犬はコーヒーに含まれるカフェインがダメ?デカフェなら与えられる?カフェインが犬に与える影響について

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動脈硬化の予防やガン予防といった健康効果も期待できる!?…と、近頃さらに注目を集めているコーヒー。

よく、眠気覚ましにコーヒーを、という話を聞くが、コーヒーに含まれるカフェインには中枢神経を覚醒させる効果があるため、眠気覚ましになるというのは本当のようだ。

だが、カフェインの摂り過ぎは、カフェイン中毒を引き起こすことでも有名な話。

淹れたてのコーヒーの香りに犬が興味を示すことがあるが、やはりカフェインが含まれているだけに犬に与えてはダメなのだろうか。そういえば、カフェインを取り除いたデカフェもあったような気がする。

 

そこで今回は、コーヒーに含まれるカフェインが犬にどのような影響を与えるのか、カフェインを取り除いたデカフェなら与えてもいいのか調べてみた。

 

 

カフェインって何?

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カフェイン(caffeine)とコーヒー(coffee)、この2つは似たような名前だが、それもそのはず。

カフェインはコーヒーから成分として分離抽出されたときに「カフェイン」と命名されたものなのだ。

 

カフェインには、中枢神経を刺激して覚醒する作用があるため、眠気を抑えたり、疲労感を軽減させてくれる作用がある。

またそれだけではなく、大脳の海馬という記憶をつかさどる器官があるが、海馬は中枢神経ともつながっているため、カフェインは記憶力アップにもつながるとも言われている。

そのほかにも、コーヒーを飲むとオシッコが近くなる人がいるように、利尿作用もあるようだ。

 

ただし、カフェインの摂り過ぎは、カフェイン中毒を引き起こすこともある。

人の症状としては、落ち着きがなくなる、緊張感、感覚過敏、多弁、不安、焦燥感、気分高揚、一時的な不眠症といった精神症状をはじめ、胃痛、胸痛、吐き気、嘔吐などの消化器症状、不整脈、動悸呼吸が速くなるといった症状を引き起こすことがあるという。

 

犬の場合においても似たような症状が多く、落ち着きがなくなる、興奮状態、多量のよだれ、嘔吐や下痢。症状が重くなれば、ふらつきや痙攣、呼吸不全といった症状も出るという。

また、カフェインは中枢神経を刺激する作用があることから、てんかん発作や痙攣を起こしたことのある犬には特に注意が必要とも言われている。

 

ちなみに人の場合、日本中毒学会の調査によると、2011年~16年の5年間で日本国内で3人がカフェイン中毒によって死亡したという報告もあるようだ。

 

コーヒーに含まれるカフェイン量と致死量

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犬の場合、体重1㎏あたりに対して150mg摂取すると致死量だと言われている。

例えば、5㎏の犬の場合は750mg摂取すると危険レベルになってくる。

 

これに対して、コーヒーに含まれているカフェインは、100ml当たりおよそ40~60mg程度含んでいる。

いつも飲んでるコーヒーカップ1杯(150ml)で換算すると、60~90mg程度のカフェインが含まれていると考えていいだろう。

 

5㎏の犬でも750mgものコーヒーを摂取するのは現実的にはありえないだろうが、致死量でいうとこのようになる。

少量では死に至る可能性は低いかもしれないが、カフェイン中毒のリスクがある以上、積極的に与えることは避けるべきだろう。

 

カフェインが含まれているのはコーヒーだけじゃない!

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天然の植物由来の成分であるカフェインは、何もコーヒーにだけ含まれているというわけではない。

日本茶をはじめ、紅茶、ウーロン茶、カカオ豆(ココアやチョコレート)、さらには栄養ドリンクやコーラなどにも含まれている。

特に日本茶の中でも玉露に含まれているカフェイン量は多く、なんとコーヒーの2倍以上も含まれている。カフェインといえばコーヒーという印象が強かったが、意外にもいろいろな飲み物に含まれているのだ。

 

参考までに、主な飲料に含まれるカフェイン量は次の通り。

 

  • 玉露:約160mg(茶葉10gに60℃の湯60mlを加え2.5分浸出)
  • エスプレッソコーヒー:約140mg
  • ドリップコーヒー:約135mg
  • インスタントコーヒー:約60mg(インスタントコーヒー粉末2gを熱湯140mlに溶かす)
  • 栄養ドリンク:約50mg
  • ココア:約45mg
  • 紅茶、抹茶:約30mg
  • 煎茶、ウーロン茶、ほうじ茶:約20mg
  • コーラ:約10~13mg

出典:全日本コーヒー協会

 

また、飲料以外にもチョコレートやコーヒー味のアイスクリーム、コーヒーゼリーといった加工食品にもカフェインは含まれている。

 

デカフェは与えても問題ない?

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デカフェとは、飲料や食品からカフェインを取り除いたり、通常はカフェインを添加するものに添加を行わないこと。コーヒーはもちろん、紅茶などもカフェインを取り除いたものはデカフェと呼ばれる。

似たようなものに、ノンカフェイン、カフェインレス、カフェインフリーなどがあるが、これらはカフェインを含んでいないものに使われる。

カフェインが入っていないという意味ではどちらも同じ意味合いだが、掘り下げると若干の違いがあるのだ。

 

カフェインをあまり摂りたくない、という人に人気があるデカフェだが、実はカフェインが若干量含まれている。

とはいっても、100ml当たり1~2mgくらいの量なのでほぼ無いに等しいが、カフェインが全くのゼロというわけではないことは知っておこう。

 

これにより、デカフェであればカフェインも少ないので犬にも与えられるのでは?と思ってしまうが、別な部分で落とし穴がある。それが「テオブロミン」だ。知っている人もいるかと思うが、テオブロミンは犬のチョコレート中毒の引き金となる成分。

実はデカフェといっても、コーヒーからカフェインを取り除く方法と最初からカフェインを含まないコーヒーノキから作るものがあるのだが、カフェインを含まないコーヒーノキは遺伝子組み換えによりできたもの。

品種改良によって、極めてカフェイン含量の少ないコーヒーノキが誕生したのだが、実際にはカフェインの量こそは少ないものの、その直前の生合成中間体であるテオブロミンが通常のものより多く蓄積しているのだ。

 

デカフェといっても、種類によってはテオブロミンが含まれていることもあるので注意しなくてはならない。

 

 

さいごに

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コーヒーの「深煎り」「中煎り」「浅煎り」というものがあるが、カフェインの量は浅煎りが実は多い。

これは、カフェインが高熱に弱い特徴を持っており、焙煎時間が長く深い焙煎の方がカフェイン量が少なくなるから。

深煎りは苦みが強いだけにカフェインも多いと勘違いしている人も居るようだが、実はカフェインは少な目なのだ。

 

いずれにしても犬には不向きなカフェイン。コーヒーに限らずカフェイン入り飲食物の取り扱いには十分注意した方がいいだろう。

 

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