犬はタラの芽を食べても大丈夫?天ぷらは?下処理方法や与え方について

犬 タラの芽 食べる 与える 山菜 大丈夫

山菜の王様とも呼ばれている「タラの芽」。

かつてのタラの芽は旬である春にしか味わえず、ごくわずかな収穫量であったため、貴重な山菜としてのイメージが強い。

しかし、近年では好んで食べる人が多く、ニーズが高いためハウス栽培も盛んにおこなわれている。旬の時期以外でも、スーパーなどで目にする機会も多くなってきたのではないだろうか。

タラの芽は、山菜の中でも歯ごたえがもっちりしていて、苦味が少ない。天ぷらにすれば、これまたうまい一品だ。

とはいえ、犬にタラの芽とはいかがなものだろう?

犬に与えるにしても、タラの芽とはどんな山菜なのか気になるところ。与えて良いのか、悪いのか、早速調査してみよう。

 

 

タラの芽とはどんな山菜?

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タラの芽は、「タラノキ」と呼ばれるウコギ科の落葉低木の新芽。

タラノキの枝先に誕生する「頂芽(ちょうが)」という部分を収穫して食用とされる。店頭にパック詰めされたものは、タラノキの頂芽というわけだ。

 

一見、小さいサイズばかりだな…、と思うが、実はこれが理想のサイズ。タラの芽は成長しすぎると、苦味やえぐみが強くなってしまうのだ。

そのため、タラの芽は3~5cmほどで葉が若干開いたものが良しとされている。それよりも若い芽を収穫してもいいのだが、独特の風味が弱く、食べる部分が少ないのであまりおすすめはできない。

 

山菜といえばアクが強く、苦みやえぐみを強く感じるが、タラの芽は苦みが少なく食べやすいのが特徴。

もっちりした歯ごたえと味わいから「山のバター」と称され、天ぷらにするのが一般的ではあるが、単にゆがいてお浸しや胡麻和えにしたり油で炒めて食べてもよい。

地方によっては「タランボ」、「オニノカナボウ」とも呼ばれている。

 

タラの芽に含まれる栄養価

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味わいの良さから、山菜の王様、山のバターとも言われるタラの芽。では、どんな栄養価があるのかチェックしてみよう。

 

カリウムが豊富

タラの芽には100gあたり460mgとカリウムが超豊富に含まれている。

カリウムには、利尿作用があるほか、血圧を下げる働きにも良い効果を与えてくれる大切な栄養素。欠乏すれば「低カリウム血症」を発症し、子犬で情動不安および筋麻痺などが報告されているほどだ。

 

しかし、カリウムは犬にとっても大切な成分であることは間違いないのだが、過剰に摂取すると逆に「高カリウム血症」の原因になってしまうので注意が必要である。

 

 

βカロテン

βカロテンには抗酸化作用があり、ガンの予防老化予防に効果的と言われている。

しかも、βカロテンは必要な量だけ体内でビタミンAに変換するという優れもの。ビタミンAは、視力を維持するには欠かすことのできない栄養素の一つでもある。

 

 

マグネシウム

血圧や体温調整、神経伝達には欠かせないミネラルのひとつ。

もちろん、過剰摂取は尿路結石を引き起こす要因にもなってしまうが、気にしすぎて摂取せずにいると欠乏症による神経障害や骨、血圧などに異常をきたす場合もある。

犬の健康維持には必要不可欠なマグネシウム。バランスよく摂取を心がけたい。

 

タラの芽はどうやって与える?

タラの芽の天ぷらは?

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タラの芽を美味しく味わえる調理法として、最も人気なのが天ぷら。

一般的に、天ぷらの衣液は「鶏卵」「冷水」「小麦粉(薄力粉)」「塩」などを混ぜ合わせて生地を作り、タラの芽に絡ませて油で揚げる。

材料だけみれば、それほど害のあるような成分は含まれていないように思えるが、問題は犬が揚げ物を食べて消化不良を起こさないかどうかである。

みなさんも、油っこいものを食べて胸やけ・胃もたれなどの症状を経験されたことはないだろうか。

犬の場合も同様、胸やけ・胃もたれの最も多い原因は、食事に関わるもの。食べ過ぎ、早食いはもちろん、食べてはいけないものを口にすることで、消化器に炎症を起こしてしまう。

胃の炎症は筋肉の収縮を引き起こし、結果として胃の不快感や嘔吐にもつながってしまう恐れもある。リスクを冒してまで天ぷらを与えるのは避けた方がいいだろう。

 

 

茹でれば与えてもいいの?

天ぷらファンの方にとっては少々物足りなく感じるかもしれないが、下処理したものを「茹でる」「炒める」などの方法で与えれば、まず問題はないだろう。

下処理の方法としては、まず付け根部分に付着している黒い部分(ハカマ)を取り除く。ハカマは固くて食べにくいので、必ず丁寧に取り除いておこう。また、天然ものには虫がついていることが多いので、この段階でチェックしておくこと。

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次にザルに入れてきれいに洗う。沸騰した湯に、タラの芽を入れ3分ほど茹で、その後冷水に浸してアク抜きをしよう。

水に浸しておく時間は2~3時間が目安だが、ときどきタラの芽を食べてみて、苦みが落ち着いたら食べごろだ。

後は消化に良いよう細かく刻んで、トッピングや手作り食の具材などに活用しよう。

 

 

食物アレルギーがないか様子を見守ろう

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アレルギーの原因となるものをアレルゲンと呼ぶのだが、実は食べ物全てにアレルゲン要素があることは知っておきたいところ。

初めて与える時は少量から与えて、痒がったり嘔吐したりしないか、愛犬の様子を見守ってあげるのも大切だ。

 

さいごに

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天然ものが芽吹く時期は、早い地域で3月頃。

一般的に4月~6月頃までが旬となっており、この時期であれば天然ものを味えるチャンスが増えることだろう。

もし、天然のタラの芽を個人的に採取する場合は、通常は頂芽のみが採取の対象であることは覚えておこう。

枝の側面に生える「側芽」を取ってしまうと、その枝は枯れてしまう可能性が高い。ゆえにそのような行為はマナー違反とみなさる行為に当たるので、十分に注意して採取したい。

 

旬の時期になったら、愛犬と一緒に天然のタラの芽を探す。これからは、そんな楽しみ方もいいのではないだろうか。

※無断で私有地や許可のない場所での山菜採りは控えましょう。

 

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