犬はイカを食べても大丈夫?与える前に知っておきたい3つのポイント

イカ

イカの刺し身をはじめ、焼いたり、揚げたり、炒めたり、煮たりと、イカを使ったメニューは実に多い。

世界で消費されるイカの約4割が日本人の胃袋に収まっているといわれるほど、日本人はイカが大好きだ。

イカの種類は大変多く、世界では約500種類、日本近海では約130種類いるといわれている。

そんなイカ、「犬は食べてはいけない」とされているが、その理由はなんだろう?

 

新鮮なイカが丸ごと1杯手に入った時は、サッと調理して愛犬にもお裾分けしてあげたいところだが、食べると危ない食材なのか気になるところだ。

今回は、犬がイカを絶対食べてはダメな食材なのか調べてみた。

 

 

犬が「イカを食べてはダメ」とされる理由

イカ

ビタミンB1欠乏症を起こす可能性がある!?

「犬がイカを食べないほうがいい」とされる理由のひとつに、このビタミンB1欠乏症がある。

どういうことかと言うと、イカに含まれる成分の中にチアミナーゼ(アイノリーゼ)という酵素が含まれており、ビタミンB1を摂取しても分解してしまうからなのだ。

 

ビタミンB1は別名「神経系のビタミン」ともいわれ、記憶力や認知機能を正常に保つ働きがあるとされている。

 

ひと昔前は、私たち人間でもジャンクフードの偏食によってビタミン欠乏になり「脚気(かっけ)」と呼ばれる、心不全、末梢神経障害をきたす病気が発生して問題となったこともあった。

 

確かに、毎日欠かさず食べ続ければ欠乏する可能性はあるかもしれないが、極端な偏食、例えば「イカしか食べない」といった食生活を続けなければ、そう神経質にならなくてもOKだ。

 

イカを与えてもいいの?

イカでは、与えてもいいのか?というと、実は少しだけ知っておきたいポイントがある。

まず、問題視されているチアミナーゼだが、熱を加えることによって活性が失われ反応が進行しなくなる。そのため、イカを生で与えるのではなく「加熱してから与える」のが正解。

ちなみにチアミナーゼは、加熱していないマグロやカツオなどの魚にも含まれている。

 

昔から「イカを食べると猫の腰が抜ける」という説があるが、どうやら「で食べるとビタミンB1欠乏に陥るよ」という、先人たちが残してくれたアドバイスだったのだ!

 

イカに含まれる栄養と効能

イカタウリン

栄養ドリンクに含まれている成分でお馴染みのタウリン。

イカの代表的な栄養素であるこの成分は、非常に強い抗酸化作用を持っている。また、心臓機能を正常に保つためにも必要な成分であるほか、視力を回復させたりする効果もあるようだ。

犬は肝臓でタウリンを合成できるが、その合成量にも限度があるといわれている。不足しないよう食べ物からも補ってあげたい。

 

亜鉛

犬に亜鉛?と思ってしまうが、実は愛犬の健康を保つためには頼りになる存在。

亜鉛は、細胞の再生やストレスの軽減、免疫力の向上に効果があるといわれている。

亜鉛の不足は、フケ、鼻や肉球のカサカサの原因にもなってしまう。犬は人よりも多くの亜鉛が必要だとされているため不足しないよう摂取したい。

 

 

まずは与え方の基本をマスターしよう!

イカは必ず加熱してから与えよう!

イカ加熱上項でもお伝えした通り、チアミナーゼは熱を加えることによって失活する。そのため加熱調理が望ましいが、イカの加熱をオススメする理由はそれだけではない。

 

まず、最近何かと話題のアニサキスだが、熱に弱く、加熱調理して与えるならまず大丈夫だと思っていいだろう。70℃では瞬間的に、60℃では1分程度で死滅するといわれている。安心して食べるためにも加熱がもっともベストだ。

ちなみに、スーパーで丸ごと1杯のイカを購入すると「二べリニア」という寄生虫の一種もついてくる。

釣り人ならご存知の方も多いかと思うが、こちらは無害。冷凍ものなら死んでいるが、鮮度の良い刺し身用のイカだと元気な場合が多い。

 

害がないとはいえ一度目についてしまったら驚く方も多いだろう。もし調理の最中に見たことのない異物が出てきたら、東京都福祉保険局の「食品衛生の窓」に食品の寄生虫という項目があるので参考にしてみるのもよい。

 

参考:東京都福祉保険局の「食品衛生の窓」 食品の寄生虫

 

イカは細かくしてから与えよう!

イカを細かく切るみなさんは、「犬の歯はほとんど噛み合わない」というのはご存知だろうか?

唯一、上下の歯(上顎:第4前臼歯と下顎:第1後臼歯)が噛み合う部分であるのだが、これだけでは私たち人間のように、イカをよく噛んで飲み込むことはできない。

そのうえ犬は、人間のようによく噛まず丸飲みしてしまう習性があるため、喉に引っかからない長さにカットしてから与えるようにしよう。

 

アレルギーを引き起こさないかチェックしよう!

イカアレルギーイカには「トロポミオシン」というタンパク質が含まれている。主に、イカやエビ、貝類などといった水生生物によるアレルギーの原因物質となるのだが、加熱してもその性質は変わらない。

アレルギーの原因となるものをアレルゲンと呼ぶのだが、実は食べ物全てにアレルゲン要素があることは知っておきたいところ。

初めて与える時は少量から与えて、痒がったり嘔吐したりしないか、愛犬の様子を見守ってあげるのも大切だ。

 

さいごに

イカ

イカは傷みやすい食材であるため、購入後の保存には注意が必要だ。

もし買った日に使わないのであれば、イカの中でも最も傷みやすい「ワタ」を早めに取り除くことが大事である。ワタや胴体、ゲソといったパーツごとに切り分け、軽く水分を拭き取って冷蔵保存しよう。

 

また、イカは水分も少なく冷凍保存しても美味しさは変わらない食材だ。そのため、しばらく使わない場合は冷凍しておくのもよい。

 

イカは確かに問題視される内容があることは確かだが、正しい与え方をマスターすれば、そうそう神経質にならなくてもいい食材である。

 

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