犬は鱈(タラ)を食べても大丈夫?与える前に知っておきたい2つのポイント

鱈

魚に雪と書くように、鱈(タラ)の旬は冬。

寒くなるにつれて、スーパーや魚屋に白い切り身が並び出す「鍋物」の定番食材だ。

タラにもいろいろな種類があるが、日本近海で獲れるのは、マダラ、スケトウダラ、コマイの3種類。日本では主に北海道の全域で獲れるほか、青森、岩手、宮城の近海にも分布している。

 

獲れたてで新鮮であれば刺身でも食べられるというが、鮮度落ちが非常に早い魚なので、刺身にして食べるのは北国でもごくまれだという。

 

そんなタラ。「犬は魚を食べてもよし」とされているが、旬の時期の美味しさをお裾分けする前に、タラの与え方や栄養をしっかりマスターしておきたい。

ということで今回は、今が旬のタラにスポットをあて紹介していく。

タラには必須アミノ酸がすべて含まれている

鱈

タラの栄養でまず注目したいのが、「必須アミノ酸」と呼ばれる、体内での合成ができないアミノ酸が全て含まれていることにある。

生きていくうえで必要不可欠な栄養素でもある必須アミノ酸。その種類や数は動物によって異なり、我々人間では9種類、犬は10種類と言われている。

 

犬の必須アミノ酸10種類といえば下記に示した種類。これらの必須アミノ酸の全てがタラに含まれているのだから驚きだ。

フェニルアラニン640イソロイシン690
ロイシン1300スレオニン(トレオニン)730
バリン780ヒスチジン440
トリプトファン180リジン(リシン)1500
メチオニン530アルギニン1100

(※引用:日本食品標準成分表2015年版(七訂)マダラ生100gあたりの数値)

 

タラに含まれる犬に役立つ栄養と効能

鱈
ビタミンE
 
ビタミンEは「若返りのビタミン」とも呼ばれ、アンチエイジング効果が期待できる栄養素である。
 
また、強力な抗酸化作用で活性酸素を無害化すると言われており、動脈硬化の予防に期待ができる。
 
 
 

ナイアシン

ナイアシンはビタミンB3とも呼ばれ、基本的には肉や魚に多く含まれている成分。
 
糖質、脂質、タンパク質の代謝に欠かせない。循環系、消化器系、神経系などの働きをサポートしてくれる。
 
 
 
ビタミンB12
 
ビタミンB12は補酵素として、タンパク質、炭水化物、脂質などの代謝を助ける働きがある。
 
また、造血ビタミンの一つであるビタミンB12は、赤血球の生産には欠かせない栄養素でもあるのだ。そのため、老化防止、貧血防止、タンパク質合成などに効果を発揮する成分とされている。
 
 
 

カリウム

タラには100gあたり480mgとカリウムが豊富に含まれている。

カリウムは、体に含まれている余計な塩分(ナトリウム)を排出する効果があることから、利尿作用血圧を下げる働きに期待ができる。

 

ヨウ素

甲状腺ホルモンの合成に必要なミネラルの一つ。

市販のドックフードにも配合されており、一般的な犬の体重1㎏あたり15㎍必要とされている。極端に運動量の多い犬や、授乳中の母犬などはその必要量も増えるようだ。

また、日頃から適量摂取してる分であれば、蓄積されて過剰になったヨウ素は尿として排出されるが、一方、急性で過剰摂取となった場合は甲状腺機能障害を引き起こしてしまう可能性もあることは覚えておこう。

いずれにせよ、犬にとっては必要な栄養なのでバランスよく摂取したい。

気になるタラのカロリーと糖質は?

鱈

日本近海に生息するタラは、マダラ、スケトウダラ、コマイなどがあるが、一般的にはマダラを指す。

そんなマダラ。意外にも脂肪分が少なく低カロリーな食材といえる。まずは実際に見てみよう。

(※100gあたりのカロリーと〈 〉の中は糖質の順)

  • タラ(マダラ・生)・・・・・77kcal〈0.1g〉
  • タラ(マダラ・塩ダラ)・・・65kcal〈0.0g〉
  • タラ(マダラ・白子)・・・・62kcal〈0.2g〉
  • タラ(マダラ・干しダラ)・・317kcal〈0.0g〉

数値を見ても分かる通り、カロリーは低めで、糖質量はほぼ0。

 

これを切り身(中)一切れに換算すると、重さ:79g、カロリー:61kcalとなる。ちなみに、よく糖質制限に使われる鶏ささみ肉と比較すると、鶏ささみ肉1本分(約57g)とほぼ同じカロリー、糖質量になる。

 

≪参考≫ 鶏ささみ肉・・・1本重さ:57gあたりカロリー60kcal、糖質0g

 

ただし、「干しダラ」「塩ダラ」にいたっては、カロリー云々の前に塩をまぶして加工している。そのため、塩分コントロールしている犬は避けた方が無難だろう。

 

与える前に知っておきたい2つのポイント

アニサキス腹痛

アニサキス中毒とは?

最近よく聞くようになった寄生虫アニサキスによる食中毒。その症状は、のた打ち回るほどの激痛が走るというウワサ。普段食べている魚介類にふつうに存在しているが、何はなくともできるだけ予防したい。

では、どう予防するか…。

方法は「加熱」「冷凍」「生食を控える」「薄く細く切る」などいくつかあるが、その中でも最も手っ取り早いのは「加熱」すること。

 

アニサキスは熱に弱く、加熱調理して与えるならまず大丈夫だと思っていいだろう。70℃では一発で、60℃では1分程度で死滅するといわれている。

当然、スーパーで売られている切り身にもまれに付着しているようだ。必ず火を通した安全なものを与えたい。

 

塩タラは塩分が多いので与えない!

スーパーの鮮魚コーナーで売られているタラには、大きく分けて「生タラ」と「塩タラ」の2種類がある。

旬の時期に多く出まわる生タラは、当然塩は添加していない。

しかし、一方の塩タラは保存がきくよう塩を振って水分を出したもの。塩加減がどの程度かにもよるが、人が調理する場合でも塩抜きが必要な場合もある。

そのため、犬に与える場合は塩を添加していない生タラを調理して与えるのがベストだ!

 

さいごに

マダラ

マダラは驚くほど食欲が旺盛で、胃の中を調べてみるとホッケやスケトウダラが数匹も出てくるようだ。その貪欲さゆえに、腹いっぱい食べる「たらふく(鱈腹)」の語源になったともいわれている。

タラは低カロリーで良質なタンパク質を豊富に含み、且つ、糖質量がほぼ0。栄養面でも申し分ない食材であることは分かった。

愛犬に「鱈腹」とまではいかないが、新鮮なものが手に入りやすい冬の時期にはオススメしたい食材だ。

 

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