犬は「つくし」を食べても大丈夫?少量ならOK、でも与え過ぎには注意が必要

犬 つくし ツクシ 食べる 大丈夫 土筆 毒 

春の訪れを感じさせてくれる「つくし」。

昔は道端でよく見かけていたが、最近ではあまり見かけなくなった、という方も多いのではないだろうか?

たまに愛犬と散歩中に見かけるとどことなく懐かしさを感じてしまうが、実は食用としても使えるのはご存知だろうか?

ただし、食べるには必ず下処理と正しい知識が必要。そこで今回は、つくしの特徴や食べるための下処理、注意点などを紹介していきたい。

 

 

「つくし」とはどんな植物?

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つくしは「スギナの胞子茎」で、浅い地下に地下茎を伸ばして繁茂する植物。

春になるとニョッキリ生えてくるのは、芽ではなく胞子体なのだ。つくしの丈は10~15㎝程度、薄茶色で「袴(はかま)」と呼ばれる茶色で輪状の葉が茎を取り巻いているのが特徴だ。

 

根が深いことから「地獄草」とも呼ばれるが、日本では古くから春の山菜としても親しまれてきた植物でもある。

生育には湿った土壌が適しているが、田畑の近くや草原、道路や歩道の脇などどこにでも生える。その可愛らしい姿から観賞用として楽しむ人もいるようだ。

 

スギナにくっついて出てくることから「付く子(つくし)」。袴の部分で継いでいるように見えるから「継く子(つくし)」となったなど諸説ある。

ちなみに漢字で書くと「土筆」、つくしの先端が「筆」に似ていることから、土筆という字を当てられるようになったと考えられている。

 

つくしの栄養

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つくしは、暖かい地域では2月頃には土の中から顔を出し始め、3月~4月いっぱいが旬になる。東北地方や北海道などの寒い地域は少し遅く、4月~5月に旬を迎える。

一見、その姿から栄養などあるように見えないのだが、実際はどうなのだろう。

 

ビタミンEは野菜の中ではトップクラス

意外にも…と言ったら失礼かもしれないが、つくしに含まれるビタミンEの含有量は野菜の中でもトップクラスを誇る。

ビタミンEは「若返りのビタミン」とも呼ばれ、アンチエイジング効果が期待できる栄養素である。

また、強力な抗酸化作用で活性酸素を無害化すると言われており、動脈硬化の予防に期待ができる。

 

 

βカロテン

つくしはβカロテンも豊富だ。その量はブロッコリーや芽キャベツ、オクラなどよりも多く含む。

βカロテンには抗酸化作用があり、ガンの予防老化予防に効果的と言われている。

しかも、βカロテンは必要な量だけ体内でビタミンAに変換するという優れもの。ビタミンAは、視力を維持するには欠かすことのできない栄養素であるのも嬉しいポイントだ。

 

 

様々なビタミン類とミネラルが豊富

つくしには、免疫力の向上、コラーゲンの生成を促すビタミンCをはじめ、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、葉酸、パントテン酸など様々なビタミン類を含んでいる。

 

また、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラル分も豊富に含まれている。

 

 

つくしの毒性

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つくしには体に良い栄養が含まれている半面、毒性を含んだ成分も含まれている。

 

その成分が、「アルカロイド」「チアミナーゼ」「無機ケイ素」などだ。

つくしは、これらの成分を含むため私たち人間でも大量摂取は推奨されていない。人の場合は心臓、腎臓の疾病を有する人、ニコチンに対する過敏症を有する人の摂取は禁忌とされているが、犬にも同じことが言えるだろう。

もちろん、愛犬がこれらの疾病を有する場合は与えるのは避けよう。また、タバコの煙に敏感な犬も注意が必要だ。

 

さらに、植物塩基のひとつで窒素を含んでいるアルカロイド、ビタミンB1欠乏症を起こす恐れがあるチアミナーゼなど、少量であれば問題ないが、大量摂取することで、体に悪影響を及ぼす可能性もある。

 

これらの毒性がある以上、日常的に与えるのは避けよう。いくら栄養価が高いとはいえ、別な食材でも十分に栄養は摂取できる。

 

下処理と与え方・注意点

「春の訪れを愛犬と一緒に味わいたい」という飼い主さんも中にはいるかもしれない。

ここでは、つくしの下処理と与え方について紹介していく。

 

つくしの下処理

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つくしは採取すると、時間の経過とともに鮮度がみるみる落ちていくので、採取後は速攻で下処理したい。

まず、つくしの茎部分にある袴は繊維質が固いので取り除く。次に、ゴミやほこりを水できれいに洗っておこう。

沸騰させたお湯につくしを投入し、沸騰させながら15~20秒ほど茹でる。茹でたつくしを冷水にうつしアク抜きをする。アク抜きの時間は数時間かかるので、たまにかじって好みの苦みになるまで放置する。

アク抜きが終わったら、水気を絞って下処理は完了だ。

 

つくしの与え方

下処理が完了したら今度は調理していこう。

トッピングや手作り食に加えるなど、アレンジ方法は自由。ただし、与える量は少量にとどめておこう。多めに加えたり、日常的に与えるのは体に悪影響を及ぼす可能性があることを忘れずにいたい。

 

 

勝手に食べさせない

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よく、お散歩していると公園や道路端に生えている時があるが、犬が勝手に食べないよう注意しよう。

場所によっては、排気ガスや他の動物(人も含む)の排泄物がついている可能性もある。衛生的にあまり好ましくないので犬が勝手に食べてしまわないよう警戒したい。

 

また、お散歩コースにつくしゾーンがある場合はできる限り距離をとりたい。少量程度なら食べても問題ないが、万が一、食べて嘔吐や下痢、いつもと違う様子が見られる場合は、かかりつけのドクターに相談しよう。

 

さいごに

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春らしさを存分に楽しむことができる「つくし」。

意外にも栄養価が豊富…と思いきや、体に悪影響を及ぼす成分も含まれていることが分かった。

春にしか味わえない味覚なので名残り惜しい部分はあるが、与える場合はほんの少量だけにしておくのが良さそうだ。

 

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