犬がセミを食べるけど大丈夫?実は意外と栄養豊富!?来たる食糧難を救うかもしれない昆虫食の魅力に迫る

犬 セミを食べる セミ 大丈夫

夏になると、どこからともなく現れる「セミ」。

散歩の最中に、道端に横たわっているセミを何度か見かけることがあるが、そんな時、犬がセミに興味があるのか、近づいて匂いを嗅いだり、触ってみたりと、どういうわけか興味津々な時がある。

みなさんも愛犬とセミが格闘しているシーンを目にしたことはないだろうか。

意識が戻ったセミが、ジジジッ…と鳴いて犬がビクッリしてしまう、中にはそんな微笑ましいシーンもあるだろう。

 

しかし、それだけなら可愛いのだが、口にしてしまうギョッとする。一瞬、ゾッとする光景に目を疑ってしまうが、実は犬がセミを食べる行動はよくある話なのだ。

そこで今回は、犬がセミを食べても問題ないのかリサーチ。参考までに、どんな栄養が含まれているのかもお届けしよう。

 

 

実は食べることができる!?セミ食の文化

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意外かもしれないが、セミは食べることができるというのはご存知だろうか?

セミは中国や東南アジアなどで食されており、特に中国では一時「セミ食ブーム」が流行ったほど。セミを食べるのは、もともと浙江省や山東省でのグルメだったそうだが、タンパク質などの栄養価が高いことで注目を浴び、全国的に大ブームとなった。

一時はなんと、1日で数トンものセミが消費されるほどの人気ぶり。しかも、セミはレストランでは高級食材として扱われているというのだから驚きだ。

 

また、アメリカでもセミを食べることがあるようだ。

「周期ゼミ(素数ゼミとも)」という17年または13年で成虫になり大量発生するセミがいるのだが、大量発生を機にセミを使ったアイスクリームを販売、売れ行きは好調だという。

他にも、アメリカ北部に位置するシックス・ネイションズのひとつ「オノンダーガ族」は17年ゼミを伝統食としており、まだ地上に出てきたばかりのセミを集め、フライパンでバター炒めにするようだ。

蓋をして炒ると、ポップコーンのように弾けるので、これを皿に盛って食べるという。

 

ちなみに、日本でも沖縄の一部の地域で食用とする習慣もあるようだ。現在ではほとんど廃れてしまったようだが、他にも長野県や奈良県の一部でも食べられていた記録があるという。

文化的なものから、イベント的なものまで、意外にもセミは食べられているのだ。

 

セミの栄養

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セミの栄養…と聞くと、背筋がザワザワしてくるが、実は意外にも馬鹿にできない栄養を含んでいる。

 

タンパク質

セミに限らず、昆虫にはタンパク質が豊富に含まれている。

ご存知の通り、人や犬の体にはこのタンパク質は欠かせない。人や犬の体の約60~70%を占めているのが水であり、次いで多いのがタンパク質で、全体の約20%を占めるといわれている。

タンパク質の役割はとても重要で、体内バランス、皮膚、毛なみ、免疫組織など、犬の健康を維持するうえで大切な成分となる。

 

 

ミネラルも含んでいる

セミの栄養の半分以上はタンパク質であるが、他にもカリウム、リン、カルシウム、亜鉛といったミネラルも含まれているのが特徴だ。

特に、土から出たばかりの幼虫の方がこれらの栄養は高いという。

 

 

抜け殻にも栄養がある

なんとセミの抜け殻にまで栄養があるという。

抜け殻にはキトサン、イソキサントプテリン、アデノシン三リン酸などが豊富に含まれているのだとか。これらの成分は成長発育の促進、代謝消耗の補足、虚弱体質の健康回復などに優れた効果があるといわれている。

 

 

昆虫を食べる。今までは罰ゲームのように感じていたが、こうして見るとあながち無視できない栄養が含まれているのだ。

 

犬がセミを食べても害はない!?

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意外にもセミを食べる文化や、セミ自体に栄養が含まれていることが分かった。しかし、これらは加熱後に食べられているものが多い。

では、「生」で食べてどうなのか。犬がセミをくわえて遊ぶこともあるが、昆虫なので寄生虫などが気になるところだ。

 

 

セミヤドリガ

セミヤドリガは、その名の通りセミに外部寄生する「蛾(ガ)」の幼虫である。

見た目はマシュマロみたいに白くふっくらしており、セミに寄生して体液を吸って成長する。

もし、セミを見かけてお尻のあたりに白いマシュマロのようなものがついていたら、それはセミヤドリガである可能性は高い。

ただ、寄生虫と聞くと害があるのでは?と思ってしまうが、セミヤドリガは寄生虫といっても、特に毒は持ってはいないようだ。

 

ちなみにだが、少なくとも人には無味無臭で、口に入れてもすぐに溶けて何の感覚もなくなるという。

 

 

ボーベリア菌

ボーベリア菌は、昆虫に感染して病気を起こす糸状菌の仲間である。つまり、「カビ」の一種だ。この菌に感染した昆虫は体が白くなり、体内から水分を奪われミイラ状の死骸になる。

近年では、ボーメリア菌を利用した生物農薬としての研究も進められているようだ。

とはいえ、やはりカビと聞くと怖い気もしてしまうが、今のところ人畜に対しての害はないようだ。散歩中に犬がパクリとしてしまった程度では問題ないだろう。

 

さいごに

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世界の人口はあと10年足らずで90億人に達するとみられており、地球はこの先、食糧難に見舞われる危険性を秘めている。

日本に住んでいると、「食糧難」という言葉にリアリティを感じないが、今や世界中の多くの研究者が警鐘を鳴らしている。その来たる食糧難の時代を乗り切る一手として、実は昆虫食にスポットライトが当てられているのだ。

 

実際、2013年に国連食糧農業機関が昆虫食を推奨する報告書も発表している。今は昆虫を食べることに違和感があるのは確かだが、今後は愛犬が昆虫を食べる姿勢に、逆に私たちが見習う日が来るかもしれない。

 

 

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