犬はしじみを食べても大丈夫?貝類の危険性や与え方について

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近年では、健康成分「オルニチン」を豊富に含む食材として注目を集めている「しじみ」。

肝機能の働きと疲労回復を助けるので、二日酔いや飲みすぎに効果があるイメージが強いが、実はそれだけではない。

カルシウムや鉄分、ビタミンE、B1、B2、タウリン、亜鉛など多彩な栄養を含んでおり、おまけにカロリーや糖質量も低い。しじみは意外にも・・・と言ったら少し失礼かもしれないが、あの小さな身にはたくさんの栄養が詰まっているのだ。

 

とはいえ、犬はしじみを食べても大丈夫なのだろうか?

貝は貝でも、アワビのように与えて危険な食材もあるので注意が必要だが、しじみはどうなのか。与えて良いのか?悪いのか?早速調査してみよう。

 

 

犬が食べてはいけない貝の種類

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犬にとって危険な貝類とされているのは、アワビ、トリガイ、サザエ、トコブシなどの貝類。

これらの貝には、ピロフェオホルバイドαなどによる毒成分が含まれている。食べて血液中に取り込まれれたからといって直接的な害とはならないが、この成分は日光があたることで紫外線と反応して、さまざまな炎症を発症する「光線過敏症」の危険性がある物質。

 

この病気になると毛の薄い耳などに腫れやかゆみが出て、これを犬が掻くことで傷やかさぶたとなり、毛が抜け落ちていくという恐ろしい病気。重症化は、耳が壊死する可能性もあると言われている。

俗に「犬猫はアワビで耳が落ちる」といわれるのは、こういった理由からきているのだ。

 

また、これらの貝は、特に春先の2月~5月にかけて強毒化するという。与えないのはもちろんだが、盗み喰いなどにも警戒したい。

 

しじみは犬に与えても大丈夫?

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では、しじみはどうなのか。

一般的に貝類は犬にとって消化に適さない物とされている。

犬は本来、生物学的に肉食動物だとされているが、人間によって家畜化され徐々に食生活が多様化し、野菜や穀物など肉以外のものも食べるようになった。

それに合わせて消化器官も肉以外の食べ物をある程度は消化できるようになったことで雑食化が進んだと言われている。よって、現代の犬は「限りなく雑食性に近い肉食動物」ということになる。

 

つまり、魚介類を食べる習慣がなかったため、しじみのような貝類はうまく消化することはできない、ということだ。

 

ちなみに、アメリカのASPCA(米国動物愛護協会)では、アワビはアルコールやカフェインなどと同じ「危険度レベル中(摂取によっては危険度が高まる食材)」として設定しているが、その他の貝類は「危険度レベル低(適量であれば問題ないが、過度に摂取すると危険な食材)」としている。

 

結論として、しじみを犬に与えるなら、常識の範囲内ならOKということだ。

 

犬にしじみを与える時の注意点

安心して犬に与えるには、下処理、調理方法が重要なポイントになってくる。

 

下処理

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最近では下処理を済ませたものが売っている場合もあるが、基本的に、生きてるしじみは砂抜きの処理が必要になる。

濃度1%の塩水に3時間から6時間程度浸すことによって、しじみの体内にある砂を吐き出し、食べた時に砂が混じっているという状態を防ぐことができる。

また、しじみは淡水に生息するもの、淡水と海水の混在した地域に生息するものがある。採れる産地によっても異なってくるが、その海域の砂と一緒に不純物も取り込んでしまうので、しっかり下処理は行おう。

 

 

必ず火を通したものを与えよう

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「犬に貝類を与えるのは避けた方がいい」とされる理由のひとつに、ビタミンB1欠乏症がある。

これは、貝類に含まれる成分の中に「チアミナーゼ(アイノリーゼ)」という酵素が含まれており、ビタミンB1を摂取しても分解してしまうからなのだ。

このチアミナーゼ。熱を加えることによって活性が失われ反応が進行しなくなるので、確実に火を通せば安心して食べさせることができる。

 

 

アレルギーが出ないかよく観察しよう

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アレルギーの原因となるものをアレルゲンと呼ぶのだが、実は食べ物全てにアレルゲン要素があることは知っておこう。

初めて与える時は少量から与えて、痒がったり嘔吐したりしないか、愛犬の様子をよく観察するようにしよう。

 

また、普段食べ慣れていないものを与えて、下痢や嘔吐、いつもと変わった様子が見られる場合は与えるのを即中止し、かかりつけのドクターに相談するようにしよう。

 

しじみの栄養と効能

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しじみの与え方が分かったところで、次はどんな栄養が含まれているのか見ていこう。

 

オルニチン

オルニチンとはアミノ酸の一種で、肝臓の働きを助け、有害なアンモニアの解毒を促す働きをする栄養素である。

このオルニチンという成分。しじみを料理する前にいったん冷凍すると、オルニチンが8倍になるという。そのメカニズムはまだ解明されていない部分も多いが、中国や韓国では昔からしじみを冷凍してから食べていたいたらしい。

冷凍を試してみる際は、必ず砂抜き後に冷凍しよう。解凍後には砂抜きができなくなるので注意だ。

 

 

タウリン

栄養ドリンクに含まれている成分でお馴染みのタウリン。

しじみの代表的な栄養素であるこの成分は、非常に強い抗酸化作用を持っている。また、心臓機能を正常に保つためにも必要な成分であるほか、視力を回復させたりする効果もあるようだ。

犬は肝臓でタウリンを合成できるが、その合成量にも限度があるといわれている。不足しないよう食べ物からも補ってあげたい。

 

 

鉄分

鉄分が不足すると貧血になることは多くの人が知っているだろう。

鉄分は貧血予防や改善に効果的な成分。鉄分は赤血球の中の「ヘモグロビン」を作るのに欠かせない材料であるほかにも、赤血球が酸素を運ぶ手助けをしてくれる大切な役割がある。

 

 

亜鉛

犬に亜鉛?と思ってしまうが、実は愛犬の健康を保つためには頼りになる存在だ。

亜鉛は、細胞の再生やストレスの軽減、免疫力の向上に効果があるといわれている。

亜鉛の不足は、フケ、鼻や肉球のカサカサの原因にもなってしまう。犬は人よりも多くの亜鉛が必要だとされているため不足しないよう摂取したい。

 

 

余談:しじみの身は食べる?食べない?

ところで、みなさんは「しじみの身」を食べるだろうか?

「身が小さくて食べるのが面倒」「栄養分は汁に溶け出してるから身は食べない」という方も多いのではないだろうか。

確かに、しじみに含まれる栄養の中には汁に溶け出してしまうものもあるが、多くは身にも残っているという。

しじみのパワーを充分に摂取するなら、茹で汁と身もセットで与えるのがベストだ。

 

さいごに

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しじみの旬は年に2回あるとも言われている。

夏はしじみは産卵期であるため、栄養を蓄えた身の太いしじみが味わえる。また、冬のしじみは生息地の水温が低くくなるので、身が引き締まって味の濃いだしをひくことができるのだ。

基本的には1年中収穫することができるが、季節によっては違った味わいも楽しむことができるしじみ。

ぜひ正しい与え方をマスターして、愛犬と一緒に味わってほしい。

 

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