて紹介していく。

 

 

ニラが犬にとってタブー食な理由

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ニラはネギ属に所属するネギの仲間だ。

犬にとってタブー食とされているものに「玉ねぎ」があるが、玉ねぎもネギの仲間である。ネギ属には他にも、ネギ、にんにく、あさつき、わけぎ、らっきょう、リーキといった野菜も含まれる。

 

これらネギ類に共通して含まれているのが、硫化アリルの一種で「アリシン」と呼ばれる物質。アリシンは、にんにく由来の化合物で、ニラの特徴でもある強い匂いのもととなる物質でもあり、強い殺菌作用があるとされている。

アリシンは他にも、疲労回復には欠かせないビタミンB1の吸収を高める効果があることから、私たち人間にとってはスタミナ料理によく使われている。ただ、殺菌効果が強力なため、過剰摂取すると、胃腸内に存在している腸内細菌類まで殺してしまい、胃腸障害を引き起こす可能性があるのだ。

犬は人間よりも体が小さい分だけ、一層リスクは高まるので注意しなくてはならない。

 

また、ネギ類と言えば「玉ねぎ中毒」でも有名だ。ネギ類には「有機チオ硫酸化合物」という犬にとっては中毒物質も含まれている。

ニラは胃腸障害を引き起こすリスク+玉ねぎ中毒があることを考えると、ちょっとなら大丈夫…という意識は取り払ったほうがいいだろう。

 

タマネギ中毒って何?

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タマネギ中毒とは、タマネギを含めたネギ属、ニラやにんにくなどの摂取を原因とする、犬や猫、牛などの食中毒のことである。ネギ属は他にも、長ネギはもちろん、ラッキョウ、あさつき、わけぎなども含まれる。

 

これらネギ属には「有機チオ硫酸化合物」という犬にとっては中毒物質が含まれている。犬はこの物質を消化する酵素を持たないため、ネギ属は食べてはいけない食材とされている。

 

また、ネギ類といえば、特有の「匂い」があると思うが、この匂いの元となる物質(アリルプロピルジスルフィド)には、有機チオ硫酸化合物の吸収力を高め中毒症状を引き起こすと言われている。

これらの中毒物質が犬の体内に入ると、赤血球に影響して溶血性貧血(赤血球が破壊されることによって起こる貧血)を起こすという。

ちなみに、この物質は加熱しても毒性は消えないとされている。

 

もしも食べてしまったら

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ここまで、犬がニラを食べるリスクを説明してきたが、交通事故と同じで、どんなに注意しても事故は起こるかもしれない。

たとえ飼い主さんがしっかりニラを管理していたとしても、絶対食べない可能性はゼロではない。盗み食い、残飯あさりだってあるかもしれない。

しかし、いつもと変わった様子に気付くことができれば対処することはできる。ここでは万が一、ニラを食べてしまったらどう対処するのが最も適切なのか説明しよう。

 

かかりつけの動物病院に即電話

玉ねぎ中毒のやっかいなところは、発症までに1~数日かかることがあるため、最初はニラが原因だとすぐには特定できないところにある。

そのため、ニラを食べたと分かればすぐ対処できるが、時間が経って貧血、黄疸、オシッコが赤っぽいといった症状が見られた場合はとにかく動物病院へすぐ電話しよう。

 

 

自力でなんとかしない

また、食べたと判明しても自力でなんとかせず、まずは動物病院へ相談したい。

今やネットで「誤飲した場合の対処方法」を調べることはできるが、素人判断で吐かせるのはなかなか難しいものがある。

しかし、かかりつけのドクターに連絡することにより、状況に合った必要な指示を的確に受けることができる。まずは連絡して指示を仰ぐのが一番早い対処法だ!

 

 

予防する大切さ

ニラには殺菌効果のあるアリシンが含まれているのだが、ニラの葉先と根元では含まれている量が異なる。

根元の白い部分にはアリシンが豊富に含まれており、しかも細かく刻むと、アリシンが増加する。特に手作りご飯を与えている飼い主さんは、ニラを切った包丁やまな板のまま、犬用ご飯の材料を切らないように注意しよう。

 

さいごに

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ニラによく似た植物に「スイセン」があるが、こちらは犬に限らず人間が食べても有毒な植物。

今では、道路や公園、学校などいたるところに植樹されており、当たり前すぎてあまり気にならないかもしれない。しかし、人間でもニラとスイセンの葉を間違えて食べ、食中毒を起こすという事件があるほど。

厚生労働省によると、2008年~2017年に起きた有毒植物による食中毒188件のうち、スイセンが47件と最も多かったという。

犬は胃腸の調子が悪いと「草」を食べることがあるかと思う。ニラを犬に与えないのはもちろんだが、散歩中などニラと葉がよく似たスイセンも食べないよう注意してほしい。

 

 

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